授業(交通まちづくりと土木計画)

2015年4月 7日 (火)

2015年大学院、B3・4年生履修登録歓迎チラシを配布

連携をお願いしている人文地理学研究室、工学専攻計画学研究室に、配布をお願いした。
 多忙ななか、ご対応いただき深謝!Fullsizerender_3


Fullsizerender2_3









| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2015年4月 3日 (金)

まち・みちづくり演習Ⅱ概要(社会人公開)

Machimichi_2


まち・みちづくり演習Ⅱ |講義題目| まちみちづくりのための電子データ、地図、
対象所属・年次| 全研究科、学部3 年次以上の全学部生、社会人(若干名)
授業の目的
(1)まち・みちづくりのコミュニケーションツールとしての、近年急速に公開されつつある、e-Statやdata go jp、パーソントリップ調査、国勢調査、厚労省データなどの所在、データのグラフ・地図化などの処理方法を学ぶ、データリテラシーの基礎を学ぶ。
(2)統計データやグラフ、地図の意味を推量するリテラシー(信頼度、危険度を感知する力)を涵養する。
(3)アンケート方法とまとめ方を学び、アンケートリテラシーを涵養する。
(4)上記の定量的データと、定性的データを組み合わせ、住民にわかりやすく示せるようなコミュニケーションデザイン力を養う。
(5)まち・みちづくりの現場に即した実践的な公共倫理、土木計画の思想の実際を学ぶ。
第1 回 4/16 6限 オリエンテーション 豊中キャンパス
第2 回 5/3(祝) 土木計画の実践における思想(秋山関西大学教授) 新大阪
第3 回 5/3(祝) 続土木計画の実践における思想(秋山関西大学教授)
第4 回 5/3(祝) 土木倫理と実践 ふりかえり (秋山関西大学教授)
第5 回 6/13 -Stat、data go jp、厚労省データなど公開データ 新大阪
第6 回 6/13 演習 e-Stat、data go jp厚労省データ
第7 回 6/13 パーソントリップ調査、国勢調査、
第8 回 6/13 演習 パーソントリップ調査、国勢調査
第9 回 6/14 データーのグラフ化とエクセル2013       新大阪
第10 回 6/14 データの地図化、オンライン地図データ
第11 回 6/14 演習 データの地図化
第12 回 6/14 演習 エクセル2013 演習
第13 回 6/21 スケッチ、切り取りと生活学的手法       新大阪
第14 回 6/21 ライフヒストリー記述法、エスノグラフィー(構成主義理解と構造主義理解)
第15 回 6/21 オンンラインアンケート、SNS調査、ビッグデータ
OP:5/23 日本生活学会公開講座「生活と公共」受講(中之島センター)

当然、私だけではできません。私が(でも)理解できるようにプロが指導に協力いただくことになっています。

| | コメント (0)
|

2015年4月 2日 (木)

まち・みちづくり演習Ⅰ(メディエーション技法)目次完成

まち・みちづくり演習Ⅰ(メディエーション技法)ができた。面白そうでしょ!
 興味が向いたら受講ください。社会人聴講生4/13まで受付中。
申込み 大阪大学全学教育推進機構等事務部 大学院係申込書「申込書」
      E-mail zenkyo-daigakuin@office.osaka-u.ac.jp
第1回 オリエンテーション(4/15、18:00― 豊中キャンパス)
 1-1 衆議の困難性
 1-2 宮本常一の描いた衆議
 1-3 衆議の崩壊と合意形成の現在
 1-4 衆議の方法に向けて
 1-5 思いもかけない言葉を拾い集める
第2―4回 思想と社会基盤づくり(5/3 10:30-16:30 新大阪)
                  (秋山孝正[関西大学])
第5回 いろんな対話技法と技術(5/4 10:30-12:00 新大阪)
    (いろんなワークショップ、カフェやオープンワークなど)
 5-1 なぜワークショップなのか
 5-2 ワークショップの歴史
 5-3 いろんなワークショップ
 5-4 カフェ・ワールドカフェ・ラウンドテーブル・オープンワーク
 5-5 ワークショップの危険性とコーチング
第6回 身体ワークショップの可能性(5/4 13:00-14:30蓮行[CSCD])
第7回 実践体験 自己紹介シートと傾聴(5/4 14:30-16:00)
     ふりかえり ちゃんと聴きあう
 7-1 シートによる自己紹介シートを使った知り合う演習
 7-2 ワークショップ・ファシリテーション概論
 7-3 傾聴法実践
 テーマ「まち・みちづくりの対話に、宮本常一の記述はどういかせるのか」
第8回 実践体験 「カフェでひらく」 (5/4 16:00-17:30)
                テーマ「なぜ、今、まち・みちづくりなのか」
 教材(案)「大阪大学まち・みちコミュニケーション研究室のミッション」
     ふりかえり 発話する楽しさ、聴きあう納得感
第9回 役所間メディエーション、コミュニティメディエーションと合意形成のリスク
                     (5/5 10:30-12:00 新大阪)
 9-1 役所間メディエーション
      平野区と東成区、箕面まちもりプラットフォーム
 9-2 コミュニティメディエーション
      通学路交通事故のその後、にしきた商店街、どんぐりバス、くるくるバス
 9-3 合意形成の意義
 9-4 合意形成のリスク
第10回 実践体験
      「コンパクトKJ法-石塚シート、簡易シート」(5/5 13:00-14:30)
         テーマ「宮本常一から何を学ぶか」
 ふりかえり 自分でやりやすい方法を考える
第11回 ファシリテーションの応用       (5/5 14:30-16:00)
 11-1 話し合いは何人で行うのか
 11-2 話し合いの距離感:エンタくん
 11-3 授業・講演でのオープンワーク実践
 11-4 ミーティング・ファシリテーション
第12回 実践体験 オープンワーク・KP(紙芝居プレゼンテーション)法でまとめる
                                     (5/5 16:00-17:30)
 12-1 オープンワークで語り合い  テーマ「宮本常一の地域づくり」
 12-2 語り合ったものを、KP法で発表しよう
  ふりかえり   これならできる。自分なりのまとめていく技法
第13回 実践体験 ファシリテーショングラフィクス(5/6 10:30-12:00新大阪)
    テーマ「ムラの対話技法、宮本常一の対話の姿勢・思想」
  ふりかえり これならできる。言葉を流さない技法。
第14回 ワールドカフェとラウンドテーブル    (5/6 13:00-14:30)
 14-1 ワールドカフェ
 14-2 ラウンドテーブル
 14-3 ラウンドおおさか
第15回 実践体験 ラウンドテーブルによる全体のふりかえり(5/6 14:30-16:00)
OP 5/23 15:00-17:45 公開講座「生活と公共」(中之島センター)

| | コメント (0)
|

2015年3月23日 (月)

まち・みちづくり社会人公開講座受講生募集4月13日まで

 少子高齢化、成熟社会のまちづくり・みちづくりには、幅広い知識やコミュニケーション力・データリテラシーが必要です。
 合意形成のためのメディエータに必要な授業を、全学大学院生のみならず、社会人向けに公開することになりました。
 対話技法や、オンラインデータ、まち・みちの現場即応の知識、総合交通まちづくりなどが学べます。土日祝日、夕方等に設けた授業もあります。
 この機会に、ぜひ受講ください。 まち・みちづくり社会人公開講座 申込書
■まち・みちづくり演習Ⅰ 新大阪近辺  4/15:18:00~、5/3~5/6:終日
 対話法、カフェとファシリテーション演習
■まち・みちづくり演習Ⅱ 新大阪近辺  4/16:18:00~19:00、6/13、6/14、6/21
 終日デジタルデータの統計化、GISの基礎
■まち・みち実践論   徳島県現地   歩き道によるコミュニケーションの実践
■まち・みちづくり特論Ⅰ 豊中キャンパス 4-7月 月曜:18:00~21:1
 沿線物語づくりとマイクロファイナンス ※日曜現地調査有
■まち・みちづくり特論Ⅱ 豊中キャンパス 10-1月木曜隔週:18:00~21:10
 みちづくり、維持管理活用の協働
■まち・みちづくり特論Ⅲ 豊中キャンパス 10-1月木曜隔週:18:00~21:10
 総合まちづくり、社会的ジレンマ、持続可能性、交通まちづくり
■まち・みちづくり概論   吹田キャンパス 10-1月毎月曜:10:30~12:00
 コミュニティ交通のつくり方、道路の維持活用
Machimichi


申し込みは、3月18日から(CSCDサイト) http://www.cscd.osaka‐u.ac.jp/
本講義の申し込み締切は、前期開講科目については4月13日正午まで。
なお、後期開講科目については現時点では9月1日~9月8日となっています。
その後の対応はHPをご覧ください。http://machimichi.com/
講師陣 森栗茂一博士(文学) 民俗学の視点によるコミュニケーション型まちづくり
    板倉信一郎工学修士道路行政・交通計画
    土井勉博士(工学) 総合交通政策とまちづくり
    三好庸隆博士(工学) 武庫川女子大学生活環境学部教授・一級建築士

| | コメント (0)
|

2015年1月13日 (火)

演習Ⅰ宿題、寄り合い、篤農家、世間師、文武宿、もらい子、商人

宿題
1)宮本常一の著作は、地域づくり、国土づくり、暮らしや産業づくり、コミュニティの合意などに関しての優れた情感あふれる記述:エスノグラフィーである。宮本常一の記述から、あなたの心にふれた、思わず熟読したくなるような描写(今和次郎のスケッチのような)を、2~5選びだせ。
2)選ぶ作業にじっくり時間をかけ、関心の向いた部分を探しなさい。本を1冊読んでの感想ではなく、あなたの視点での描写を求めている。
3)(自分の記憶、思いが先行して色眼鏡で見るのではなく、または、自分の視点がなく他人事のように適当に引き写したのではない)他者や私たちの地域・国土の未来を考えるとき(柳田國男の指摘する「同情」と「内省」)、宮本常一の記述を、自分の視点で、かつ原典を活かし10~100字で正確に描写しなさい。
4) 3)の描写を複数用意し、対話技法の素材、用意としたい。

※(この宿題を、私が受けた場合の複数の描写の具体例)+対話のためのノート
『宮本常一著作集第31巻 旅に学ぶ』1986年、未来社、pp223-225:突然、村から消え巡礼に出て、30年後、ぽっと帰ってくる。宗教だから、出先の村でも宿を提供してくれたし、村でも戻ってきた人を世間師として許した。宗教を通じた、外部とのコミュニケーションが日本の村にはある。
『宮本常一著作集第29巻 中国風土記』1984年、未来社、pp194-200:鉄穴場で石切をしつつ、田を広げてきた。さらに、木を切って、広島から吉野の樽丸に出稼ぎに出た。干拓新田、塩田、波止場づくり、段々畑の石工が集団で行動した。日本の村には移民、世間師は多かった
『庶民の旅』1970年、八坂書房、pp183-188:托鉢のような米持ちに対して、村では回り宿を提供した。個人では、喜んで宿を提供する千人宿もあった。
『庶民の旅』1970年、八坂書房、pp145-150:文武の才のある者に宿を提供する文武宿が、江戸時代にはあった。
『日本の宿』1984年、八坂書房、p214:落とし宿という盗人の宿がある。貧しいものでも貧しいなりに生きる連帯の社会があった。 
『宮本常一著作集第30巻 民俗のふるさと』1984年、未来社、pp64-58:乞食が集まり、落後者が商人になり、町となった。 
『宮本常一著作集第35巻 離島の旅』1986年、未来社:飛島では、北前船がもらい子をして、労働力とした。
『宮本常一著作集第15巻 日本を思う』1973年、未来社、pp305-308:篤農家が消えた後、人と人とを結びつける紐帯としての農業が消えた

寄り合いという対話技法『宮本常一著作集第10巻 忘れられた日本人』1971年、未来社、pp7-11:区有文書を宮本に貸す話の発議がなされると、
①地域組みで語り合い、結論を区長に持っていく(班で語り合い)
②区長・総代は聞き役             (聞き役)
③「よく話し合おう」という結論(即決せず、よく話し合うという結論)
④異論「昔、文書を借りて返してくれなかった例」(リスク指摘)
⑤関連ある話、多様な話             (拡散)
⑥まったく異なる話に移る           (話題転換)
  ある程度話すと、
⑦帳箱の中身は何か 役立つなら見せてはどうか(貸す意味を問う)
⑧(長老が)見れば悪い人でない 話を決めよう (人物見定め)
⑨外で話していた人も窓に寄り、話に参加する  (皆の参加)
⑩(求められて、宮本が)古文書の中の鯨を取ったとき着物化粧禁止などを説明(意味の説明)
⑪鯨が取れた頃の話            (想起による意味の再発見)
⑫(宮本を案内した老人が)どうであろう貸してあげれば(まとめを促す)
⑬あんたがそういうなら良かろうの声  (個人信用)
⑭(区長が)それでは私が責任を負いましょうと発言(責任者の引き受け宣言)
⑮借用書を書いて、皆の前で読み上げ   (書いて読み上げ確認)
⑯「これでようございますか」と確認する   (言葉で確認)
⑰皆が「ハァ それで結構でございます」
⑱みんなの前で古文書を渡す         (オープン行為)

上記個別描写をまとめた森栗のノート……寄り合いと篤農家がつくってきた日本の村は、出かけた経験のある世間師、文武の人を情報源・判断者として大切にした。町は、落伍者が支え、流通はもらい子が支えてきた。日本の村や町は、固定的なものではなく、驚くほどの話し合い、外を受け入れる多様な融通の仕組みがあった。
 コミュニケーションレスの現代日本は、この衆議とコミュニケーションの記憶を思い起こすことが必要である。

| | コメント (0)
|

2014年11月21日 (金)

生活研究はグランドワークで発見し、発見で仮説検証し、納得をつくる

毎回の授業は、講義が45~60分、受講生20人にオープンなワークショップ(以下WSとよぶ)を30~45分、個人の発見をA4の紙に大きな字、20字以内に書いて、白板に貼って行う。通常のWSと違うのは、ポストイットをKJ法で分類し模造紙に貼るといった、班活動ではない。限られた時間のなかで、皆が一言づつA4紙に書いて、それを白板で共有する、いわばオープンワークである。
 私は、この方法を、フィールドワーク、まちづくりの現場でも、ときには行政の委員会・講演会でもとることがある。課題が横たわる臨床の現場groundにおける、総合的総体的なgrandこの見える化議論を、私は「グランドワーク」(以下、GWとよぶ)と呼んでいる。
 10月から「地域交通コミュニケーション」の授業を受けてきた大学院生は、グランドワークに慣れてきた。ところが慣れてくると、「□□の悲劇」などといったメタファーや、個人の感想ではなく、自分の専門からの意見を書く学生がいる。これでは机上の既存知識の分断表示であり、発見がない。
 生活世界は、自明の生活ゆえに課題が見えない。生活交通を議論している授業では、知識を切り売りするのではなく、教科書など提示した事実から、生活世界の問題を発見することが重要である。
 そこで、次回の授業では、宿題として教科書の序章と第4章を読んでくるようにいっており、以下のような挑戦を、受講生にしようと思う。
「個々の感想ではなく、ましてや個々の先入観による評論、意見ではなく、ましてや、ひとり合点の下手なメタファーなどもっての他である。ただ、教科書に書かれた事実から、己の身体で、気になる事実をそのままに、または要約して具体的に切り取ってください」と伝えて、作業をさせたい。
 身体で切り取るとはどういうことか。教科書に書かれた記述に対して自分のことのように感じ(対話し)、そして発見する(他者発見)瞬間。または、自己を他者のように扱い(記述と対話して)、自己の内面を発見する(自己発見)の瞬間。すなわち、他者発見と自己発見という、身体知の裏表を、丁寧に切り取って欲しい。発見の瞬間こそは、気になり、付箋をつける瞬間である。
 結果、自他の異質性の認識により、わかっていないことを自覚する者こそ、信頼できる対話のパートナーたりえる。フィールドのメディエータたりえ、信頼が生まれる。個別の専攻や、博士後期課程の院生とかいう権威性を帯びない、立場を越えたわかちあいができる。これは、まちづくりフィールドに学生を関与観察させ、学生・住民相互の発見をうながすコミュニケーションと同様である。
 フィールドワーク事後のWSでよく使われるKJ法は、小さな発見をまとめていった仮説の創発である。人間の実践への仮説適用は一回性のものであるから、問題意識の妥当性こそが重要となる(川喜田『発想法』1967、中公新書)
 生活世界の研究では、仮説創発のなかで、感情、感性、想像力による相互浸透力が深まる交流の瞬間、まさに腑に落ちる(納得)の瞬間がたちあらわれる。
 生活交通を学習するとは、問題解決技術ではなく、問題発見による仮説創発なのである。だからGWをするのである。

| | コメント (0)
|

2014年5月20日 (火)

能勢電吉川農業協働組合設立?

昨夕、地域交通まちコミの授業は、三好@招聘教授・武庫川女子大教授に、これまでの郊外団地設計の経験から、明舞団地地区センターのリノベーション、能勢電アートライン妙見の森まで語っていただき、郊外はどうあるべきかを議論した。
 T君が「ときわ台でしかできないことは何か!それは農業だ」と興奮して語りだした。
そこで、T君に、授業の課題の提案
「能勢電吉川農協設立案」
 地区の放棄田、貸切農園を対象に、自治会が賃貸契約をし、水田耕作者を募集。
・作業は田所有者が指導、農機も含めた道具は田所有者が貸し、扱いを指導する。
・耕作者は、水の調整を指導を受けてすることができる。
・耕作者は、共同作業に参加せねばならない。
・耕作者は、田を見回り、所有者の指導を得て雑草をとることができる。
・耕作者は、収穫して精米した米を自家消費に使い、残りを能勢電マルシェで売ることができる。その出荷のために、台車ごと電車に無料で乗ることを認める。
・耕作者は、村の共有藪などで、筍を一定量収穫し、自家消費に使い、残りを能勢電マルシェで売ることができる。
 田地賃貸料+肥料代+苗代≦指導料+機械使用料+自家消費+販売売上
で可能ではないか。収益見込みも明示する。
 公募は能勢電広報誌で行い、ときわ台が優先する。

T君、この具体案を、課題としてやらんかネ!地元に提案してみよう。 実現させよう!

 

| | コメント (0)
|

2014年5月19日 (月)

大都市近郊の集落維持

学生と能勢電鉄沿線のまちづくりを学んでいる。18日、終点、妙見口駅前の吉川地区で、自治会長さんにお話を伺った。率直な吐露をいただき、感動したのでメモする。
 能勢電鉄は、阪急川西能勢口駅から妙見口駅、団地の日生中央駅を結ぶ阪急グループの中小私鉄である。かつては、能勢方面から「三白三黒(米、寒天、高野豆腐、牛、栗、炭」輸送、大阪商売と芸能の北辰(北極星)守護神の能勢妙見参詣輸送で栄え、70年代は団地開発で栄えた。
 しかし、近年は道路が良くなり、クルマ移動と団地と川西能勢口を結ぶ直通バスにより、能勢電は危機感を持って、沿線価値向上に取り組んでいる。なかでも、妙見口駅前の吉川集落は315人の集落で子どもが数人。駅から黒川駅(妙見ケーブル下駅)まで2㎞の距離にあり、10分ごとに電車が到着し、梅田から1時間の里山集落である。
 しかし、便利であるがゆえに、子どもたちを外部に働きに行かせてしまい、高齢化したなかで集落維持の困難を感じている。そのポイントは、
 ・電車の10分ピッチのダイヤは維持できるのか
 ・集落の山だったときわ台団地の子ども(吉川集落内の小学校に通って来る)が少なくなり、隣の小学校との合併で、明治7年以来の学校が集落からなくならないか
 ・人手不足のため棚田が畔のない貸し農園となり、出合い仕事(水路整備など共同作業)が難しくなり、里山の景観・水環境が守れるのか
という危機意識がある。
 しかも、その危機感が集落全体に共有化されていない弱みがある。
 こうしたなか、H23/11に公民館の公金支出(?万円/年)が不可能となり、住民維持の自治会館に切り替わった。住民は人件費0円、貸し館事業で何とかやってきた。
 H24/3-4からは、花折街道(※)などまちづくり連絡会議を始めた。
 H23/12 能勢電も妙見口ー黒川の活性化を模索
 H24/3 一方でふるさとの風推進会 が動きだし、そのなかの女性グループ(なでしこG)がひなまつりなどで活躍する。

※吉川からは山越えで池田に向かう長尾街道があった。一方、猪名川を遡り一の鳥居から分岐して吉川に入る花折ができて、吉川は妙見宮の門前町となり栄えた。また、多田銅山の山下の町へは、醤油を買いに行った山下古道があった。山下古道はマウンテンバイクの道として活用が期待される。
 

 

| | コメント (0)
|

2013年12月12日 (木)

橋梁点検、長寿命化に対する意見交換会で入札法、住民協働を話し合う

12/11、近畿整備局、近畿技術事務所、建設コンサルタント協会、PC建設業協会、日本橋梁建設協会、橋梁調査会のご参加を得て、大阪大学まちみちコミュニケーション研究室で、橋梁の総点検、及び長寿命化について意見交換した。
 冒頭、国の総点検の計画と状況、長寿命化の説明があった。
その上で、議論をもとに以下のように主観的に整理する。
■技術の革新はどうなっているか
⇒検査費用の大半は、近接確認の足場台である。トンネルにおける走行映像分析技術が公募されたが、ラジコン飛行機による映像分析も経産省を交えて検討されている。
■現場職員、行政職員、参画住民の知識技能継承はどうなっているか
⇒現場職員:能力開発保持は身分報酬安定とも関わっていると森栗は理解した。
 自治体職員:近畿技術研究所をはじめ、国が一斉研修を始めた。
 率先市民・自治体職員:集落支援員のような有給制度かどうかはともかく、専門的な知識と、アプリなどによる自動入力(これから開発)などの技法による点検手法を知った人を養成する。
 道サポーター:ボランティアべベースの清掃、花壇等は今もあるが、道に関心を持ってもらうことが重要。
■入札制度:現状の協奏型プロポーザルはコストばかりかかり、現実的でない。不調不落が続いている。地域の中小事業者でユニットをつくり、地域で技能者の地位保全をしつつ人材を育て、地域の基準で地域の道路を守る試みが必要だ。公開熟議による入札
■住民による当事者点検、住民が橋に関心を持つ試み(橋洗い)の重要性=教育
■1970年万博の頃の建設事業の反省から、1973年、道路仕様書を細かく書いて競争入札するようになり、問題が隠ぺいかされてダンゴ―となった。現代は、安ければの疲弊競争入札。地域人材を育てる適正な利益が必要。(意見を聞いた森栗の考え)

こうした議論の中、集まっていただいた皆様との連携で、何をせねばならないのか、考えてみたい。

| | コメント (0)
|

2013年10月22日 (火)

【授業:地域交通まちコミ20131021】くるくると法令・課題

21日授業資料
20131021くるくる法規.ppt
 欠席者は、これを見て、「コミュニティ交通の作り方」を読んで、辻助教まで空メール tsuji◎cscs.osaka-u.ac.jp まで(◎は@)
感想不要。次回28日、90分、大討論会。心の用意を!
 今回のポイントは、森栗2005~2013年の軌跡を、法規と政策動向に落としたことです。

■1938年 陸上交通事業調整法 により、交通事業者の地域独占が決定、今も有効
戦後の右肩上がりで、国は監督統制のみ
   ∴労務対策>(サービスor利便or整備)
高度経済成長期 大きな自治体は、地方公営企業法により、交通局で量的確保
ex.2all2_2 てな、無意味のバス停がなぜ、大都市部にあるのかっちゅうと、独占権保持。コミバスでもやろうものなら、バス停を使おうものなら、事業者は「重複路線だ!」と拒否する。自治体や大学・病院は、独占事業者の言い値で、その会社にお願いせねばならなくなる。 

結果
▼自治体は、交通事業者に「お願い」のみ
       または交通局に丸投げし
           ビジョンも計画も専門職もなし

▼交通事業者は、独占で儲かった時代があった。
 お上には面従腹背しておき、労務対策重視。乗客軽視。
 もう誰も乗らなくなっても、自治体も政府も、ひねり出すカネさえなくても、便利にするためのダイヤ改正や、バス停移動など、労組幹部が首を縦にふらない。労組幹部に鈴をつけれる交通事業経営者がいない。交通局労組委員長に、モノが言える組長がいない。選挙で、交通局労組に世話になっている。
 というケースも少なくなかった。

∴不便な公共交通のまま⇒皆、クルマに走った。そして、誰も乗らなくなった。
 そして、クルマに乗れない高齢者のみ、当惑する。巷には、閉塞感が蔓延した。
  かくて、橋下氏は大阪市交通局労組をターゲットにすることで、支持率を固めた。
 喧嘩上手、お見事。でも、その先が・・・・・・・・
今後の方向性 陸上交通事業調整法は廃止すべし。地域での協議、地域交通会議や道路の協議会など、総合的なパブリックインボルブメントの場を、法として担保し、そこにまかせるべきだ。

■1995年武蔵野市ムーバス開通
・細街路市街地を循環(すれ違いできない)
・100円バス(ワンコイン)にした(高齢者は手先が回らない)
・低床小型のかわいいデザインバス(日野ポンチョ)
         ⇒1995~2005年 全国、コミバスブーム←国交省補助
全国の自治体では
・過疎地の廃止バスの代替として
・隣の町がやったから、うちもウチもと組長、議員、有力者の声
・素人による、有力者地元を経由する、すべての公共施設を経由する、複雑怪奇路線、無意味な循環

∴結果、誰も乗らない大赤字コミバス が全国に林立
 ex.「乗ったら最後バス」と住民が呼んでいた阿知須町営バス、終点がお墓だった。
   国交省補助金(県は協調補助)が終われば、都道府県が後始末(単独補助)を背負わされる
 にっちもさっちも行かなくなった2005年

丁度のその2005年
 神戸の住吉台では、皆で議論してバスを走らせたら、補助金なしでも持続した(赤字にならなかった)。
一方 2004年、都市再生本部は、地域の交通は地域公共交通会議 で、皆で議論するよう提案した。
 実は、くるくるバスは、都市再生モデル事業として2004年2-3月に実証実験した。が、各地の都市再生モデル事業が、ことごとく成果をあげてない(とK首相が聞いて聞いて怒った)なか、日比谷公園での展示会で、くるくるバスが成功事例として注目され、「地域公共交通会議」発案のきっかけとなった。
結論 武蔵野市(人口密度全国第2位、1.3万人/㎢) の真似を、H市(人口密度780位、32人)がやってもダメでしょ

■高齢福祉パス(も同様)
 高齢化率(60歳以上)が3%だった1980年に
 財政の豊かな東京都が
 バラマキ福祉の美濃部都知事のもとで
 70歳以上を「シルバーパス」で無料化し
                    ⇒全国に拡がった。
∴高齢福祉無料パスは、高齢者のためだけではなく、
  その実、交通局赤字の裏補填。
      赤字バス路線を抱えるバス事業者を「廃止しないでね」と慰撫する手段
であるケースが少なくない。

ex.バスの損益20億円/年、累積赤字511億円 が大問題になっていたとき、高齢化率20%の大阪市が、高齢福祉予算として、高齢者パスで、87.3億/年(H19  )、支出している。これがないと、100億以上の赤字!
 高齢福祉パスで自由に移動が出来る分、孫子の代には財政破綻。これで良いのだろうか?
 問題は、「バスの赤字20億」以上に、「高齢福祉パス87億」にある。まさに、麻薬患者の身体ではなく、麻薬そのものに問題があり、大阪市から麻薬をとりあげることである。実は、橋下氏も、これについては歯切れが悪い。はっきり、廃止とはいわない。

※交通に関わって8年がたった。寄附講座も始まった。交通事業者や交通局に都合が悪くとも、自治体に嫌われようと、本当のことははっきり言おう。そして、正すべきものは正そう。
 異論のある方は、記名で異議を申し立てください。公開で、議論したい。
 異議がなければ、上記は大筋、お認めいただけたと理解し、次の法制度の整備に努力します。

| | コメント (0)
|

より以前の記事一覧