授業(まちなか再生とツーリズム)

2015年3月23日 (月)

まち・みちづくり社会人公開講座受講生募集4月13日まで

 少子高齢化、成熟社会のまちづくり・みちづくりには、幅広い知識やコミュニケーション力・データリテラシーが必要です。
 合意形成のためのメディエータに必要な授業を、全学大学院生のみならず、社会人向けに公開することになりました。
 対話技法や、オンラインデータ、まち・みちの現場即応の知識、総合交通まちづくりなどが学べます。土日祝日、夕方等に設けた授業もあります。
 この機会に、ぜひ受講ください。 まち・みちづくり社会人公開講座 申込書
■まち・みちづくり演習Ⅰ 新大阪近辺  4/15:18:00~、5/3~5/6:終日
 対話法、カフェとファシリテーション演習
■まち・みちづくり演習Ⅱ 新大阪近辺  4/16:18:00~19:00、6/13、6/14、6/21
 終日デジタルデータの統計化、GISの基礎
■まち・みち実践論   徳島県現地   歩き道によるコミュニケーションの実践
■まち・みちづくり特論Ⅰ 豊中キャンパス 4-7月 月曜:18:00~21:1
 沿線物語づくりとマイクロファイナンス ※日曜現地調査有
■まち・みちづくり特論Ⅱ 豊中キャンパス 10-1月木曜隔週:18:00~21:10
 みちづくり、維持管理活用の協働
■まち・みちづくり特論Ⅲ 豊中キャンパス 10-1月木曜隔週:18:00~21:10
 総合まちづくり、社会的ジレンマ、持続可能性、交通まちづくり
■まち・みちづくり概論   吹田キャンパス 10-1月毎月曜:10:30~12:00
 コミュニティ交通のつくり方、道路の維持活用
Machimichi


申し込みは、3月18日から(CSCDサイト) http://www.cscd.osaka‐u.ac.jp/
本講義の申し込み締切は、前期開講科目については4月13日正午まで。
なお、後期開講科目については現時点では9月1日~9月8日となっています。
その後の対応はHPをご覧ください。http://machimichi.com/
講師陣 森栗茂一博士(文学) 民俗学の視点によるコミュニケーション型まちづくり
    板倉信一郎工学修士道路行政・交通計画
    土井勉博士(工学) 総合交通政策とまちづくり
    三好庸隆博士(工学) 武庫川女子大学生活環境学部教授・一級建築士

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2013年9月 8日 (日)

【観光まちづくり】報告会in富山中心街、八尾

 観光まちづくり実践論は、7名の学生の参加を得て、8月16-23日、富山市八尾町に宿泊、町の人の多々、聞きまわった。目的を定めるのではなく、まちを見、歩き、感じ、語り合うなかから、自由にまちの課題、魅力を考えてもらった。
 発表は浅掘りではあるが、自己の問題意識で、住民のなかに入り込んだ姿勢は素晴らしい。
 その成果を、9月6日(金)午後、富山市総曲輪のグランドプラザで、オーロラビジョンに映しながら発表した。大きな舞台に臆することなく、プレゼンし、まちなか研究室のメークアップサポーター、プラザインターンの学生、計8名他、立ち止まる市民、かけつけていただいた役所の方に聴いていただき、事後交流をした。大きな舞台での伝わりづらさも経験できた。
 都心の施設が、学生どおしの交流の場として、機能する試みになった。まちづくり富山の幹部、富山市政策監、中心市街地活性化担当、富山県部長、地域振興課長もかけつけていただいた。
 翌7日は、午後、八尾東町ほっとプラザで、学生がお世話になった方をお招きして、学生の感じたところを語り合った。富山県観光・地域振興次長もプライベートで駆けつけていただいた。11名もの地元の方にお運びいただき感激。
■経済学部生男子学生は、歩くことで、まちの余白に気づいたという。
■まちづくり専攻院生は、富山市民もおわら以外、何も知らず、人ごみと理解している。が、八尾の日常の暮らし、多世代のつながるコミュニティの存在に感動したという。
■法学部生は、おわらの三日のみのイメージで語るマスコミ・行政に対する住民の違和感。逆におわら三日以外の方向性を住民に示して欲しいという行政の思い。そのすれ違いを指摘し、本音で語り合うにはどうしたら良いのか?と問いかけた。
■経済学部の女学生は、八尾は排他的ではなく暖かい。学生がティ-チングしながら滞在する企画を提案した。そして、今回、学生を受け入れてみてどうだったかと住民に質問した。
■建築院生は、住民意識で街なみを守る凄さに驚いたと指摘し、その理由に、八尾では、まちが舞台であることが大きいと教えられたという。とはいえ、裏側の汚さや街並みの途切れ、空家の問題の指摘もあった。
■脳科学の学生は、八尾のようにしっかりと住むまちは、愛着心を生むからこそ、多様な意見が出て、人間関係が複雑になり、物事を進めるのが難しいのではないか。他所の人や行政を受け入れるのも難しいのではないかという指摘があった。
 これに対して、地元からは、
⇒年間行事が多く、眠ってなんかいない。いつも舞台だ。
⇒通年観光も考え案内人もしており、徐々に来訪者は増えている。
⇒雪かきに来てもらう観光が欲しい。
⇒こうした議論の記録を残して欲しい。
⇒空家の宿泊活用も考えるが…
⇒とはいえ、見てもらう祭りじゃない。いや、若い世代は見せる祭にもこだわっている。
⇒住んでもらうには、道筋をたてて入らねばならない。
⇒これまでも多様な取り組みをして議論の機会を作ってきたが、行政と地元、第三者と地元、地元どおしのキャッチボールが充分ではなかったかもしれないという吐露があった。
【この吐露をきっかけに、上記のような緊張した本音議論となった。上記は、森栗の主観的まとめ】
 今回は、学生の成長、地域への問いかけとしては、大きかったが、課題は残されたままであった。来年は、もう少し明確化して取り組むつもりである。
 みなさま、暖かく見守っていただき、ありがとうございました。

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2013年8月23日 (金)

おわら名人、大工名人に拝謁

おわらは無形文化財にはならない。時代にあわせて、コミュニティが練りこんできたものである。
 戦後一時期、因習として禁止され衰退したとき、川崎順二が、密かに町ながしをする姿を発見して、文化人を招いて踊り、唄を整備した。
 諏訪町の名人、Sさんは、代々の大工。小学校ではトランペットを覚え、自宅のハーモニカは分解して吹いてみた。ギターや琴、左手で弦を抑え右手で弾くものは何でも見よう見まねでやったという。昭和19年尋常高等小学校を卒業すると、岩瀬浜の昭和電工に就職し、寮生活をしたが、そこでもトランペットをやった。
 戦後、昭和21―25年 五箇山に大工仕事に行ったとき、「遊び」に行くというので、六角の枠提灯を持って田圃の中を歩き、あん摩をしていた盲目の三味線弾きの見事な麦屋節を聞き感動し、見よう見真似で三味線を習った。
 22年、父母に話したところ、8月16日、三味線を買ってもらった。近隣におわらの三味線弾きがおり2日間習った。19・20日、指が二つ無い名人Aさんに習った。21日からおわらに向けてあわせ練習があり、必死でやり、9月2日にデビューした。その写真も見せていただいた。
 Aさんは指が少ないので弦を巻き絞めることができないので、Sさんが付いてまわり、勉強になった。三味線は好きで、おわら一本やりで没頭せねばできない。
 昭和の左甚五郎といわれた人(諏訪町出身)がおり、丹後まで技術を学びに行った。ヤマト組という木の組み方を学んだ。大工仕事に出なくなった今でも、からくりのある箪笥などを作っている。精密な仕掛けは、鉛筆でカタをとるとずれる。カッターナイフでカタをとる。
 この職人気質が、芸への鍛錬と結びついていると、森栗は推測している。
 昔のおわらには、準備が整ったことを知らせるウチコミがあり、これは義太夫、長唄のさわりを組み合わせたものである。曳山の三味線も、義太夫、長唄のさわりをくっつけたものであった。
 とはいえ、
①、八尾のおわらは、旅人から仕入れた曲を一切入れない。おわら一点貼り、他の歌など入れ込まなくても良かった。
 また、
②、他の民謡のように「がなる」ものではなく、タテの三味線の調子を聞きつつ、自分の体調を計りつつ、状況にあわせてすすめた。七七、七五だが、体調によって、四七、七五で歌うこともあった。(今のおわらは、息を無理してでも七七、七五)歌には表と裏があり、裏声を状況に合わせ使う。昔はそんな名人がたくさんおり、じっと家の中で聞いていると、▽町の△さんと、ちゃんとわかった。
 三味線の方でも、歌を聞きながら前奏のチントンシャンだけでも、調子がとれた。森栗的理解では、逆に言うと、聞きわけながら唄い、聞き分けながら弾くから、他地方の民謡の混ざりようがないとも言える。下駄の音でもしようものなら蹴散らせれた。三味線を弾くときは草履の歩き方も音のしないように回しながら歩くと、別な名人から聞いた。町には名人がたくさんいるので、いいかげんな音は出せなかった。
 聞き手、見手は、黙って町流しの後をついて行った。
 Sさんは、おわらのある町に生まれて良かった思うが、おわらの時期に、町を避ける住民もいるという。
[鏡町の子、昼は宿題、夜おわら]2013082220130822jpg  [諏訪町町ながし]20130822_2 [名人が学生の前で三味線を]20130822_3[名人が大工仕事の箪笥のからくりを説明] 20130822_4

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2013年8月21日 (水)

越中八尾の風

20130819 2013081916日から、学生院生7名と越中八尾に来ている。限界山村に白木峰の自然と食べ物、交流を求める農援隊が入り込んでいる現場や、蚕や紙など山の豊かさで暮らした八尾の町並みとその現状を、歩き、見、話し込んだ。日常の、エンジニアリング(組立)的な研究とは違い、偶発的な語り合い、感性を積み上げる手法、プレゼン作成に、学生はとまどいを持ち、「誰をターゲットにプレゼンをするのか」「客観性がないと自己満足にならないか」と、厳しい議論があり、私は冷や汗。
 そんな議論の隣から、胡弓の音が聞こえてきた。学生が八尾鏡町の名人、長谷川清二さんの練習を聞かせていただいたという。縁を開け放ち、「風」の団扇を二つ立て、縁から胡弓の音が聞こえてきたのだ。
 こんな偶発に心動かす。それをまとめ上げ伝える。そういう調査表現もあるのだ。エンジニアリングで動くまちづくりもあるが、景観調査の後の市民議論やフォローがなければ、八尾のまちの課題は固定化し、まちは苦しい。学生がまちや人の豊かさに学び、素直にまとめあげることも大切だ。学生は、戸惑いながら、今日も必死で、まちなかをウロウロする。
 この成果を伝えるにはどうすれば良いか?富山中心市街地での発表では、学生まちづくりコンペ(中心市街地の活性化活動)に参加している学生、その友人、県市の職員、青年会議所などまちづくりコンペに関わっている商店主などに、個々に参加を依頼してみようと思う。一方、越中八尾の現地では、学生が出会った、お世話になった人を中心に、学生がお願いして、集まっていただけるようにできると良い。
 今日から、町ごとに前夜祭、各町の練習も始まった。名人が囃子方の合わせをするなか、子どもたちがおわら盆踊りの練習をする。青年が指導する。20130820鏡町のおたや階段では、踊り指導とは違う青年が提灯の設営をしていた。でも、その青年の数が少ない。20130819_2 20130819_3
 少女たちは、十数人、別な広場で女踊りの手を皆で合わせている。張りつめた緊張感で、近づきがたい。小学館『月影ベイベ』のモデルは彼女たちではないか。Photo
 コミュニティの現場に立ち会い感動した学生の思いを、少しでも富山市民、八尾町民に伝えられるようにしたい。

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2013年8月19日 (月)

【公開可能な講演会発表告知】能勢電、話合いの進め方講座、越中八尾(富山)

★8月24日(土)13:30 みつなかホール「能勢電鉄100周年トーク会場にて、受講学生による、能勢電未来戦略会議ポスターセッション」5つのアイデアのうち、関心を持った企画に投票いただきます。
▼8月26日(月)18:30~「コミュニティ課題よもやま話」
    19:00~「話合いの進め方講座(会議ファシリテーション)」
▼8月29日(水)18:30~「コミュニティ課題よもやま話」
    19:00~「ワークショップ、ファシリテーション活用術」
▼8月30日(木)18:30~「コミュニティ課題よもやま話」
    19:00~「ラウンドテーブルと協働型事業委託制度」
  ▼は、場所:東淀川区役所会議室。要、問い合わせ 大阪市東淀川区役所市民協働課薮田(やぶた)(06)4809-9734
■9月6日15;00~17:00 富山市総曲輪グランドプラザ「学生による越中八尾と富山市の交通に関する発表」
 ぜひとも、ご参加いただければ幸甚です。

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2013年5月28日 (火)

【授業:観光実践論】越中八尾おわら保存会演技指導部長講演

1_2 昨晩、豊中学舎にお招きして、おわら風の盆の歴史と名称由来、学期、おわら節、おわら踊り、継承教育活動、観光課題、鏡町男女混合踊り など、概要を学生10名、社会人2名、教員3名が伺った。
 歌舞伎・舞踊・三味線弾きなど芸能に関わる者なら(坂東三津五郎、高橋竹山など)、日本の道百選の諏訪町はじめ街並みに関心を持つ者なら、八尾に憧れない者はいない。日本芸能史に大きな位置を占める「ローカルのメジャー」八尾の演技指導・歴史研究の地元第一人者に講演いただいた。 以下は、森栗の感想。
【現状】町にはほとんど宿泊場所がない。少子化と中心市街地の空洞化に悩む5800人の町に、近年、風の盆に二十数万人が押し掛ける。坂の町は人であふれかえり、帰るに帰れないほどになる。警察が、事故を起こしたら来年は祭りを許可しないと言うが、住民は「祭りは我々の祭り。禁止なんかできるか。人が多いなら警察がしっかり制御しろ」と、言い切る。
【芸能評価】古来より繭、紙、薬草で栄えた八尾は、京都、江戸の一級の踊り、三味線の手ほどき、小杉放菴、花柳など文化人の指導を受け入れつつ、地場に張り付かせてきた。地場の歌を座敷芸、名跡芸に昇華させた民謡とは逆の動きであろう。
 授業として手を出した対象が、あまりにも大きすぎること、課題が深刻すぎることに、いまさらながら気づき、頭をかきかき、吐息。
 心配した学生に尋ねられ、「後悔している。今さら、逃げ出せないし。何ができるか不安だが、学生を信じるしかないやろ。でも、困った」と。

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2013年4月11日 (木)

【4/13修正履修案内】交通コミ勧誘、お遍路事後宿題・参考書追加!

最近の阪大生は元気で意欲的。大粒になってきた。さあ、挑戦せよ。飛躍せよ。CSCD科目で!

■地域交通コミュニケーション(能勢電)は、15日10:30スチュデントコモン2階(CSCD)に、能勢電専務、大阪地下鉄職員、大阪のコミュニティアーティストがこられます。国交省を受けるという学生や、アートのまちづくりをめざす学生、自転車に関心のある若者が集まっています。お遍路やWSを受講する人は、交通コミも・・・。月曜の朝は・・・という人も、だからこそ受講して生活のリズムをつくりましょう。能勢電無料(調査のため)、阪急川西能勢口ー石橋回数券、バーベキューなど特典あり。秘湯も行く予定。
■観光まちづくり実践論(越中八尾)(定員8名)は、すでに17名(院生7名)です。学部、院生に関係なく、観光とまちづくり、地域活性化のフィールドワークと繁華街でのプレゼンに参加する覚悟のある人を、専攻バランス等を考慮し、選考します。

※CSCDは基本、大学院共通科目で社学連系をしています。ゆえに
■交流システム論(お遍路)は、すでに61人。当初予定を、増やし、春15、秋15、冬15とする覚悟をした。大学院生を優先します。また、事後の宿題を課すことにした。その参考書は『コミュニティ交通のつくり方』1800円。今から町の図書館に購入希望を書くとか、買うとか。
 課題も新たに課されますので、強い履修要望の無い学部生は、履修登録を遠慮ください。その場合、成績記録上、KOANから削除するほうが、あなたにとってリスクが少ない。
 春遍路は希望者が多い。秋、冬をお奨めします。オリエンテーションで受講の動機を書いていただき、専攻バランス等を考慮して、後日、ご案内します。
 ※お遍路事後課題・・・歩きを実践してみると、世の中が便利なクルマ中心になっており、歩くことは、少数者、みじめな思いをする。しかし、お遍路で歩くことを支援する、ドラゴンバスやローカル鉄道、巡航船、交通情報駅スパートやグーグルマップを使ってみると、歩くコミュニケーションを支援するツールがわが国には豊富にあることがわかる。そうした視点から、お遍路に関する歩きを分析する事後感想を、参考書を引用した形で求める。
■まちづくりワークショップ入門は、20名です。オリエンテーションで、参加理由・意思を書いてもらい、それにより専攻バランス等を考慮して選考する。大学院優先。
※選考の結果は、担当より24日までにはお知らせします。メールでのご案内をもって、履修許可とします。非許可の者には通知がありません。

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2013年4月 4日 (木)

2013年授業開始

本年度は、さらにパワーアップ
★月曜2時間目(第一学期)(豊中)の地域交通まちコミ概論は、能勢電鉄未来戦略をみんなで考えよう、能勢電の首脳と一緒にあの手この手、鉄道とまちの意味を考える。能勢電フリーパスなど特典もありそう。建設的プレゼン構築の意欲のある人のみ選抜する。来たれ!
❤月曜2時間目(第二学期)(吹田)の地域交通まちコミ特論は、総合的なコミュニティ論。まちづくりを考える人、協働を考える人は、絶対に受講すべし。コミュニティ交通の最先端のお話を、みんなで議論。
★+❤ 社会人聴講も歓迎(若干名)。申込時期を過ぎているが(8日くらいまでは)、森栗が認める方向と、CSCD事務に電話ください。

♦観光実践論は、富山県越中八尾のおわら風の盆のまちの未来を皆で考える。富山市の中心街で、ハンズフリーでプレゼンするという意欲のある者集まれ。富山県の施策と連携する。
過疎地の問題、民俗芸能の今日に関心のある人も、ぜひ参加を。オリエンテーションの意思によって、専攻します
♠お遍路3泊4日 体力のない人もどうぞ!目的はコミュニケーション。それなりに歩けば良い。人数制限があります。春が難しければ、秋や冬もどうぞ。

来たれ!

 

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2013年2月28日 (木)

まちコミュニケーション研究室の中期目標(2013-2016年)

3月1日、新著『コミュニティ交通のつくりかた』1890円(学芸出版社)が発売される。
本来は皆様にお送りしたいのですが、初刷は稿料がない。厳しい!
 でも、以下のように、いろんな仲間に書いてもらい、ひたちなか海浜鉄道の吉田社長やタクシーの運転手・社長にコラムを書いてもらった。とても、読み応えがある。
 書いてみてびっくりした。これって、民俗学? 工学や経営学ではこんな編集にはならない。
 呑み屋に行くのを1回控えて、ぜひ、近所の本屋さんで探してみてください。どうしても2刷に持っていきたい。2刷になれば印税が出るので、それを資金に、首都圏でシンポジュームをしようと思っています。どうか、よろしく願います友人に奨めてください。図書館で購入希望に書いてください。
 1995年の震災からまちづくりのコミュニケーションに舵を切り、民俗学を放棄した。学会も仲間も、そして私を理解する出版社も失った。そのなかで、専門性を問われてきた。「エセ専門家」と何度、陰に、面当向かって罵倒されたことだろう(今も)。しかし、この孤独の道は、多くの現場や行政・コンサルの理解者、心ある工学研究者のおかげで、交通というコミュニケーション手段を通じて、やっとまとめることができた。苦節18年といっても、心の底では、過言でないと思っている。
 その結果わかったことは、現場で本当に必要なことには、必ず仲間が理解者が現れるということだ。今後も、いろんな人々と共同で地域に奉仕する研究をすすめたい。それを政策化、法制化したい。これを機に、研究室のプロジェクトと工程を宣言する。
■目標年度 課題名(著作名)
 2013  
コミュニティ交通のつくり方(まち交通コミ授業、同志と)
 2014  
コンパクトシティ富山の展望(CSCD学内同僚・京大同志と、シンポ、外部資金)
 2014  
まちづくりワークショップ入門(神戸まちづくりWS研究会と)
 2014  
阪大お遍路授業(ワンダーコミュニケーション、CSCD同僚と)
 2015  
かしこいクルマの使い方(月刊誌連載中)
 2015  
越中八尾おわらまちづくり(CSCD同僚・八尾おわら保存会と、富山県、総務省?)
 2015  
能勢電鉄101周年(まち交通コミ授業、CSCD同僚・能勢電と)
 2016  
大阪市政改革(連携先、プロジェクト未定)
 ―  
ヒューマンコミュニケーション(CSCD・学内同僚と、ヒューマンコミュニケーション基礎学会)

●目次『コミュニティ交通のnot「作り方」but「創り方」』
 モード作りと違う。まちの暮らしを育てるのだ。創造するのだ。 
はじめに 負けない地域をつくる                     (森栗)
序章 なぜ、今、コミュニティ交通を協働でつくらねばならないのか(森栗)
 1 民間による交通資本整備の日本近代史
 2 1ブロック1バス会社独占提供の課題
 3 地域公共交通計画と大阪市交通局民営化
第1章 住吉台くるくるバス──都市住民が主体           (森栗)
 1 現場の声をビジョンにまとめる
 2 住民・行政・事業者の協働・役割分担
 3 工程表と評価・工程管理
 4 広報、ネットワークの手法
 5 7年目の住吉台~六甲山麓に広がるバス誘致
第2章 淡路島・長沢ミニバス─過疎化地域住民が主体(大阪大:猪井博登)
 1 全戸が年間1万円を拠出するミニバス
 2 ミニバスのしくみ
 3 住民はどう考えているのか
 4 バス運行にはどんな効果があったのか

 5 住民が運営するコミュニティ交通のつくりかた
〈森栗コラム〉協働してバスを走らす村と電気自動車とタクシーのシェア
第3章 山口市市民交通計画─住民と事業者・行政協働(山口市:時安洋)
 1 「市民交通計画」ができるまで
 2 交通政策の柱をつくる
  〈コラム〉タクシー事業者の声/市民の声/運転手の声
 3 地域における交通全体の充実を図る
〈森栗コラム〉山口市O地区でのできごと
〈森栗コラム〉山口市交通まちづくりが手本としたい日立市協定方式
第4章 京丹後・上限200円バス─事業者と行政の協働(野木秀康:京丹後市)
 1 論より便利、乗車行動こそ住民協働
 2 住民・行政の本気度が事業者も変える
 3 取組手順と成果
 4 ネットワークと今後の展開
〈森栗コラム〉北近畿タンゴ鉄道をどう考えれば良いか
第5章 当別町コミュニティバス─民間企業と行政の協働(北海道開発技術センター:大井元揮)
 1 当別町と交通事情
 2 官民共同によるバス運行
 3 実証実験の実施

 4 利用促進策の実施
 5 利用者数および運行収入の推移
〈森栗コラム〉あるもの全部使わねば、北海道は守れない
第6章 RACDA高岡──市民団体の主導      (RACDA高岡:大井俊樹)
 1 RACDA高岡の考え方と取り組み
 2 万葉線存続運動
 3 市民協働事業によるコミュニティバス活性化支援
 4 地域交通に関する諸課題と市民意識
〈コラム 会員の声〉私が行動しなければ、という危機感
〈コラム 会員の声〉活動は人がつながり、ひろがる
 5 ひろがる公共交通市民活動ネットワーク
 7 公共交通に対する市民意識の変革に向けて

⇒和歌山電鉄、三岐鉄道北勢線、福井 みんなRACDAが絡んでいた。その手本が岡山RACDA
〈コラム 会員ひたちなか海浜鉄道吉田社長〉鉄道マンの意識が変わった~そして社会が変わった
おわりに 地域を守る知恵を活かせ          (森栗)

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2012年12月 4日 (火)

2013年観光まちづくり実践論は、越中八尾おわら盆、シラバス案

■観光まちづくり学実践論 コミュニティツーリズム実践論 社会人・他大学非公開
 越中八尾おわら風の盆で有名な富山市八尾は、かつては、蚕や紙の生産などで繁栄し、かつては加賀100万石の隠し蔵とも呼ばれた。そのため曳山や盆踊りなど、多彩な町文化が残っている。近年、観光客が盆踊り時期のみに押しかけ、難しい状況にある。本授業では、地方都市の課題、観光の課題を、地域に定着して、総合的に学び、考え、地元で発表する。
【特典】交通費等は一定考慮。宿泊費は空町家利用を予定。
1 4月22日(月)20時~豊中スチューデントコモン オリエンテーション
or  4月23日(火)20時~吹田工学U2-214 オリエンテーション
全出席、報告会プレゼン発表の意志を確認し、選考し、後日、メールで連絡する。
2 5月27日(月曜)18:30~豊中スチューデントコモン 八尾概況と課題(おわら保存会)
3 6月24日(月曜)18:30~豊中スチューデントコモン 八尾の課題と展望(おわら風の盆地方ジカタ)
4-13 8月16日~23日 富山市役所訪問、コンパクトシティ見学、日本の道百選、山村再生現場、地方ジカタ踊り稽古(見学、手習い)、フィールドワーク【20・21・22日、前夜祭おわら盆踊り参加】
14-15 9月6日(金)-7(土) 現地報告会
条件:2回往復交通費などは、プロジェクト経費の中で考慮する。宿泊は、保存町家など。踊り講習料などなし。
【課題】個別研究し、八尾の未来をプレゼンする。
【評価】地元報告会での、住民評価と大学内勉強会出席回数

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