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2018年3月

2018年3月30日 (金)

学びあいの場が育てる地域創生ー産官学民の協働実践

エリアマネジメントは人育てだと確信する私が参考になったと感じた本。
 富士ゼッロクスの支援により開設された遠野みらいづくりカレッジでは、東日本の被災地域の後方支援地区での価値発見の地域づくりを、コミュニケーション技術を使いすすめようとしている。崇城大学、法政大学、専修大学、東京大学i.schoolなどが入り込み、世界中の学生を公募して学んでいる。
 実践知、集合知を重視し、そのコミュニケーションによる納得をすすめるフィールドワークをすすめている。それは標準化された技術的合理性を超えた、Reflection通して身につく、意味を模索する対話である。(P.P.24-33)
 このあたりは、森栗「実践政策のためのエピソード記述の方法」『実践政策学』3ー1、「共創まちづくりの仮説提案」『実践政策学』4ー1(投稿中)に近い考えである。ただ、私はフッサール現象学と民俗学の方法でこれを仮設しているが、本書では論理学的枠組みはない。
 このフィールドワークでは、ソーシャルキャピタルマップ、ナラティブ地域資源、年表を作ろうとし、それをもとに連携実施を考えているようだ(p.113)。

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