« 2016年11月 | トップページ | 2017年5月 »

2017年4月

2017年4月19日 (水)

桂木『すれっからしの公共心』

桂木隆夫『すれっからしの公共心』勁草書房、2009年
理想の公共心などないが、「正直」が大切ⅰ
なずまず、捨てず(動態バランス、距離感覚)ⅱ
多様な生活の相互調整と相互寛容が自由で理性的な討論によって達成されるとう観念はリベラリズムに共有されている信念です p91
 ⇒欧米流の寛容には、理性によって不寛容を否定(し)…立憲主義と自由な民主制という受け皿を示す p92
 ⇒⇒多様な生活の摩擦や対立を解決するために性急に理性的討論に訴えることによって、かえって対立と摩擦を激化させることになる場合(がある) p92
  ⇒⇒⇒(だから) 多様な生活の相互調整と相互寛容は当事者の理性的討論と自発的秩序感覚と市場の動態バランスを通じて達成される p93
(ムーンによれば)生活者は、さまざまな対話実践を通じて、公的決定に参加するだけでなく、自由な社会的空間を作り出すます。
       →生活者の経済活動参加、ボランタリー活動、宗教活動 p96
この対話的実践には、代表民主制における政治的対話だけでなく、市場における経済的社会的対話の実践も含まれているp97
日本および東アジアには、差異を差異として認めてそれをルール化するという視点が乏しい。けれども、他方で相互変容(習合)としての寛容の精神についていえば…他者と折り合いをつけ、それによって自分が変わっていくという相互変容のエートスがある p113
 ⇒だから、政変がおきても天皇は殺されない
 
 
 

| | コメント (0)
|

民を主 より 公を共に パラダイム(物語)シフトせよ

村山皓『政策システムの公共性と政策文化』有斐閣、2009年
・民主性に依拠するシステムより公共性に依拠する依拠するシステムの方が、公民関係においてより良い機能を果たしうるⅱ
・「治者と被治者が同一である」という民主性の物語は…公的領域でのシステムの発展をもたらした。社会の制度や文化の基盤となるそのような物語をここではパラダイムと呼んでいる。…民主性のパラダイムがその限界に達するなら、新たなパラダイムへの転換が起こるかもしれない。私は、公共性のパラダイムは、人々の消極的な「了解」を通じて、「公」を「共」にできていることでを担保することで、統合の秩序を形成する物語と捉えている。…民主政治システムの機能が、人々の指示や要求の入力から政策や決定の出力への変換であるのに対して、(公共政策システムの機能は)政策への人々の評価の入力から、政策や決定の出力への変換 ppⅱ—ⅲ

| | コメント (0)
|

2017年4月18日 (火)

公共哲学とはなんだろう、自由とはなんだろう 桂木隆夫

桂木隆夫「増補 公共哲学とはなんだろう」勁草書房2016
 公共性とは開かれた民主主義とフェアな市場経済維持することである。それを擁護することが公共哲学 pⅰ
 公共性とは、人権や愛国心といった特定の価値ではなく、それらのバランスを追求することpⅵ
 公共性とは 利他主義的な協力p1
 諸価値の動態的バランスとしての公共性p87
 公共性は 利他主義的な協力 p3
 公共性は 秩序形成 p9
 公ー公共ー私 p10 公共:広義の市民社会
ハーバーマス『公共性の構造転換』 17-18世紀 ロンドンのコーヒーハウス3000軒の市民的(下からの)公共性=新思想とその批評という、公共的な討議の空間:public opinion  教養と財産を有する知識人p22-3
対話的合理性によって形成されるハーバーマス的な討議の空間
 ⇒コミュニケーションの反省形態(齋藤純一『公共性』2000年、p.p.33-34)
対話的合理性(ハーバーマス)=目的合理性ではなく、他者理解(合意)を前提とする合理性 p27
対話的合意性p29
 ⇒大衆社会 と 知識人の既得権 ⇒新しい市民社会p30 討議民主主義:敗者への寛容p33
熟議とは 相互変容を前提とするp183⇒パレート最適をみつけることp203
                  ⇒相乗共生 p274=innovation
マイケル・サンデル 自由にはコミュニティ意識や公共心が必要であるP60
          リベラリズムの自我は 負荷なき空虚な自我p61
          リベラリズムの死刑廃止や 福祉論を 悪しき相対主義と批判するp68
公共は道徳に介入すべきp60-61
          人権ではなく コミュニティの公共善を尊重する立場 p69
      ただし、草の根民主主義が、いつのまにか草の根全体主義になる危険性をはらむp67
  多元的な文脈における自治を担う市民 生活の場において多面的に責任を負う交渉力が市民に求められるp77
山脇直司『公共哲学とは何か』2004年 滅私奉公と滅公奉私 の共犯関係⇒公、公共、私p94-95
活私活公 金泰昌 p96
コミュニケーションのなかでの異なりに関する持続すり合わせのなかでのトライアンドエラーを認める
勇気、好奇心が必要 そのために寛容が必要 p230
 ⇒賢慮 不寛容は 抵抗と不安・混乱という不利益をもたらすp240
     寛容は相互変容をもたらし、大きな利益を生むp245
「公共」の精神 フェアな社会実践、国を開く気概、ふるさとを思う 市民的公共性p267
市場の倫理性 責任を負い、リスクをとり、カネを儲けている人たちは社会の役に立っている…労働者だけでは富を創出できない。富を創出し、雇用を創出する起業家が必要であり、経営者が必要だ(ヤーギン・ダニエル、スタニスロー・ジョセフ『市場対国家』1998、日本経済新聞社p.p.169-170)

桂木隆夫『自由とはなんどろう』朝日新聞社、2002
市場経済・民主主義のなかの日本的ありかた 寛容という視点 バランス重視 勝ったり負けたり pp11⁻13
Fair 公平というよりも さわやかさP21
☛市場の平和性 市場的公共による平和的空間 ジンメルが説く(桂木『自由とは何だろう』2002、p136:森栗『河原町の歴史と都市民俗学』の都市定義) でも、油断のならない平和p218
相利共生 と 相乗共生 ;前者は 利益配分の均等 フェアネス が判断基準。後者は、相互変容による価値向上を意味する

|
|

政策実現 トリガー(引き金)と合理性

倉阪秀史『政策・合意形成入門』勁草書房、2012年p.p.40-45
トリガー(引き金)には、①事件・事故 ②イベント ③外圧 ④イニシアチブ(強い意志) ⑤判決 ⑥政策の連鎖(総合法、上位法との整合) ⑦制度化された政策変更 がある
 

| | コメント (0)
|

大きな声に対処する 老人の役割 宮本常一

『宮本常一著作集10』未来社、1971年、
 大ぜい集まって話し合っていた。その中の一人が大きい声で何かしきりに主張していた。…ところが一人の老人が、「足もとを見てものをいいなされ」といった。すると男はそのまま黙ってしまった。p.27
 農地改革で皆が自己主張したとき、(老人が)「皆さん、ともかく誰もいないところで、たった一人、闇夜に胸に手をおいて、私は少しも悪いことはしておらん、私の親も正しかった、祖父も正しかった、私の土地は少しの不正もなしに手に入れたものだ、とはっきり言いきれる人がありましたら申し出てください」といった。すると、今まで強く自己主張していた人がみんな口をつぐんでしまった。p.26

| | コメント (0)
|

2017年4月12日 (水)

本田正明「地域に必要とされるゲストハウス開業合宿」に参加

よかネット126、2017年。
 車座の合宿の参加体験記。くるま座という形がおもしろい。そこに九州のコンサルの本田さんが参加して、記録を残しているのがおもしろい。
■夕飯、朝飯、風呂も必要なし。地域でシェアできる地域まるごと宿が良い。
■ペルソナ(想定する顧客像)を設定し、10年後もやっているイメージを持つ。楽しみながらやる。
■台所をビジターと地元との接点とする という本田さんのアイデア(空家活用)
■資金調達・事業収支 客単価3000円で2人スタッフをまわすには 300人の利用が必要
   ゲストハウスの稼働率は良くて5割なので、20人が泊まれる部屋
  ⇒でも、それは通常、難しい。
以上、 他の事業、新しい学校設置なんかでも結構、応用できるだろうと、思った。


 

| | コメント (0)
|

2017年4月 3日 (月)

ソロー 野生 意思に応答する 自由・愉快 延藤安広の言葉

延藤安広先生のFBに、今福龍太「ヘンリー・ソロー、野生の学舎」に読みふけり、ソローの35歳の時の日記に「野生(wild)の人間とは、意志を持った(willed)人間のことである」を紹介し、ただ頑固なのではなく、「揺るぎなきみづから意志を保ち続ける人」でありたい! とある。
  先生の若々しい感動した。
 「野生」とは「獰猛」とか「野蛮」を意味するよりも、敏捷で自由で愉快さなどを言うとすればとあり、意思を探す作業、楽しい自由を見出す努力を決意されている。
 そして、
森羅万象のなかに表明された「意志」を感じられるようになりたい。人工環境のなかに潜在する「意志」ー例えば、「砂漠」のような駐車場に、一部でも「オアシス」的場所への変身願望ーを読み取り、「経済戦場」の修羅場を乗り越える方策をひねり出したい!「事物の発する精気と応答」していきたい!と、ヘンリー・ソローと今福龍太から触発された。
 とある。こちらも間接的に触発された。

| | コメント (0)
|

« 2016年11月 | トップページ | 2017年5月 »