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2016年4月 4日 (月)

偶然と必然

20歳の冬だったろうか、旧池田師範の体育館(武道場?)を仕切った汚い教室の一番前に座った私は、井代彬雄先生の西洋史の授業を受けていた。社会主義思想、ナチズムの研究をしていた井代先生は、「ほんと、不思議だよね。ルカーチっていう社会主義者は言うんだよ。偶然とは、必然の見えないものだって。歴史って、そういうもんだね」
 この言葉は長く心に残っていたが、『実践政策学』に「モノとコトの間のハナシと物語ーカフェ・ワークショップによる協働参画のために」を書くため、偶発的なコミュニケーションの意味を再考し、思い出して調べてみた。
 偶然と必然の問題はメルロポンティなど現象学でも論じられているが、生物学者であるジャック・モノー『偶然と必然』では、生物の進化系統をめぐって「偶然とは 人間の私意識が了解できない必然である」と定義した。
 ベルグソンが、必然の認識は、生気と活物において認めら、生気と活物こそが実践であるとしたのも興味深い。
 私が、生気と活物ある学術をめざして、有志と『実践政策学』を創刊したのは、無意識ではあったが、ベルグソンの言っている生気と活物を求めてであり、その根底には井代先生の「偶然と必然」の教えがあったことを、今更ながら感謝。
 今日は、入学式。そんな教育をしたい。

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