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2015年10月

2015年10月12日 (月)

J.ジェコブス「発展する地域衰退する地域」

 都市は、輸入品の財・サービスを都市製の財・サービスに置き換える場である。模倣も含めてささやかな置き換えの連鎖がなされ、爆発的なイノベーションが起きる地域である。イノベーションは、都市のエピソードとして伝えられる(pp68-70)。⇒イノベーションは、論理的帰結というより、連鎖できごと、流れであり、エピソード記述にふさわしい。
 輸入置き換えに端を発して、都市には、市場、仕事、技術、工場、資本の力が生まれる。こうして、輸入置き換えのできない都市は見捨てられ、輸入置き換えできる力のある都市へと、人々は移住する(p119)。
 発展とは、(輸入品に頼らず)自前でやるということである(p221)。発展は、計画されたというよりは、多様なイントロビゼーション(即興)の連鎖として展開された結果である(p237)。輸入置き換えのためのイントロビゼーションを行うイノベーターを、リチャード・フロリダは「創造階級」という(p418)。日本の「創造都市」のように、アート・工芸・デザイン・景観というモノにのみ着目した「創造都市」は、狭義の概念である。
 地方創生(発展する都市)は、補助金や個別施設、経済施策ではなく、イントロビゼーションを行うイノベーターを複数招き、また地域の創造階級を育成することが最も大切である。

 

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2015年10月 7日 (水)

実践政策学創刊記念シンポジューム

生の躍動としての「公的実践」に貢献し得る論文を掲載する『実践政策学』が、刊行されることになりました。

 ここで取り扱うのは、国づくりや国土政策、地域政策、まちづくり、村おこし、あるいは公共に関わるあらゆる政策やマネジメント、さらには仕組み作りや人材育成、教育、プランニング等、マクロとミクロ、官と民、国政とコミュニティ、対象の大小を越えあらゆる公的な実践 です
精緻な査読体制のなかで、学問が本当に見極めるべき、議論すべき「現場の生の躍動」、そこから学ぶ公共の実践 を見失うことも少なくありません。
 本学術誌は、公共実践、地域づくり、国土づくりの実践研究、アーカイブとして、生ある学術を模索しようとするものです。

  記
11
15日(日)1500
東工大大岡山キャンパス西9号館コラボレーションルーム
基調講演:石田東生『実践政策学シンポジューム』
   エディトリアルボード 石田、桑子敏雄、藤井聡、森栗茂一
※事前に日時不確かなままお知らせした部分があります。すみません。
 志ある研究者、実践者、職員、コンサル、市民の皆様。
 15日、ぜひともご参集ください。査読論文投稿についてのご相談もお受けいたします。

        

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