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2015年9月29日 (火)

T市クルマに頼りすぎないまちづくり の流れ

【きっかけ】
  2014年2月24日、森栗は「暮らしを変える新しい交通網」(国主催)を講演した。事前に、資料館で歴史的心情「こんな渋滞だらけで良いのか」を伺い、クルマ中心の交通事情を視察し、その写真を取り込んで対策案を具体的に講演し、大きな反響を生んだ。事後、バス協会、各市役所などを訪問、意見交換した。しかし、知事選挙前でもあり、講演が施策展開に影響することはなかった。
  この講演を聴いたO県自治体職員政策研修の企画者は、地域交通計画の研修を企画、2015年冬、県外視察地の下見の折、大阪に立ち寄り、長期研修計画を森栗に相談し、コーディネートを依頼する。
 自治体職員研修受講25名の6月名古屋視察に森栗は同行し「ガイドウェーバスに感心するのではなく、課題を認識し、専用レーン・一般者車排除警告付、公共交通優先信号感知装置の有効性」を指摘し、議論を起こした。
 8月研修では、県交通政策の方向性と研修生の25自治体における対応の具体(仮案)を提示した。9月では、前日にT市職員研修を平行実施し、T市への話題提供内容と議論、来期のT市のクルマに頼らないまちづくり方向内定を報告した。
【9月24日 T市職員研修】
  T市からの研修生Hは、通常業務以上の夢のある視点に感動し、T市職員研修を発案、市長公約を前進させる手段を模索していた中間管理職らが研修を企画した。
    森栗は「T市マスタープランと交通」と題して、マスタープランに書かれている緑、健康、安全を具体化する手法、健康コフォート統計、交通事故リスクなどを示し、片側二車線拡幅した道のバス専用レーン化、鉄道駅までの渋滞しないフィーダ、歩きたくなる観光を提案し、皆で議論した。
 ワークショップでは、職員・市民の意識改革を説く議論に対して、森栗は「意識は変わりにくい」という本音をぶつけ、「意識(卵)より鶏が先だ。まずは制度・整備が先」と、責任を個人に押し付けるのではなく、施策すべき方向を示した。⇒形式論を越えさせるファシリテート
これで固さが抜けて自由な議論となる
  ・クルマに乗りたくて乗っているわけではない、移動手段がないからだ
  ・個人で歩いたり、公共交通通勤の職員もいる。歩きや公共交通は、多々、発見がある
  ・託児など、クルマに頼らねばならない個別事情も考慮せねばならない
などの意見を共有した。
【研修の結果】
         この結果を確認した市長は、以下を指示
町の目標を 「歩きたくなるT市」とする
具体:    市民・職員・ビジターが歩きたくなるハード・ソフト整備
①職員研修・ワークライフバランスと健康を意識した 通勤手当の見直し
②新たな公共交通システム導入可能性調査検討事業 で町の移動軸を検討する
③クルマに頼りすぎない観光連携事業 海の駅、LCCターミナル、スピリチュアル観光
         そのために森栗は、来年以降もT市に入る。
目処は、   駐車場を有料化・駐車場量を制限した新庁舎建設の3年後
              以上が、8時間で一気に方向が決まった。

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