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2014年7月 1日 (火)

子夏曰。博學而篤志。切問而近思。仁在其中矣。

桑子敏雄『感性とは何か』(2001年、NHK出版協会)に、「博(ひろ)く学んで、志を固め、切実さをもって問いを発し、問題を身近に考えるべきだ」(論語)が紹介されている。
 桑子の解説に従えば、感性は、理性や功利性に対して、受動として位置づけられてきたが、現在の私たちの周りはゴミだらけになっている。なぜなら、「理性が身近な環境を捉える能力でなく、カントの言葉を借りれば、遠い星空の永遠性に憧れる人間の能力だった」からである。感性は法則的認識の下位ではない。

志を固め、身の回り日常の問いから、たんなる認識でなく、「うるおい」だとか、「やすらぎ」だとかの価値判断するの能力、感性が必要な時代になったのだ。

おそらく、合意形成とは、プロセス評価とは、そうした延長線上にあるものであろう。

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