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2014年7月

2014年7月 2日 (水)

正統性:小林潔司「土木工学における実践的研究:課題と方法」『土木技術者実践論文集』Vol.1、co143-155、2010.3

土木技術者が取り扱う現実の場面は、専門越境性 ある 臨床的個別的 複合課題 である。
∴ 普遍的、論理的、客観的 を基礎とする技術的合理性では解決しえない
 ⇒個別性、シンボル性、能動性=(フィールド的知の体系化)が必要
 ⇒⇒⇒これって、論理性客観性なく、現場事例をのみに関心のある森栗の正当化?

科学的技術的判断における 厳密性or適切性のジレンマ
              ⇒コミュニケーションによるフレームの再構築⇐現場知
                  しかない。
 だから 社会実験の評価は、厳密性と再現性ではなく、適切性と能動性
  その評価はAnderson & Herr
      1)結果的妥当性基準
      2)プロセス的妥当基準→手法/手続き妥当性
      3)民主的妥当性              
      4)触媒的妥当性基準→変化を促した効果性
      5)対話的妥当性基準
        ⇒⇒⇒これら全部まとめて、森栗は「プロセス評価」といっている
                 
合意形成の正統性=Meyer & Scott「理解可能かどうかが正統性の有無を決定している」
Suchman正統性の三要素
 1)実用的正統性pragmatic legitimacy  功利性
   2)道徳的正統性moral legitimacy・結果正統か
                      ・手続正統か
                      ・行為主体が正統かex.森栗は私欲がない
  3)認識的正統性cognitive legitimacy

中世は、専門職(法学、神学、医学)大学 だった(ボローニャ大学)
19世紀 Humboldtにより、(ベルリン大学)が 研究大学 となり、「科学的客観的知識」が出てきた。
 19世紀の「科学的客観的知識」のみが正当と考えるのは、現代社会では浅はかなことである。

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2014年7月 1日 (火)

子夏曰。博學而篤志。切問而近思。仁在其中矣。

桑子敏雄『感性とは何か』(2001年、NHK出版協会)に、「博(ひろ)く学んで、志を固め、切実さをもって問いを発し、問題を身近に考えるべきだ」(論語)が紹介されている。
 桑子の解説に従えば、感性は、理性や功利性に対して、受動として位置づけられてきたが、現在の私たちの周りはゴミだらけになっている。なぜなら、「理性が身近な環境を捉える能力でなく、カントの言葉を借りれば、遠い星空の永遠性に憧れる人間の能力だった」からである。感性は法則的認識の下位ではない。

志を固め、身の回り日常の問いから、たんなる認識でなく、「うるおい」だとか、「やすらぎ」だとかの価値判断するの能力、感性が必要な時代になったのだ。

おそらく、合意形成とは、プロセス評価とは、そうした延長線上にあるものであろう。

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