水辺環境保全or渋滞解消 は、話し合えば解決可能
「県道はりまや橋ー一宮線が建設され、貴重な歴史資源と環境が回復してきた浦戸湾最奥部の新堀川が蓋をされ。護岸が破壊されいる」と、「けんちゃんのどこでもコミュニティ」は言う。高知県土木部に聞いてみると渋滞解消を急げという県民の声もあるという。
「けんちゃん」によれば、「昭和55年前後に農人町と九反田町内会の人たちが桜を植樹し、その後昭和62年ごろから県港湾課が浮き桟橋とボートの基地をこしらえるにあたり、川底のヘドロを吸い出したから劇的に水質が改善されました」という。下水幹線を整備したからであろう。異臭もなくなり魚も戻った。
「けんちゃん」紹介の明治初期の地図によれば、
http://www.nc-21.co.jp/dokodemo/whatnew1/shinborikawa/shinborikawa2.html
高知城の北堀、江の口川から城下東から浦戸湾に抜け、かつては阪神方面の船着場につながる新堀川は、ハネバシから中橋、南橋、木戸橋、市民には懐かしい景観だったようだ。
ところが、高速IC(一宮)や土佐山田など北東からの直通道路が、鉄道の高架化によって市内に伸びると、道路が貫通できない高知駅の一本東側の南北道路である県道はりまや橋ー一宮線は、新堀川に蓋をしてはりまや橋東で国道を横切り、南部市街地に直線で向かう幹線道となった。
渋滞解消と景観がどうなっているのか、ラッシュ時間に現地に言ってみた。
が、拍子抜けした。何の渋滞もない。ただ、国道出口の木屋橋交差点が狭く、右折レーンがなく、かつ、高知駅北口ターミナルに入る高速バスが常に出入りするので、信号によっては、100mほどつながり、信号に2・3度くらい停められることがある程度。
こんなのが渋滞なら、大阪は全部渋滞だ。問題は、「人より車」を優先する都市政策(けんちゃん)ではなく、必要以上にクルマに頼りすぎる、信号1回2回停まっただけで、イラつくクルマ至上主義ではないか。
そこで、以下のような打開策を、頼まれないのに考えてみた。
現況模式図
改善模式図
これを「けんちゃん」が紹介する、県の完成イラスト
に
に、改善水面等を載せると、
となる。
要は、県の完成イラストは、確かに、4車線ボーンで、時代遅れの感がある。
①はりまや橋小学校東の使いようのない汚い暗渠駐車場は撤去し、道路は二車線のまま広げない。自転車道は残す。河川環境は住民、NPOの智慧で維持整備する。
②南橋~木屋橋までは、狭いので、右折レーン、自転車道確保のため、堀の1/3~1/2程度を暗渠にせざるを得ないが、全部暗渠はない。
③ ②の環境欠損を補うため、菜園場公園に土を盛って津波避難場所としつつ、緑豊かな堀端丘とする。
相互の不信で100%を求めて不毛な対決を延々としている間に、全部、津波にのまれて犠牲が出たら、悔いが残る。その前に、
1に、津波逃げ場確保
2に、水緑歴史環境維持
3に、可能な範囲で通過交通の処理と、クルマに頼り過ぎないキャンペーン
ではないか。
まずは、地元住民を交えて、県、NPO、地元住民で話し合ってみてはどうだろうか。
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