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2014年3月23日 (日)

センバツ甲子園開会式は日本の縮図

自宅に留学生がいるので、甲子園に連れて行った。
 無料の外野三塁側、アルプス席との境に陣取り、開会式と神村学園(鹿児島)vs岩国(山口)を観戦した。
 前の席は、第3試合の小山台(東京)の同窓会らしき女性たち、そこに一人のお爺さんが割り込んできた。留学生の横には、足元がおぼつかないお爺さんが、入り込む。良い席なので、隙間はまったく無くなってしまった。
 開会式が始まる。司会は、全国放送コンクールで優勝したという鹿児島純心女子高校と鹿児島鶴丸高校のアナウンス。緊張したアナウンスが素晴らしい。国旗掲揚の「君が代」は、高校音楽コンクール優勝者の男性独唱。入場行進は、近畿合同警察音楽隊、大会歌は西宮市高校吹奏楽部合同チーム、合唱は神戸山手女子学園。
 高齢化社会といわれるが、高校生の活躍を目のあたりにすると、つくづく日本も可能性があるなあと思う。
 毎日新聞社長の挨拶がとてもよかった。今大会の入場行進曲には「今日よりもよくしよう」との一節があり、ひたむきなプレーを通じ、復興道半ばの被災地の方々と思いを分かち合いましょうと呼びかけ、最多出場の龍谷平安を紹介した後、気仙沼市東陵高校を紹介すると拍手が鳴りやまず、しばし時間を置いて、初出場、奄美大島の大島高校を紹介すると、また拍手が鳴りやます、5万人の観衆が被災地と離島の若者の出場を讃えた。
 高齢化、離島や地方の疲弊、災害多発、私たちの生きる日本は困難な時代である。でも、戦争や公害等、大変でなかった時代があったろうか。
 センバツ入場行進を見て、思いやり支えあう、私たちの邦のあり方、あるべき方向を見た思いがした。201403220002_000_m_2
 私も、小さな役割を果たしたいと、改めて思った。

 第一試合が始まると、関学の留学生と、隣の爺さんが英語で喋りでした。爺さん、関学のOBで、40歳まで山口県下松の日立製作所エンジニアだったらしい。40から50歳台までは、あまり地域愛着のある仕事ができなかったようである。
 今は、中国の会社の顧問をして上海に住んでいるが、高槻市の敬老パスを持っているという。山口県に親しみがあり、一人で応援に来たらしい。
 日本の団塊の世代のエンジニアが、技能を活かして中国・韓国の会社に再就職したのであろう。再就職を辞め、高槻に住民票があり敬老パスをもらっているのに、なぜ、PM2.5だらけの上海に住み続けるのか? 調べてみた。
 一般論として、団塊世代の技術者が、技術のみならず秘匿情報も含めて持ち出し、中国、韓国、台湾に再就職することもある。その場合、高額の報酬が本人に支払われ、配偶者にも資金提供がある。が、高齢になってからの中国移住は配偶者から拒否されることが多く、その場合、身の回りを世話する女性がつくこともあると一説にあった。広義のハニートラップである。
 彼は国籍、住民票を残したまま、ひょっとすると配偶者も残したまま、ときどき戻ってきては、一人で甲子園に来て、酒とバナナと煙草を楽しみつつ、山口県代表を応援するのか?上海に住み続けねばならない理由があるのであろう。
 隣の席の爺さんと留学生が話していると、前の爺さんが話しかけてきた。「岩国の4番バッターは、二十八と書いて、つちや と読むんですよう」「岩国は、明治神宮大会で準決勝までいって…」
 なかなか詳しい。高校野球のセミプロである。
「小山台に少年野球で教えた子がいるもんで」「私の母校が小山台に負けたもんで」
 「えっ、どこの学校ですか」
「早稲田実業です」
 なるほど、確かにセミプロである。 


 
 
 

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コメント

私の地元は小山台高校のある街で、21世紀枠?あんな枠作っちゃだめだよな~と思って、小山台高校は完全試合一歩手前で敗れて、やっぱり!と思っていましたが、奄美大島の大島高校の21世紀枠での出場決定からの地元の裏話を聞いて、されど高校野球と思いました。本島と離れていて苦労してきた先輩や、全校生徒が修学旅行を返上して(予算に余裕がないため)、片道2日間かけてバス車中泊で応援に駆けつける様を見、先輩が後輩のために宿泊代を募金から捻出し、アルプス席は奄美出身者で満員になる様を見ました。先生が20年後に彼らがこの意味を感じるはずだし、姿を見て欲しいと行っているのを聞いて、21世紀枠の意義を見直しました。日本にはこのような大会があってよかった!中国の方はどう見るのでしょうか?
ちなみに私も早稲田実業出身です(笑)

投稿: 松原 | 2014年3月27日 (木) 17時52分

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