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2014年2月

2014年2月27日 (木)

地域の道路活用(バス停、自転車道、バス専用レーン)は誰が決定すべきか

内閣府の講演の後、翌日、沖縄県那覇市役所・浦添市役所の皆さんと課題を議論した。議会対応の合間を縫ってご対応いただいた。
【課題;国際通】毎日曜の那覇国際通トランジットモールは、商業者、流入するドライバー市民にどう理解いただくか?ビジターの目からすれば、トランジットモールは魅力的だ。売り上げが伸びないとすれば、即物的で魅力のない張りぼてのような街並みのせいではないか。
【課題B:バスレーン】国道58号線片側3車線路側2mのバス専用レーン化
【課題:バス停上屋の設置】待ちやすい上屋を検討すべきだ。沖縄で炎天下バスを待つなど、ありえない。
【課題:モビリティマネジメント】地域でのクルマに頼りすぎない地域づくり
【課題M:バス・モノ結節】モノレール延長(起工済)の西原終点における、バス・モノレール平面乗換(ユニバーサルデザイン)
【課題D:基幹道路決定】海側の国道58号~市役所前~前田~モノレール西原終点 の四車線化Urasoe_map01_3
について、ご教示を得た。
⇒国際通トランジットモールについては、歩く町の商業収益向上を、物販と飲食に分け、富山市や旭川市、土木計画学などのデータを揃え、わかりやすい図解を用意して、第三者(場合によっては若者、女性、旅行エージェント)を入れてじっくり議論する必要がある。その上で、中央分離のコーンを植木に変えるとか、中央道路にベンチを置くなど、警察とともに共通理解を得ることが重要である。ファザードを統一するなど、賑わいとカッコ良さ、もうかる仕組みを皆で議論するなかで、歩く町を話し込むべきだ。
⇒バス専用レーンについては、沖縄県警と県庁の連携は素晴らしい。58号伊佐(宜野湾市)から那覇中心街の久茂地まで専用レーンにしようとしている。ドライバーの割り込み車や渋滞の苦情など苦労も多いだろうが、県警察一体となって対処しようとしている。
 立派なデザインのバスを走らせたら(BRT)、クレーマーも苦情を言ったことを忘れて乗ってくれる。もう少しです。ガンバレ、沖縄県、沖縄県警。ここで腰折れになってはいけない。1_2
 県庁・警察一体となって、専用レーンの必要性、活用の理解を広めるワークショップ的な話し込み講演会が必要だ。
⇒バス停上屋についても、横は透明アクリル板、下は50㎝開けねばならないなど、警察の通達があるというが、地域で話し合って地域で決めたことを尊重すべきであって、霞ヶ関で決めたことを、地域に押し付けることは間違っている。沖縄は熱い。沖縄のバス停に上屋があってクルーが入っていることは必然である。専用レーンの張り出しがバス停なら、歩道通行に問題ない。Photo
 警察は自動車通過だけを考えるのではなく、地域の暮らし、その話し込みを尊重するだろう。
⇒そうした、モビリリティ・メネジメントの全体会合をワークショップ形式でし、とくに熱心な地域に乗り込んで議論し、説得していく必要がある。狭隘道路住宅地域においては、自転車安全も含んだゾーン30などの議論をすすめるべきだ。
   ここまで議論したとき、議会対応を終えて駆けつけてくれた課長が、「話し込みですか…。(講演じゃなくて、話合いじゃなくて)話し込み…」と、深く考え込んでおられたのが印象的だった。
⇒西原結節点については、駅施設はこれから設計なので、研究していただきたい。シンポで県モノレール整備室長、中本建築士会長のご関心もいただけた。20140227 1 富山ライトレール岩瀬浜駅
⇒浦添市の東西軸の四車線化については、同じ幅で整備するのではなく、交差点を広く取り、沿道荷捌き場の確保をして、路側帯を50㎝として自転車道1.5mの確保をすべきだ。そのためにも住民との議論が重要だ。県道ではあるが、県道だから県が決定するという設置者主義ではなく、地域で一緒になって考え、エンドユーザーに近い市役所の主体性を尊重しながら、県はすすめていってもらえるだろう。
  これらの道路活用が深まるためには、道路利用を警察行政だけにまかせないで、地域の道路は皆で議論する地域道路協議会が必要ではないか。それを法制化する必要がある。
 地域の道路活用は、地域のオーナーシップで考える、エンドユーザーで考えるのであって、霞ヶ関の一存、警察の一存任せにしてはいけない。
 明日の国土政策研究所道路空間研究会で、話題提供してきたい。

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2014年2月24日 (月)

ひめゆり平和祈念資料館証言者にお目にかかる

Photo Photo_3 ひめゆり生存者の島袋館長、仲里さんにお目にかかった。前泊学芸員にお話を伺った。(写真下は伊原第一外科病棟ガマ跡)
 沖縄戦のあと、軍属の遺骨収集と参拝、それにひきつづいた南部戦跡観光があったが、民間人被害の大きかった沖縄では、うちしずむ遺族の前で、地獄をはい回った生存者は、自らの体験を語ることができなかった。ようやく、動き出したのは、33回忌が終わった1980年ころからだという。ところが、負傷した仲間を置いていかざるを得なかった避難したガマ、友人が手りゅう弾自決した壕に行ってみると、ゴミが散乱し、二重のショックを受けたという。
 証言収集と遺品収集がなり、議論の結果、1989年にひめゆり平和祈念館が開館したという。
 沖縄の人々の、先輩たちの苦労を思うと、沖縄を理想の輝く島嶼にせねばならない。クルマ依存で、相互にいがみあう島にしてはならない。子供を大切にし、豊かにむすびつく守礼の島になってほしい。
 その任務のため、緊張感をもって講演する。 於:沖縄県自治会館

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2014年2月23日 (日)

まちみちコミュニケーション研究室キックオフIN東京向島

来る3月1日、まちみちコミュニケーション研究室のキックオフを、東京向島でします。
お申し込みは machimichi.lab@gmail.com

3月1日 13:30 東武曳舟駅 向島まちみちあるき
     15:00 一寺言問集会所 まちみちコミュニケーション研究室のたくらみ
     17:00 向島百花園    意見交換会

まちづくり、地域づくりの根幹である道路が、もっと暮らしの思いに近くなる、福祉や教育子育て、芸術など、暮らしの価値に近くなる、制度づくりを考えます。市民も官僚も、事業者も、一緒に、密集市街地のまちづくりで有名な向島で議論します。
コメントは 進士五十八先生にお願いしております。

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2014年2月21日 (金)

沖縄

2月24日 内閣府のシンポで沖縄に行く。
タイトルは「沖縄の暮らしを変える新しい交通網」
 南北鉄道が議論されていますが、コストの議論の前に、どんな暮らしを目指すのか、現状はどこが課題か。
そこをしっかり見据えねばダメ。
でも、沖縄の方の現状の努力、思いに耳を澄ませて、少しでも役立ちたい。
事後、浦添市、ゆいレールの方に会えたら良いなあと思っている。
 「どんな暮らしを目指して」 というところは、明日、ひめゆり平和祈念館で、学芸員と生存者の方にお目にかかれることになっている。お教えを請いたい。
1 砂糖キビ畑のなかを嘉手納までの汽車が走っていた、あの平和な沖縄の第一高等女学校のかたにおめにかかる。今から、目頭が熱くなる思いです。

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2014年2月 4日 (火)

神戸のLRT議論に賛成

市電を廃止した過去を問うことはやめよう。当時の状況判断なんだから・・・。
地下鉄海岸線で路面選択を考慮せず、乗りにくい地下鉄にした過去を言うな。市民も当時は問題意識が薄かった。
 今、改めて市長のリーダーシップで、LRTを議論しようとしていることを、良しとしたい。

が、何ゆえLRTかを深く考えるべきだ。

LRTの魅力は、多くの人々が横滑りして、自由に行き交いコミュニケーションを深める都心をイメージするデザインだからである。
 日本の石油会計は、道路にのみ限定され、都市整備や都市の装置としてのLRTに自由に使える状況でない。
 高齢化のなかで、H25年度予算93兆円のうち国債償還を除く70兆円予算のうち、年金破綻の穴埋めと、高齢者医療等に、およそ35兆円、地方特別税特別交付金を考えると、40兆円以上が必要で、政策経費は23兆円しかない。
 国交省は、軌道一体型道路整備、LRTシステム整備費補助など制度を作ってはいるが、交通基本法など理念は作っているが、十分な財源がないなかでは、なかなか進まない。
 自治体の財政状況を考えると、LRTがそう簡単に走るわけではない。

が、議論は必要だ。
 そもそも、大丸の駐車場をめざして、土日午前の旧居留地の道路が、クルマでとぐろを巻く市民、「クルマを制限したら買い物に来てくれない」と信じ込み、クルマとぐろを良しとする商人が多とする状況で、本当にLRTが必要なのか、議論する必要がある。

神戸にLRTが可能かどうかは、イニシャルとランニングの財原論が入口ではない。
 市民や商業者が、本当に、クルマに頼らない、上質な都心の横移動、自由な乗り降り、神戸らしい、大阪とは違う、かっこいい都心が必要と考えているかどうかである。大阪キタでも、ウメグルの小さいバスが回っている。クルマとぐろを良しとする旧居留地、ハーバーランドはどうするのか?
 遅かれ早かれ、投資額の大きい大阪キタの商圏が神戸を呑み込むことは見えており、誇り高き神戸が、大阪の衛星都市になり、ハーバーランドの衰退をきっかけに、三宮・元町に連鎖的に衰退が及ぶことが、近い将来、危惧される。

それで良いのか、神戸市民。

まずは、三宮⇔旧居留地⇔ベイエリア⇔ハーバーランドの、裏道をつなぐ専用レーンによる区域運行、カーシェアリング、電動自転車シェアリング、遊歩道を検討し、美しいデザインによる移動の実験をすべきであろう。
 また、三宮⇔KIITO(税関前)・第三突堤のシャトルを検討すべきであろう。
 それらを検討する地域公共会議が必要だ。

この記事を読んだ人、神戸市にお友達がいれば、教えて上げてください。

一つの方向を打ち出すには、思想の革新、参加の革新、技術の革新が無ければ始まらない。
思想の革新は、市長のリーダーシップで、その入口に立った。
技術の革新は、自動車会社が無人EVの開発にしのぎを削っており、どこで実験が始まるのかを、待っている。内閣府もそのアイデアをどこが言い出すか注目しており、企業コンソーシアムも動いている。
 神戸は何をしているのか。どこまでやるのか。どんな戦略なのか、聞いてみたいものである。
 社会実験で、皆でクルマに頼り過ぎない横移動を身を以って示せば、LRTよりもう少し建設コストの低い準LRTで実現は可能であり、国の財源もその方向なら出しやすい。もし、無人運転なら、軌道法に基づく運転手が必要ないので、ランニングが抑えられる。

財務省主導の、道路特定財源の一般財源化に関する法律は、その見直しが迫られているが、こういうクルマに頼り過ぎないまちづくりに加担する見直しは、必要なことだと思っている。

市民協働による道路空間コミュニケーション・マネジメント寄付研究主宰 http://machimichi.com
国土政策研究所 道路空間委員会 委員(2月より)               森栗茂一

 

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