道路空間再考~国土技術センター:道路空間委員会報告から~
石田東生さんのチャーミングな議論を中心に、私見も交えてメモする。
道=祭祀での道行儀式のspace
路=人や馬車が行く大きなstreet、及びそれに沿う町
軌=馬車の通る轍、都市計画上の特殊街路相当
径=哲学の道は、「思索の小径」と元は呼ばれていた。
衢=分かれ道、転じて分かれ道の多い狭小住宅細街路地区(ちまた)
途=生活道路。application
理(倫)=人倫の道
美知=(万葉仮名)
■1)自動車標準主義から多様性主義へ
2)道路線・面から、道路空間(地下、上空、景観を含む)
3)公的管理から共有活用化
▼その具体は
stay=オープンカフェ、コミュニティ育成、賑わい空間、つどう・たまる場
slow=ゆったり、ぶらぶら歩く
fusion=あいまいな空間でshareわかちあいを育てる
local= 地域文化、郷土価値に寄り添う(安物意匠にしない)
collaboration=協働によるエリアマネージメント。その財源は?
growing=成長を仕込む、想定する
◆課題は、どうやってそれを実現するかの事業論、政策論、ブレークスルーの展望がなかったこと
とくに道路運営のPPPなどのオープン化、立体道路活用など
とくに、活用、計画をほとんど想定していない、設置者別管理だけでネットワーク活用を書いていない道路法をどう変えるか?
とはいえ、6月5日 道路法の一部を変える法律では、協議会が書き込まれている。
●道路を車道、歩道と区分けするのではなく、人の存在によって速度を低減し、生活空間を創りだすという、新田保次さんのshared spaceの考え方は、素晴らしい。
ex.西宮北口商店街でいえば、流入するクルマが困るなら、商店街地域一帯を、「ゾーン30」に指定し、障害者が多い街路は、Handicap20の絵文字で障害者に配慮することを求め、園児や通塾の小学生の飛び出しの可能性のある街路では、Kitty20の絵文字で極端な低速を求め、飲食店の多い道では、Drunkard20の絵文字で20kmを求める。
どうでしょうか?
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