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2013年9月 8日 (日)

【観光まちづくり】報告会in富山中心街、八尾

 観光まちづくり実践論は、7名の学生の参加を得て、8月16-23日、富山市八尾町に宿泊、町の人の多々、聞きまわった。目的を定めるのではなく、まちを見、歩き、感じ、語り合うなかから、自由にまちの課題、魅力を考えてもらった。
 発表は浅掘りではあるが、自己の問題意識で、住民のなかに入り込んだ姿勢は素晴らしい。
 その成果を、9月6日(金)午後、富山市総曲輪のグランドプラザで、オーロラビジョンに映しながら発表した。大きな舞台に臆することなく、プレゼンし、まちなか研究室のメークアップサポーター、プラザインターンの学生、計8名他、立ち止まる市民、かけつけていただいた役所の方に聴いていただき、事後交流をした。大きな舞台での伝わりづらさも経験できた。
 都心の施設が、学生どおしの交流の場として、機能する試みになった。まちづくり富山の幹部、富山市政策監、中心市街地活性化担当、富山県部長、地域振興課長もかけつけていただいた。
 翌7日は、午後、八尾東町ほっとプラザで、学生がお世話になった方をお招きして、学生の感じたところを語り合った。富山県観光・地域振興次長もプライベートで駆けつけていただいた。11名もの地元の方にお運びいただき感激。
■経済学部生男子学生は、歩くことで、まちの余白に気づいたという。
■まちづくり専攻院生は、富山市民もおわら以外、何も知らず、人ごみと理解している。が、八尾の日常の暮らし、多世代のつながるコミュニティの存在に感動したという。
■法学部生は、おわらの三日のみのイメージで語るマスコミ・行政に対する住民の違和感。逆におわら三日以外の方向性を住民に示して欲しいという行政の思い。そのすれ違いを指摘し、本音で語り合うにはどうしたら良いのか?と問いかけた。
■経済学部の女学生は、八尾は排他的ではなく暖かい。学生がティ-チングしながら滞在する企画を提案した。そして、今回、学生を受け入れてみてどうだったかと住民に質問した。
■建築院生は、住民意識で街なみを守る凄さに驚いたと指摘し、その理由に、八尾では、まちが舞台であることが大きいと教えられたという。とはいえ、裏側の汚さや街並みの途切れ、空家の問題の指摘もあった。
■脳科学の学生は、八尾のようにしっかりと住むまちは、愛着心を生むからこそ、多様な意見が出て、人間関係が複雑になり、物事を進めるのが難しいのではないか。他所の人や行政を受け入れるのも難しいのではないかという指摘があった。
 これに対して、地元からは、
⇒年間行事が多く、眠ってなんかいない。いつも舞台だ。
⇒通年観光も考え案内人もしており、徐々に来訪者は増えている。
⇒雪かきに来てもらう観光が欲しい。
⇒こうした議論の記録を残して欲しい。
⇒空家の宿泊活用も考えるが…
⇒とはいえ、見てもらう祭りじゃない。いや、若い世代は見せる祭にもこだわっている。
⇒住んでもらうには、道筋をたてて入らねばならない。
⇒これまでも多様な取り組みをして議論の機会を作ってきたが、行政と地元、第三者と地元、地元どおしのキャッチボールが充分ではなかったかもしれないという吐露があった。
【この吐露をきっかけに、上記のような緊張した本音議論となった。上記は、森栗の主観的まとめ】
 今回は、学生の成長、地域への問いかけとしては、大きかったが、課題は残されたままであった。来年は、もう少し明確化して取り組むつもりである。
 みなさま、暖かく見守っていただき、ありがとうございました。

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