青木将幸『ミーティングファシリテーション入門』ハンズオン埼玉、2012
青木将幸『ミーティングファシリテーション入門』が参考になったので、勝手に組み替えてまとめてみた。
1 ミーティングファシリテーションの準備
1-1準備
1-1-1目的の明確化と会議の構想、参加者への投げかけ・時には宿題
1-1-2必要な数の白板、帯磁石、ホワイトマーカー、机(物置として外におくとか)、
1-1-3椅子はなぜ楕円にするか(円形は顔が見える・立場を崩す、広場をつくる)
ex.場合によっては講義形式も悪くない。休憩の間に楕円に変えてしまうとか…
1-1-4机の有無と効果・逆効果……机がないと不安だが、集中する
1-1-5キッチンタイマーの効用⇒長く話す人(=意図の不明確な人に対して)対策
ファシリテータの時間管理 ex.時間管理のできない話題提供者は無能
1-1-6報告フォーマット・ふりかえりシートを用意すると、誰でも要領よく喋れる
1-1-7雑談する時間、場所を全体のなかに組み込む
ex.前半に前半の知識・ワークにもとづく意識調査をし休憩時間に集計する。
それを後半の頭に全員にフィードバックする。
1-2グループサイズ、会議サイズと役割
1-2-1グループサイズは何人が良いか
2人の可能性
なぜ6人か、8人の話し合いなんてありえない
野外巡検の限界は15人
6人×5組 30人が理想にしても、100人でできないか?
1-2-2会議は何人が良いか
⇒目的によって異なる …ポイント 決まったことの共有化 タスクの確認、実行可能性
1-3会議の役割分担
プロデューサー、プレゼンター、ファシリテーター、タイムキーパー、ノート係
1-4ちょっとしたことですが
お茶コーナ
ex.ハンブルクでは、ワイン、サンドイッチを食べながらタウンミーティングしてたゾ
菓子の出し方
ex.最初からお菓子が置いてあるワークショップって、何も考えてないんとちゃう?
2ファシリテーションの技法・ポイント
2-1沈黙をどう考えるか
2-1-1新参者にオーナーシップを与える
2-1-2上下関係・簡単質問も含めた安全空間とする
2-1-3ゆっくり・やさしく・ていねいに
2-1-4最初から時間にゆとりを(言いたいことの70%で精査)
ex.「時間もありませんので」という無駄な時間と焦り
2-1-5参加者がGOのサインを出す ex.うなずき、姿勢の変化
2-2ファシリテーションの作法と技法
2-2-1会議参加者の作法
ゆっくり話す
他人の話に割り込まない
名前を言ってから、カードに書いたものを持って発言すると話しやすい
2-2-2ファシリテーションの技法
アイデアだしのポイント 発言に責任を求めない、批判しない、記録する、乱発OK
軸整理 ex.ニーズvs実現性
投票シール or 3センチ投票
田の字法 現在:肯定⇒現在:課題⇒未來:課題⇒未來:理想 ※前向き思考
照明を落として休憩を充分取り、リラックスした後、「始めます」ではなく、
照明を合図に再開
2-2-3良いファシリテータ
ファシリテータの役割明言
結論を手放す
手法の効果、意味を示す
了承をとる
2-2-4ダメなファシリテータ
しゃべりすぎる
発言を待てない
「時間がないので」という⇒「あと〇分あります」
カタカナ連発
技法にこだわるファシリテータ
特定の結論、特定の権力者の意向にこだわるファシリテータ
3ファシリテーションのポイントと活用
3-1ファシリテーションのポイント
3-1-1会議を公開する意味、第三者が関わる意味
3-1-2中高生をかます(緊張させず) お手紙でのお願い
3-1-3遅刻者、早退者にコメントを求めて、みんなが参加
3-1-4不安表明を活かす 不安(凍りつき)をみんなで考えるエネルギーに転換
3-1-5個人裁判会議も、無反省盛り上がり宴会もダメ …評価は強化
3-1-6終わり良ければすべて良し …決定の確認、仕事リスト、次回の確認
3-2ファシリテーションって、現場処理じゃなくて、プロセスデザインにもとずく臨機応変リデザインなんや!
3-3一参加者としての隠れファシリテーション手法
うなづく、
上手に質問…長い説明に対して「私も喋って良いですか」
共通点を口にする
他者を責めない
発言しながらホワイトボードに書き始める
要約する…要領を得ない長い話に退屈したら「それって、要は○ということですか」
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