芸がない人でも誰でもできる、無気力職員研修に活気をもたらし、研修成果をあげる手法
今週、某自治体の協働型事業委託制度の研修をした。
私も大学や学校の研修で、おもしろい、なるほどと思って、意欲的に受講した研修はほとんどない。仕事上の義務として「やらされ感」のある研修を、主催者側講師側の立場から、どうやったら、活性化し、研修の成果を上げるのか、作りこみを工夫した。
一方、ワークショップデザインの授業で、多様なワークショップについて講義説明したが、受講生の大学院生から、病院のチーム医療?(研修)のコーディネーションの場合、研修だとお通夜のように、シーンとなって、活発な意見がでない。森栗のような(話芸)がなくともできる、良い手法はないか?と訊かれた。
そこで、誰でも(猿でも)できる手法をお示しする。
①講義の前に、事前ほんねアンネ―トをとり回収する。
【アンケートチェック項目】
1( )これまでもチーム医療のやり方に問題はないと思う。これ以上、何をせよというのか!
2( )これまでもチーム医療はやってきたが、大きな問題はおきていないと思うが?
3( )チーム医療というけれど、結局、医師の発言にふりまわされるのではないか?
4( )チーム医療のやり方は、本当に必要なことなのか。流行ではないのか?
5( )私は理解したが、部局や上司に理解させ、実施に移すのは抵抗を感じる。
6( )チーム医療は大胆な試みだが、わが病院で先行して目立ち、揚句、梯子を外されては困る
7( )リーム医療にとても関心がある。しっかり学んでいきたい。
◆意図◆ 個々の学習レディネスの自己確認=「書くという自己意識の自己認識」
②講師自己紹介の間に、助手がアンケート集計し、ただちにプレゼンに集計を書きこむ
③講義の前に、みなさんのホンネとして、質問の意味を示し、参加者の思いの多いところを共有化する
そのホンネの意味を(⇒)で明示化する
1( )⇒問題の無視
2( )⇒問題の軽視
3(多かった)⇒医師の態度への不信
4(次に多かった)⇒チーム医療というやり方への不信
5( )⇒仲間への不信、自己の説明能力への不信
6( )⇒行政組織、医療業界:医療事業者組織への不信
7( )⇒意欲あり
◆意図◆ 問題状況の全体としての見える化
④ 概要説明
⑤ 質問かチーム医療の展開意思「こんなことに留意してチーム医療をしてみたい」とか「□□の成果を期待してチーム医療をやってみたい」とか、を10字以内でA4の紙に、太い黒のホワイトボードに書いて、関連のある意見 の近くに、マグネットで貼り付ける。
⑥貼り付けた内容を、コーディネータが読み上げ評価していく。
⑦写真に撮る(研修成果の個人的定着、意欲表明を「集めて」「見える化」
◆意図◆ 個々の取り組み意思表明を
⑧研修事後のホンネアンケート
そのホンネの意味を(⇒)で明示化する
1( )⇒問題の無視
2( )⇒問題の軽視
3(多かった)⇒医師の態度への不信
4(次に多かった)⇒チーム医療というやり方への不信
5( )⇒仲間への不信、自己の説明能力への不信
6( )⇒行政組織、医療業界:医療事業者組織への不信
7( )⇒意欲あり
◆意図◆ 研修での意識変化:成果、課題を評価する
この強制的に①事前、②講義後、③ふりかえり後 と3度書かせ、①意識の明確化・全体としての共有化、②展開意欲の文字による表明=行動意欲の定着化、さらには③変化した自己を再確認する。
寝た子も揺り起こす、やり方が必要ではないか。
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