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2013年4月

2013年4月28日 (日)

王子と渋沢栄一『論語講義』

東京都北区王子に隣接して飛鳥山公園があり、紙の博物館、渋沢史料館、郷土資料館がある。ここは旧渋沢栄一邸であり、彼が設立した王子製紙を見下ろし、大蔵省印刷局が今もある。
 国立銀行を興し、500近くの産業を興し、一方で富を独占しようとする岩崎弥太郎と争い、道徳経済合一性を説いた。孫の敬三は渋沢家二代目として幣原内閣の蔵相、アチックミュージアムを運営し、民俗学者宮本常一を居候させ全国を歩かせた。
 栄一は、経営の基本を社会責任に置き、ドラッガーの経営理論の支柱となっている。それは論語に起因している。
 渋沢『論語講義』を渋沢史料館で買い求め、読み進んだ。
■子曰学びて時にこれを習う。また説ばしからずや。朋遠方より来るあり。また楽しからずや。人知らずして慍イキドオらず。また君子ならずや。
《講義》自分が学んだことを実践的に活かす、物我一体は楽しい。さらには、その学びに共感する人が現れるのは、さらに楽しい。たとえ、他人が理解せずとも怒らず、天命として自分の境遇を楽しみ、足らざる所を自己点検すること大切だ。
【森栗の思い】感動したことをブログにまとめ政策や教育に活かす。ブログを読んでくれる人、一緒に動いてくれる職員、感動してくれる学生に感謝。私をお出入り禁止にしたK市市役所を恨むことなく、己の足らざるを反省し、国政に活かす。大阪で活かす。
 そうだ!■子曰「人の己を知らざるを患えず、(己が)人を知らざるを患う」
《森栗の思い》理解しない人を気にしないでいると、理解する人がどんどん増えてくる。なんて僕はついているのか。■子曰「徳孤ならず、必ず隣あり」「一日己に克って礼を復めば、天下仁に帰す。仁を為すは己による」
■孔子は、君子は争わず、たとえ争っても礼を忘れない と言っているのに対して
《講義》争いを避けては国は亡ぶ。どんな偉い人とでも、正々堂々と戦うべきだ。
■子曰、君子は義に喩サトり、小人は利に喩る
《講義》鉄道国有化のとき、第一銀行や愛国婦人会、慈恵会には鉄道債券を買うことを勧めたが、自分自身は一切買わなかった。私は私利を求めたことは一切ない。必要だから事業をしたにすぎない。皆の利益を優先してきた。
【森栗の思い】だから、渋沢は信頼を得ていた。信頼を失っては事業はできない。

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2013年4月25日 (木)

石山駅前商店街の100年一日、解決できない渋滞

亡くなった母の故郷、滋賀県大津市瀬田を、久しぶりに訪問した。13時、JR石山駅から歩いて15分だが、たまたま帝産バスが停まっていたので、懐かしくなり「田上車庫行」に乗った。
 石山は1928年に三井物産が東洋レーヨン滋賀事業所を、1943年にNECが真空管製造工場を建設し、大津南部の工場立地のターミナルとして、高度経済成長を支えてきた。京阪大津市内線の石山寺ー(比叡山)坂本間の駅とも連絡し、2階デッキでそのまま乗り換えできる石山総合駅となっている。80年代以降、瀬田川(琵琶湖唯一の出口、淀川の最上流)の唐橋を渡った左岸の田上丘陵にニュータウンが建設され、大学、卸売市場、ホール、美術館などが大津旧市街から移転してきた。それにつれ、瀬田駅、南草津駅などができたが、石山は依然、ターミナルの機能を維持している。
 さて、駅前を出て商店街に入り、東レ正門前バス停を経ると、大変な渋滞。商店街なので広げられない道を、バスは京阪市内線の踏切を二つ縫いながら進まねばならない。しかも、湖岸道路から、また東レ工場側から流入したクルマが、横から横から、どんどん瀬田唐橋に入り込む。自動車通過交通を優先処理する信号体系になっていて、バスはすすめない。すすもうとすると、遮断機が降りる。
 平日の昼でこの調子。
「日本でも、こんなアホなことを100年一日でやっている場所があるんや」と、驚いた。
 実は、瀬田川右岸の石山寺側は、急峻な山があり、大規模な団地を建設しにくい。左岸は丘陵地で開けてしまった。ところが、地図 http://yahoo.jp/fuByEe にあるように橋がない。平安時代からの瀬田唐橋上下二車線と、高度経済成長期の国道二車線しかない。滋賀県は琵琶湖の南端に無理して立派な大橋を作ったが、投資回収のために200円かかる。名神高速から分岐した京滋バイパスは、瀬田東から入り瀬田川を越えるとかなり南まで行って300円。名神高速も瀬田西から入れば、大津まで行ってしまって300円。石山駅に入るには、どうしても渋滞に巻き込まれる宿命なのだ。バスは、いつも渋滞の犠牲になるしかない。しかも石山駅周辺は、大変なマンションラッシュで、狭い道なのに100%駐車場付の中規模高層マンションがボンボン立っている。
 暴言をいえば、瀬田川を暗渠にして、商店街をこの人工地盤に低層ビルで移して、東レ前を全部道路にし、唐橋を高知のはりまや橋のような陳腐なモニュメントにしてしまえば、渋滞は解消する。
 こんな暴言をいわねばならないくらい、解決困難な状況である。
 では、どうすれば良いのか。現状の商店街、現状の工場を大切にし、現状の京阪線を活かし、かつバス路線を維持するにはどうすれば良いのか?
 ここですぐに答えを出せるほど簡単な問題ではない。が、私には、以下の写真を参考に、また京阪市内線を見て、一つの勝算がある。でも、ここでは言わない。滋賀県や大津市が、100年一日ではなく、なんとかしたいなら、連絡してくるかもしれません。
 このまま放置しておきますと、東レ開業から100年目、2030年頃には、商店街は完全に衰退し、東レ工場も無くなり、商店街は荒廃します。その頃なら、瀬田川を暗渠にせずとも道路を広げることは可能ですが、その必要と財源がなくなっているでしょう。

ラクダ高岡:エコライフ撮影会(2008/07/27(日) 早朝 5:15~5:40,高岡駅前通)「らくたま通信」より
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2013年4月23日 (火)

亀岡抜け道暴走の悲劇から一周年

一年前、亀岡市篠町の生活道路(山陰国道抜け道)で、通学途上の小学生・付添の親10名をはね、3名が死亡した事故があった。その後の状況がNHKで報じられた。
 地域では、
①狭い道に歩道用のガードレールを置こうとしたが、クルマの通行(相互通行)に支障が出ると、1/3の反対があってできなかった。今も、水色の線を車道の内側に引いただけで、抜本的な解決はない。子供は、細い裏路地を縫うように歩いているという。
また
②抜け道への侵入を、通学時間だけでも右折禁止で制限しようとしたが、半数以上の反対がありできなかった。
 行政が悪いのでも警察が悪いのでもない。

子どもたちを殺し、子どもを守ろうとした身ごもった若いお母さんを殺し、そして今なお、日常の危機を残し、子どもたちを狭い裏路地に閉じ込め、大人が自由にクルマを走らせている。
 便利なクルマの利用とは、子どもたちの未来や、地域の安心を犠牲にしてまで、担保せねばならないのか。人生の目的とは、便利にクルマでコンビニに買い物に行けることであって、そのためには、ときどき子どもや母親が3人づつ殺され、日常、子どもたちがクルマを避けて小さくなって裏道を登校し、幼い子供が表に出れないことも、犠牲にされるべきなのか。

こんな通過交通に悩まされる生活道路が全国に7450箇所もあるという。
 こんな国を成熟国家といえるだろうか。
 私たちは、評論家のごとき、決められない政治を酷評しているが、その実、自分たちの地域の安全、未来も、よう決められないで、安易にクルマに頼っている。何をめざして生きているんや。いまだ、個人の判断も、ましてや地域の自治も、よう決断しないでいる。

 日本は銃規制のできない米国を笑えない、クルマに関しては社会法的には無恥無法国家である。

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2013年4月18日 (木)

阪大お遍路授業がNHKおはよう日本で放送されます

[訂正]午前7:30 頃 丸の内の出開帳とからめて、サイド事例として写真が出ます。
6時台はない。ただし、大きな事件があったら、とびます。

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2013年4月17日 (水)

大学解体という小説を書きたい(第0節)

 今、企業で、行政で、大学で、改革の名で組織の効率化やサービス強化・質の向上が求められている。しかし、ある地方自治体の職員課の話では、組織における心性病理を訴える人が20%を越えているという。しかも、改革や効率化、人員削減に伴う心性病理が次から次へと伝染し、かえって組織人材の機能低下をもたらしている。一人が心性病理になれば、負担が同じ部署にかかり、隣の人が病気になりかける。心性病理は企業で、行政で、大学で職場内感染する。
管理する側も効率化をあせり、追い出し部屋などの人権侵害、早期退職強要の役割を担わされて苦しむ。暴言やパワーハラスメントも増加し、自殺者も後をたたない。
 硬直した組織を改革することは、必要なことである。しかし、多くの犠牲が出るなかで、私たちは、犠牲者を単なる弱い者、不運な者と、見捨ててはいないだろうか。私たちは時代の変わり目で、もう一度、何のために働いているのか。みんなが支えあいながら、楽しく元気に役割を果たせる社会がどうしたら作れるのか、一人ひとりが活かせる組織をどうしたらつくれるのか、今一度、考える必要があるのではないか。
 働くとは、本来、はた(隣人)を楽(楽しく)にさせることである。隣人が楽しい、仲間が活き活きしている職場は、私も楽しく、仕事の効果も大きくなる。
 事業の効率化や機能強化。企業は組織、学校では、こうした「正しいこと」は、なかなかメンバーに伝わらない。その結果、多くの軋轢をはらみつつすすむ改革は、いつも、効果をあげられないでいる。中途半端で終わる、改革も多い。いっそ、「改革プログラムの改革をせよ」という、皮肉を言いたいほどである。むしろ、隣人が楽しく、はたが活き活きとしていると、それが職場に、どんどん広がっていく。結果として、実施効果が大きくなる。
  正しいことは伝わらない。楽しいことは、広がってしまう。
         (故森毅京都大学数学教授、晩年の言葉)

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2013年4月11日 (木)

【4/13修正履修案内】交通コミ勧誘、お遍路事後宿題・参考書追加!

最近の阪大生は元気で意欲的。大粒になってきた。さあ、挑戦せよ。飛躍せよ。CSCD科目で!

■地域交通コミュニケーション(能勢電)は、15日10:30スチュデントコモン2階(CSCD)に、能勢電専務、大阪地下鉄職員、大阪のコミュニティアーティストがこられます。国交省を受けるという学生や、アートのまちづくりをめざす学生、自転車に関心のある若者が集まっています。お遍路やWSを受講する人は、交通コミも・・・。月曜の朝は・・・という人も、だからこそ受講して生活のリズムをつくりましょう。能勢電無料(調査のため)、阪急川西能勢口ー石橋回数券、バーベキューなど特典あり。秘湯も行く予定。
■観光まちづくり実践論(越中八尾)(定員8名)は、すでに17名(院生7名)です。学部、院生に関係なく、観光とまちづくり、地域活性化のフィールドワークと繁華街でのプレゼンに参加する覚悟のある人を、専攻バランス等を考慮し、選考します。

※CSCDは基本、大学院共通科目で社学連系をしています。ゆえに
■交流システム論(お遍路)は、すでに61人。当初予定を、増やし、春15、秋15、冬15とする覚悟をした。大学院生を優先します。また、事後の宿題を課すことにした。その参考書は『コミュニティ交通のつくり方』1800円。今から町の図書館に購入希望を書くとか、買うとか。
 課題も新たに課されますので、強い履修要望の無い学部生は、履修登録を遠慮ください。その場合、成績記録上、KOANから削除するほうが、あなたにとってリスクが少ない。
 春遍路は希望者が多い。秋、冬をお奨めします。オリエンテーションで受講の動機を書いていただき、専攻バランス等を考慮して、後日、ご案内します。
 ※お遍路事後課題・・・歩きを実践してみると、世の中が便利なクルマ中心になっており、歩くことは、少数者、みじめな思いをする。しかし、お遍路で歩くことを支援する、ドラゴンバスやローカル鉄道、巡航船、交通情報駅スパートやグーグルマップを使ってみると、歩くコミュニケーションを支援するツールがわが国には豊富にあることがわかる。そうした視点から、お遍路に関する歩きを分析する事後感想を、参考書を引用した形で求める。
■まちづくりワークショップ入門は、20名です。オリエンテーションで、参加理由・意思を書いてもらい、それにより専攻バランス等を考慮して選考する。大学院優先。
※選考の結果は、担当より24日までにはお知らせします。メールでのご案内をもって、履修許可とします。非許可の者には通知がありません。

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ラウンドテーブルはなぜ面白い

大阪大好き、大阪を良くしたい人(主宰:芳枝ママの言葉)が毎月夕方30人ほど、市内各地を転々と会場にして集まり、ひたすら自己紹介をしているだけのことが、なぜ魅力的なのか?ラウンドおおさかに、何故人が集まるのか?
 協働まちづくり、自立コミュニテづくりの基本は、個別事業ではなく、つまるところ、愛着心、郷土愛の問題だといわれる。まちへの愛着心attachmentの探求inquiryとは、議論argumentationして予算をつけ、目標を設定し、実行して評価することで到達されるものとは限らない。立派なPDCAを実践しているのに、燃え上がるような愛着が沸き起こらず、何かよそよそしいまちづくりが多々ある。
 実は、まちをつくることを目標にするから問題なのであり、目標なく、ただ相互の理解に包まれる(抱きしめられる)ことenbraced by understanding ことこそが、重要ではないか。(T.ジャクソン) 伝えるとは、ひたすらあの手この手で語りつづけることではなく、ひたすら聴くこと、聴きあうことではないだろうか。聴きあいのなかから、愛着が生まれ、結果としてまちづくりの動機づけとなるのである。
 ラウンドテーブルはその手法であり、それをひたすら実践し、多くの人を毎月引き付けているのが、ラウンドおおさかである。
 そうした語り合い聴きあいの基盤が、都市大阪にはある。

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2013年4月10日 (水)

2011年まちづくりワークショップ入門授業報告UPしました

2011年まちづくりワークショップ入門授業報告、2011年まちづくりワークショップ入門講座
 最近の業績論文にUPしました。

【授業連絡】「森栗先生の授業をすっごく受けたいけど、定員があって厳しそうで、どうしたら良いですか」と、CSCDのほかの教員に尋ねてきた学生がいたそうです(名前は不明)。お答えします。
A. 叩け。さらば開かん。(新約聖書マタイ福音書七章) 定員を越え、無理を越え、栗は開かん。栗は来たれり。

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2013年4月 9日 (火)

民俗的計画学からみたコミュニケーション発生の場、土木計画学、 歩き、土木計画学、お遍路、 ワークショップ、教育学

「民俗的計画学から見たコミュニケーション発生の場」を最近の業績にUPしました。教育論です。

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2013年4月 8日 (月)

【地域交通コミ概論20130408】能勢電、多己紹介

本日、多様な専攻の学生が集まる。以下の概要で進める。来たれ!
(0)ホワイトボードに、「弱気・無口な者、負けるな森栗、ここにあり」と書く。
  ※大声、俊敏積極的行動 がすべてではない。
   じっくり考える、他人の話を丁寧に聞く人材の価値を認めたい。
①A4の紙を横にして、縦に4列に折り、右から、
 「受講動機を10字以内で、単語、文章で書く」
 「故郷、愛着心のある地域名を、誰でもわかる地名で書く。府県名・地方名・国名は不可、留学生は国名、州名OK」
 「名前」
 「専攻とMorD、専門(誰でもわかる言葉で)」
を、縦に書く。裏に、携帯番号、卒業後も使うであろうメールアドレスを書く
②受講動機の関連のある事項ごとに分類してホワイトボードに張り出す
 受講動機の分類ごとに話合い、代表を決め、多個紹介する。
  ex.能勢電沿線にゆかりがある
    鉄ちゃんである
    まちづくりに関心がある
    交通計画に関心がある
    コミュニティづくりに関心がある など 
③授業趣旨にあわせて教員がコメントする
④愛着心地名ごとに、分類し、座席替えし、相互に話し合う
⑤証拠写真を撮る
  事後、観察担当教員と一緒に選考作業に入る。合否は、メールで知らせる。
来週は、能勢電専務が来られ説明。15日からの学生は、余裕があれば選考する。

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2013年4月 5日 (金)

見る前に飛びこめ

昨日、医学系保健学科で、本日、基礎工学研究科でCSCDの説明を10分でした。
 基礎工(工学と理学融合)の学科長が、「転ばぬ先の杖」という諺は、 Look before you leap. という。しかし、Lookなんかしとるな!失敗を恐れず飛び上れ!と、物凄い訓示。基礎工学研究科が、なぜ成果を次々上げているのか、その一端を垣間見た。
 続いて、某教授が、「通学定期の不正防止、健康診断を受けろ、履修の仕方・・・。こんなもん、大人のみなさんに何で説明セナいかんのや。自分で考えろ」。これまた、ごもっとも。
 でも、自分で考えれない人が少なからずおり、自分から飛び込むことができない学生が多いのが現実。
 CSCDは、大学院共通科目、社学連携として、みなさんに「飛び込み方の勘所」、このあたりで飛び込むと効果が大きいよ、とか、飛び込むときの考え方とかを、教えているかも…。
 安心して無茶ができますので、ぜひ、受講ください。
迷ったら、飛び込め。要領が悪く、共通科目まで手が出ない人こそ、無理をしろ。とびこめ。自分を変えようとしなかったら、何も永遠に変わらない。
 あかんかったら、ゴメンっていえば、しまい。まずは挑戦、履修せよ。
 8日から始まる、能勢電の授業、面白い。能勢電を通じて、これからのコミュニティ、団地開発、新しいインフラの価値などを、文学博士が展開するまちづくりを考える。医療福祉や政策、観光を考える人は、ぜひ受講を。
 第二学期、吹田ではじまる、協働まちづくりの授業も、必見。今から、履修予約しておこう。
いずれも、講義45分、ワークショップ型授業45分。受けるだけで、世界が広がる。

CSCDの授業を受けるともらえる特典
① 挑戦、イノベーション可能な自己になれる
② いろんな友人、先生に出会える
③ 何か、コミュニケーションの授業をとっていたら、就職に有利?

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2013年4月 4日 (木)

2013年授業開始

本年度は、さらにパワーアップ
★月曜2時間目(第一学期)(豊中)の地域交通まちコミ概論は、能勢電鉄未来戦略をみんなで考えよう、能勢電の首脳と一緒にあの手この手、鉄道とまちの意味を考える。能勢電フリーパスなど特典もありそう。建設的プレゼン構築の意欲のある人のみ選抜する。来たれ!
❤月曜2時間目(第二学期)(吹田)の地域交通まちコミ特論は、総合的なコミュニティ論。まちづくりを考える人、協働を考える人は、絶対に受講すべし。コミュニティ交通の最先端のお話を、みんなで議論。
★+❤ 社会人聴講も歓迎(若干名)。申込時期を過ぎているが(8日くらいまでは)、森栗が認める方向と、CSCD事務に電話ください。

♦観光実践論は、富山県越中八尾のおわら風の盆のまちの未来を皆で考える。富山市の中心街で、ハンズフリーでプレゼンするという意欲のある者集まれ。富山県の施策と連携する。
過疎地の問題、民俗芸能の今日に関心のある人も、ぜひ参加を。オリエンテーションの意思によって、専攻します
♠お遍路3泊4日 体力のない人もどうぞ!目的はコミュニケーション。それなりに歩けば良い。人数制限があります。春が難しければ、秋や冬もどうぞ。

来たれ!

 

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2013年4月 3日 (水)

ガバメント2.0、プロシューマー協働のまちづくり

4月1日NHKクローズアップ現代で、スマホ利用の新しい住民協働の試みが報告された。
 米国フィラデルフィア市では、街角の広告やバスに町の課題を提示し、選択肢を設け、アプリTextizenで回答して市民意見を集める試みがなされている。わざわざタウン・ミーティングを開かなくても市民の意思が集められるという。
 また、道路破損、落書きなど、課題箇所を、市民がスマホで写真に撮りphillyというアプリを使ってショートメッセージで役所に送るだけで、課題解決が即できるという。
 また、AED利活用可能者を全米5人登録し、心筋梗塞等事故が起きたとき、救急より先に付近のAED利活用可能者がかけつけるアプリが開発され、カリフォルニア州サンノゼでは実用化されているという。
 日本でも、千葉市では、Fix my streetというアプリを使い、道路を含む公共施設の破損個所を通報させ、市民ボランティアに修理を依頼しているという。
 プロゼンター(行政)とコンシューマー(サービス受給者)が分離するのではなく、プロシューマーの時代だという。
 しかし、市役所内部では、
▲もし、いたずらの通報が増えたらどうするか
▲市民が修理して、修理不善のために事後に事故が起きた場合の責任をどうするのか
▲そもそも、役所依存の意識が変わっていない市民に、どう意識を変えさせるのか
 との、疑問が呈された。
これに対して、ゲストの多摩大学の先生は、
・役所が全部する既成概念で後ろ向きな発言はするな。世界の民主主義の方向は、スマホを使った直接参加に変わっているのだ。
・日本は、相互助け合いの国だ。働くという日本語は、傍(はた)を楽させることだから、この手法はうまくいく。
と、たたみかけた。

 3月13日ブログで指摘した、ヒューマンファーストによる「バス停にクルマを停めることを厳禁し、住民の通報・写真による注意・警告・厳罰を行う」との記事の具体かもしれない。
 しかし、これには異論も寄せられている。そもそも、最も効率的な住民協働は、スマホと盗聴器を持った大日本愛国婦人会である。100%異論なく、一億一心鬼畜米英殲滅…。スマホを持った北朝鮮体制引き締めには効果的。もっともな、異論である。
 アプリがあればすべてが解決し、それに違和感を持つ者は世界から遅れているというのは、ちょっと違うのではないか。
①集められた情報をトリアージしたり、峻別判断し、問題通報者(無意味クレーマー)をリストアップするマネージメント必要。
②ボランティアで補修は、続かない、責任が持てない。協働事業として、市役所が委託金を出して、コミュニティビジネスとして委託せねばならない。市民はそれを担う組織をつくらねばならない。(大阪市はそれをすすめている)。つまり、行政改革がなければ、この事業はできない。
③そもそも、こうした市民協働によるインフラ管理の目的、手法の法的整備を行う必要がある。また、全体のプロデューサーも必要である。

それなしに、アプリがあれば万能、欧米では進んでいて日本は遅れている、既成概念で後ろ向きな発言はするな…
 この手の識者の、まくしたてには疑問を持つ。アプリよりも、まずは大阪のように徹底した行政改革をすすめ、その上で条例等の整備をし、市民委託等の契約条項も見直し、区役所への分権も行い、その上で、こうしたアプリを使った手法が活きてくるのではないか。
 アプリとボランティアだけで、世の中が劇的に変わるというのは怪しい。民主主義は、人と人とが制度(法)のなかで社会改革していく地道な作業だからである。事業(ビジネス)とは、そういう地道なマネージメント作業なのである。人の手配、カネの手配、事業の手配、気配り、心配り・・・
 人の道は重き荷を背負い、遠き道を行くが如し 急ぐべからず

 

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2013年4月 1日 (月)

土井健司「スローモビリティ」『自動車技術』Vol.67, No.3、2013

かつて、道は徒歩が中心であり、通過のみならず、道でコミュニケーションし、子どもが道で遊ぶことも普通であった。いつしか、道路建設によるまちづくりがまかり通るようになった。
  しかし、都市の高年期(逆都市化=縮減化)においては、道路ダイエットが求められると土井は主張する。
 考えてみれば、自動車の浸透とともに、道は自動車中心となり、徒歩や自転車、荷車が排除された。子どもや高齢者を道路から排除した。信号機は、スムーズな自動車通行を担保するため、歩行者を炎天下や吹雪の中、長時間待たせる。傘をさして長時間待つ歩行者は、自動車の泥はねを受けつつ信号を待つ。生活道路にまで、猛スピードの自動車が入り込み、悲惨な事故を引き起こしている。生活道路でも、ベビーカーや車いすが排除され、制限され、ときに子どもと高齢者を殺している。
 市街地はロードショップとともに拡散し、中心市街地は空き地・空店舗だらけとなる。歩く空間の消失とともに、代々受け継いできた景観が失せ、まちの誇り・愛着心が消える。土井は果敢に「道路ダイエット」を訴える。自動車技術雑誌に!
 「道路ダイエット」と聞いて、今ある道路をわざわざ使えなくするのは無謀だと、早合点してはいけない。決して今ある道路をわざわざ潰そうという話ではない。片側二車線ある道路の一車線を、自転車道・超小型電動自動車道にするとか、自転車・バス専用にするとか、商店街や生活道路では、ゾーン30のように自動車の速度を落とさせるとか、路側帯を自転車道にして停めにくくするとかである。
 自動車のスムーズな通行ばかり考えることは、都市の景観や都市風格まで阻害するのみならず、土井によれば、過疎な市街地が速度超過と高い交通事故死亡率を誘引するという。
 土井は公共交通整備によりコンパクトシティと平行して、道路ダイエットが必要だと主張する。ただし、もう少し誤解を避ける言い方をすれば、これまで、自動車の時間短縮利益を最優先し、自動車に道路利用の優先を与えすぎたことに警鐘をならし、
 ①道路空間の再配分による多様なモビリティの尊重
と、
 ②道路時間利益の再分配
を土井が説いていると私は理解する。
 土井は、本来あるべき交通と都市の共発展の理念として
POD>BOD>TOD>XOD>COD
pedestrian徒歩>bicycle>transit公共交通>その他>car
を紹介し、単純化された解析モデルによる政策ではなく、道路ダイエットのような優先構造を示した理念による都市政策を主張している。
 魂のある先生が本学に来てくれた。深謝。

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