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2013年2月28日 (木)

まちコミュニケーション研究室の中期目標(2013-2016年)

3月1日、新著『コミュニティ交通のつくりかた』1890円(学芸出版社)が発売される。
本来は皆様にお送りしたいのですが、初刷は稿料がない。厳しい!
 でも、以下のように、いろんな仲間に書いてもらい、ひたちなか海浜鉄道の吉田社長やタクシーの運転手・社長にコラムを書いてもらった。とても、読み応えがある。
 書いてみてびっくりした。これって、民俗学? 工学や経営学ではこんな編集にはならない。
 呑み屋に行くのを1回控えて、ぜひ、近所の本屋さんで探してみてください。どうしても2刷に持っていきたい。2刷になれば印税が出るので、それを資金に、首都圏でシンポジュームをしようと思っています。どうか、よろしく願います友人に奨めてください。図書館で購入希望に書いてください。
 1995年の震災からまちづくりのコミュニケーションに舵を切り、民俗学を放棄した。学会も仲間も、そして私を理解する出版社も失った。そのなかで、専門性を問われてきた。「エセ専門家」と何度、陰に、面当向かって罵倒されたことだろう(今も)。しかし、この孤独の道は、多くの現場や行政・コンサルの理解者、心ある工学研究者のおかげで、交通というコミュニケーション手段を通じて、やっとまとめることができた。苦節18年といっても、心の底では、過言でないと思っている。
 その結果わかったことは、現場で本当に必要なことには、必ず仲間が理解者が現れるということだ。今後も、いろんな人々と共同で地域に奉仕する研究をすすめたい。それを政策化、法制化したい。これを機に、研究室のプロジェクトと工程を宣言する。
■目標年度 課題名(著作名)
 2013  
コミュニティ交通のつくり方(まち交通コミ授業、同志と)
 2014  
コンパクトシティ富山の展望(CSCD学内同僚・京大同志と、シンポ、外部資金)
 2014  
まちづくりワークショップ入門(神戸まちづくりWS研究会と)
 2014  
阪大お遍路授業(ワンダーコミュニケーション、CSCD同僚と)
 2015  
かしこいクルマの使い方(月刊誌連載中)
 2015  
越中八尾おわらまちづくり(CSCD同僚・八尾おわら保存会と、富山県、総務省?)
 2015  
能勢電鉄101周年(まち交通コミ授業、CSCD同僚・能勢電と)
 2016  
大阪市政改革(連携先、プロジェクト未定)
 ―  
ヒューマンコミュニケーション(CSCD・学内同僚と、ヒューマンコミュニケーション基礎学会)

●目次『コミュニティ交通のnot「作り方」but「創り方」』
 モード作りと違う。まちの暮らしを育てるのだ。創造するのだ。 
はじめに 負けない地域をつくる                     (森栗)
序章 なぜ、今、コミュニティ交通を協働でつくらねばならないのか(森栗)
 1 民間による交通資本整備の日本近代史
 2 1ブロック1バス会社独占提供の課題
 3 地域公共交通計画と大阪市交通局民営化
第1章 住吉台くるくるバス──都市住民が主体           (森栗)
 1 現場の声をビジョンにまとめる
 2 住民・行政・事業者の協働・役割分担
 3 工程表と評価・工程管理
 4 広報、ネットワークの手法
 5 7年目の住吉台~六甲山麓に広がるバス誘致
第2章 淡路島・長沢ミニバス─過疎化地域住民が主体(大阪大:猪井博登)
 1 全戸が年間1万円を拠出するミニバス
 2 ミニバスのしくみ
 3 住民はどう考えているのか
 4 バス運行にはどんな効果があったのか

 5 住民が運営するコミュニティ交通のつくりかた
〈森栗コラム〉協働してバスを走らす村と電気自動車とタクシーのシェア
第3章 山口市市民交通計画─住民と事業者・行政協働(山口市:時安洋)
 1 「市民交通計画」ができるまで
 2 交通政策の柱をつくる
  〈コラム〉タクシー事業者の声/市民の声/運転手の声
 3 地域における交通全体の充実を図る
〈森栗コラム〉山口市O地区でのできごと
〈森栗コラム〉山口市交通まちづくりが手本としたい日立市協定方式
第4章 京丹後・上限200円バス─事業者と行政の協働(野木秀康:京丹後市)
 1 論より便利、乗車行動こそ住民協働
 2 住民・行政の本気度が事業者も変える
 3 取組手順と成果
 4 ネットワークと今後の展開
〈森栗コラム〉北近畿タンゴ鉄道をどう考えれば良いか
第5章 当別町コミュニティバス─民間企業と行政の協働(北海道開発技術センター:大井元揮)
 1 当別町と交通事情
 2 官民共同によるバス運行
 3 実証実験の実施

 4 利用促進策の実施
 5 利用者数および運行収入の推移
〈森栗コラム〉あるもの全部使わねば、北海道は守れない
第6章 RACDA高岡──市民団体の主導      (RACDA高岡:大井俊樹)
 1 RACDA高岡の考え方と取り組み
 2 万葉線存続運動
 3 市民協働事業によるコミュニティバス活性化支援
 4 地域交通に関する諸課題と市民意識
〈コラム 会員の声〉私が行動しなければ、という危機感
〈コラム 会員の声〉活動は人がつながり、ひろがる
 5 ひろがる公共交通市民活動ネットワーク
 7 公共交通に対する市民意識の変革に向けて

⇒和歌山電鉄、三岐鉄道北勢線、福井 みんなRACDAが絡んでいた。その手本が岡山RACDA
〈コラム 会員ひたちなか海浜鉄道吉田社長〉鉄道マンの意識が変わった~そして社会が変わった
おわりに 地域を守る知恵を活かせ          (森栗)

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コメント

評判上々です。
早く売りましょう。
(吉田)

投稿: ひたちなか海浜鉄道 | 2013年3月 3日 (日) 11時41分

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12月に右肩を骨折してから,外で活動する機会がめっきりと減少したこともあり,読書の量が格段に増えた。通勤時間が長くなったことも一因であるが,週に1~2冊ペースだろうか。 そんな中,3月1日に学芸出版社から「コミュニティ交通のつくりかた-現場が教える成功のしくみ-」が発刊された。森栗先生の編著で,他に5人の自治体職員などが執筆しているのであるが,昔からつきあいのある京丹後市役所の野木秀康氏も執筆者の一人である。 1日に届いたので,その日のうちにさっと読破してしまったが,さすがに読みやすい。京丹後市のほ... [続きを読む]

受信: 2013年3月 3日 (日) 14時14分

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