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2012年10月30日 (火)

奈良交通の経営努力

奈良県で、通勤、観光、さらに南部の中山間地を独占的に走る奈良交通は、多様な努力をして、1997年段階では輸送人員を減らさない(H7でS52年比110%、現状は不明)【『交通計画集成3』】。全国が、70%(H5でS52比)であるから、見事である。その手法は、
①高割回数券・・・10枚分で14回乗れる昼間割引回数券。
  ⇒しかし、阪急の土日割引は5枚分で7回乗れる。この方が抵抗感が少ない。
  ⇒さらに宣伝は充分か? 地域のバスは、地域の生命線。自治体が、広報誌に無料で、高割引運賃を広報したか?事業者が努力するなら、それを自治体に広報働きかけをせねばならない。
②学割の学期定期
  ⇒どこでもやっている。京丹後市では、丹海バスが上限200円バスにしたところ、父兄爺婆クルマ送迎がなくなりバス通学が急に増え、増収になっている。敵は、暇な爺婆ドライバー
③ツードアのマイクロバス(定員41人)で空白区へ乗り入れ、過疎地でのフィーダ活用(乗換地点での連絡、待合所=道の駅活用も手法)
  ⇒コストダウン(※)
④停留所時刻表のワイド・大文字化⇒すばらしい
⑤観光地他で、ヘッドマーク「室生寺⇔長谷寺」「柳生」「山添」をかける
⑥車内運行図の掲示、車内置き傘、地域・観光案内所への時刻表配布、バス停での観光地案内・バス停フラーワーポット、ベンチ
⑦停留所掲示旗(施設や待合所中で待つとき、運転手に表示するため)
⑧朝7:15-8:15、学園前北2km、南1.1km バス・タクシーを除き通行禁止
  +4新路線、2系統延長、100%冷房化、32.6%増便
 ⇒遅延0で乗客22.3%増、収入増371953千円ー費用増292895千円

※マイクロ化のコストダウン 構成比 大型を100とした指数
運転手人件費      43.8   62.4
車両償却費        4.6   74.5
諸税公費          1.4      78.1
非乗務員人件費     11.8     100.0
その他償却費       2.6  100.0
一般管理費        11.2      94.8
車両修繕費        3.8   82.9
関連運送費        6.8   93.2
諸費             8.3     100.0
燃料油脂費        3.3   49.3
営業外費用        2.6   89.0
合計           100.0   74.7

運転手H3-7年採用(奈良交通、エヌシーバス)
       大型運転手  マイクロ専用運転手
 20-24歳    0/77      70/260
 35-39歳   25/77      22/260
大型運転経験
  なし      0       217/260
前歴   トラック43、バス12  トラック71、技能67、販売59、  

  

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