仏教的「愛」と「信」によるコミュニティ再生
2012年5月10日 (木)「合意形成の秘訣は愛である」と述べた。
2012年5月 8日 (火)「くるくるバス定石理念化議論(5/7)」では、信頼によるコミュニティが基本であり、その第一歩は挨拶であると述べた。
これを仏教・密教で論理的に説明すると、
煩悩にけがされた染汚(ぜんま)愛は、愛染明王により断ち切るが、「和顔愛語」(『無量寿経』)のように、けがれていない愛も説かれている。仏菩薩が衆生を哀憐する法愛のように、修行中の我々も、和顔愛語、通常「慈悲」と呼ばれる行為を、コミュニティでは心がけることが必要です。
また、「信」は、仏教では、サンスクリット語のシュラッダーŚraddhā もしくプラサーダPrasada の訳語で、開祖仏陀(ゴータマ・シッダールタ)の教えを信ずることによって、心が清らかに澄みわたることをさしている。要するに、起きている現象、めざすべき方向に 執着せず、帰依すること、即ち信じることが、コミュニティづくりで重要です。
つまり、コミュニティ再生に必要な考え方、愛と信は、仏教的に言うと、慈悲と帰依なのです。
どんな無理難題を言う嫌われ者のなかにも仏性がある。他者のなかに仏性を見て、その悪意に執着せず、そのまま認めることが信である。じっくり聞くとはそういう行為。悪意を持ってします人を憎むのではなく、慈悲をもって見つめること=愛が重要なのです。
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