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2012年3月16日 (金)

アサダワタル『住み開き-家から始めるコミュニティ』筑摩書房、2012年

こんなにも多くの人がプレースをシェアする時代になっているのか、驚いた。単なる費用逓減のシェア住宅ではなく、単なる住宅リノベーションでもなく、その本質は、人と人が生活の場で関わる生き方が求められているということ。
 1979年生まれの「住み開き聞き書き放浪者」たる著者をはじめ、空堀(大阪市中央区の長屋リノベーション地区)で二畳大学、ナローワークを始めた若者、空堀でrojiroomを始めたグラフィックデザイナーと服飾デザイナーの子育て若夫婦、淀川区三津屋商店街でnavel cafeというスペースを経営する20代の建築家、新大阪のマンションの一室を地域に開放し、音楽や子育てのスペースを開いた音楽家・学童保育士の30台夫婦、東成区今里で物々交換を始めた商店街地図などを手がける1978生れのグラフィックデザイナー…。
 住み開きの事例を読んでいて、町に開いた豊富な若者人材が、東京と伍して大阪に多いことに、驚いた。もちろん著者が大阪出身という理由もあるが、大阪の町の開いた魅力を、改めて発見した。

これは、共同体の再生ではなく、個別に閉じてきたここ50年の標準家族を越えて、新たな開いたコミュニティの登場である。放浪者を社会起業家として迎え、その知恵と能力を融合させて、大阪の協働まちづくりに連携できないか、そんなことを考えてた。
 既存の地域共同体だけを前提としては、協働のまちづくりはできない。住み開きの若者に、相談したい。
 大阪の新しい協働まちづくりの一つの方向が、見えてきた一冊であった。

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