続:利他業 と 運輸政策
「過疎地をかかえる北日本のバス交通の取組」のお話しをする機会を得た。
正直に言うと、厳しい。人口減とクルマ前提のまちづくりのなかで、本当にバスなのか?とはいえ、既存のバスインフラと組織をどう活かすか。少ない税源のなかで赤字補填の縮小確保は、ジリ貧、限界の今日、どんな展望がありえるのか、この際、事業者のみなさんと一緒に考えてみようと思う。その議論を、国の施策検討委員会で活かしたい。
道に迷ったときは弘法大師。昨日に続き空海の言葉のメモ(続)
道の興廃は人の時と時に非ざるなり『性霊集』p220(『生き方がわかる!空海 黄金の言葉』)
クルマ社会だ、補助が無いと瞋恚せず、時代を判断する人の行動が興廃を決定する。バスがダメなのではなくて、クルマ社会・人口減社会で、既存のインフラ・ノウハウをどう活かすのか?その人智が試されている。
毒箭ドクゼン抜かずして、空しく来処を問う『性霊集』p178
自宝知らず、狂迷を覚と謂えり『秘蔵宝鑰』p196
補助がないと瞋恚せず、自らのサービスの中身を、供給論理ではなくユーザーサイドで考えなおす必要がある。また、そうした努力をしている事業者のみ支援する枠組みが必要だ。
迷語われに在れば、発心すれば則ち到る。明暗ミョウアン他に非ざれば、信修すればたちまちに証す『般若心経秘金鍵』p100
心暗きときは、即ち遭う所悉く禍なり。眼明らかなるときは、則ち途ミチにふれて皆宝なり。『性霊集』p42
瞋恚せず、迷わず、言い訳をせずやってみることだ。発心しないなら、暗いのは当たり前。
空即是色 限界、無理と思うなら、どの点が無理なのか、どんな有利さがあるのか、明らかにする=あきらめる ことが重要である。空こそ色なのだから。
| 固定リンク
「交通を活かしたまちづくり」カテゴリの記事
- ストック効果と社会的共通資本に対するコモンセンス(2016.11.08)
- 宮本常一、酒と歩み寄り、篤農家、そしてバラバラに出稼ぎ(2016.09.20)
- 蟲明先生にお話を伺う(解釈意訳)(2016.08.09)
- 住民主体と民間主導 蟲明眞一郎(2016.08.07)
- 住民主体のまちづくり 蟲明眞一郎(2016.08.07)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント