過疎地の民生委員の声
過疎地での移動支援として、四輪電動自転車活用を、某特区で実験しようという動きがある。
そこで現地のニーズに耳を傾けるため、民生委員の会合に2回出させていただき、いろいろ伺った。
・介助が必要な人が増えている状況
・認知になっても、歩くも難しくなってもバタバタ(原付バイク)でないと移動できない状況
・道路が悪くデコボコなので、山がちな地区では、バタバタやバッテリーカーとも高齢者が田んぼに落ちることがよくある
・新しい電動自転車に対応できる人なら、軽トラックで行く。軽トラに乗れなくなったら、介助無で歩くことも難しい。
・軽トラは、人にぶつかることも稀ではない。
・カブも軽トラも自宅から出れる。拠点に出れない人は、自転車どころか歩くのも難しい。拠点に電動自転車を取りに行くような人はいない。
・そもそも自宅に舗装道が無く、畦道で入り込む一人暮らし高齢者もいる。
と厳しい状況をうかがった。
しかし、
・月1回でも介助つきのマイクロバスで温泉施設に集団で行っているのは楽しそう。
・地元の商店が、便利屋さんのように配達しているのが好評である。
・移動支援や配食サービスのボランティア候補はいるが、受付事務局が必要だ。
・地元の弁当屋は、オカズだけでも配達してくれる。(農家は、自宅の米を使いたい)
・郊外の温泉施設にシャトルの便があれば、利用する人はあるかもしれない。
・他の地区では、巡回居酒屋が来るという。NHKニュースでは、巡回カラオケ体操がやってくるという。
そこで、
■郊外温泉施設、郊外病院と町役場を結ぶシャトルとして、レンタル四輪電動自転車を役場前に配備し、ビジターも使えるように広報する。
■社会福祉協議会等の配食サービスを、過疎の特定地域で請け、元気高齢者の訪問有償ボランティアが依頼された買物も含めて配布、便利屋をする。道路が狭く、元気高齢者の事故回避もあり、電動四輪自転車で、便利屋をしてもらう。
■月1回、介助付マイクロバスによる温泉施設、またはSC巡回をする
■月1回、座席を外した冷蔵トラックで、元気高齢者による巡回居酒屋をする
■月1回、同車両で、巡回駄菓子屋
などが、実験候補となろうか?
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