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2011年12月13日 (火)

鉄道ファン

交通政策に関わる人には、少なからず鉄道ファン=鉄ちゃんがいる。なかには、バスファンもいる。やたら車両や駅、路線に詳しく、写真を撮りたがる。映画「レールウェーズ」に協力する善意の人々である。
 Mさんは、鉄ちゃんとして高岡の路面電車を残す活動に参加し、鉄ちゃんの経験を活かして地域交通政策の博士論文を書き、京都大学の助教になった。趣味を学術まで高め、仕事にしてしまった。
 そのMさんの言葉に、鉄道ファンは、放置しているとフーリガンになる。線路に立ち入って写真を撮ったり、廃止列車の標識などを無断で剥ぎ取っていく。怖い、気持ち悪い。
 しかし、公共交通を活かしたまちづくりのサポーターに育てていくと、鉄道やバスを活かしたまちづくりの運動主体、ときには経営参画にまで至る。

 万葉線路面電車の存続運動で誕生し、Mさんが夜行電車で通っていたラクダ高岡(路面電車と都市の未来を考える会)が、財政支援が厳しくなったコミュニティバス沿線の住民運動を支援している。役所にお願いする傾向にあった沿線自治会にラクダ高岡が働きかけたところ、乗車促進によるサポーター組織ができ、コミバスを利用した食事会などが実行され通信が発行配布されている。乗降客も増え、赤字も少なくなってきた。ここまで来ると、市役所もこのコミバスを簡単に廃止できない。
 ラクダ高岡は、鉄道ファンの集まりに留まることなく、交通を活かしたまちづくり運動の中間支援政策市民活動として、未来の高岡まちづくりを担っている。
 Mさん曰く。鉄道ファンをファンにとどめるのではなく、サポーターに育てることが大切だ。

自動車のない日(カーフリーデー)を実行したラ・ロッシェでは、一般会計の25%が交通政策になっている。交通税で集めたお金を使っている。日本では、自動車諸税を軽減しようという動きはあっても、交通は独立採算を強いられている。人口構成、運転免許保有数を考えれば、あと20年もすれば、大都市の一部と首都圏を除いて、公共交通は全滅するという予測もある。
 このようなサポータや中間支援の活動がある地域の公共交通のみが残る。

だったら、ばら撒き赤字バス路線補助は続かない。
 住民とサポーター、行政が協働して交通を活かしたまちづくりをしている所のみに、補助メニューを重点的に投入するのが、国の役割ではないだろうか。

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