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2011年12月

2011年12月22日 (木)

行財政改革

橋下大阪市長の動きが激しい。そこで、行財政改革の方向を某区役所でみてみた。
■財政……18164.3万円の配分予算に、事務経費3206.5万円、施設管理費8650.0万円
  んなアホな!
 どこの世界に、6307.8万円の仕事をするのに、事務と施設管理の経費を11856.5万円(人件費は別途)
計上する会社があるのか?
  しかも、超過勤務総額4041.4万円(H21)/138人=29.29万円
6000円の仕事をするのに、4000円の超過勤務!これは、付加報酬。
橋下市長でなくとも、「ピンはねや」とキレまくる!
■行政業務……138人の事務分担を見てみた。一応上手にもっともらしく割り振っている。また、地域に入る地域別担当を置いているという。しかし、実際には某連合町会長に訊いて見ると、挨拶のみでほとんど地域に入っていない実情も聞いている。こども青少年・スポーツ担当係長で言えば、「子ども青少年活動への支援・生涯学習の支援及び情報提供・地域別担当」とあるが、窓口業務、保健福祉を除いて、いったい何をしているのか(していないのか)まったくわからない。どんな区政をするのか、その方向が見えないから、体裁を整えるための業務表ではないか。
 業務が浮遊しているのに、財務が垂れ流しになっている。

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2011年12月19日 (月)

山崎・島本:境界都市

再生塾のOPとして、Tさん@島本町会議員の骨折りで、山崎・島本を見学した。

発見① 水無瀬離宮八幡神人による油座があった中世都市山崎は、山城・摂津の境界にあり、現在もJR山崎駅は、大阪府三島郡島本町山崎1丁目と、京都府乙訓郡大山崎町大山崎との境界にある。西国街道の境界部分には、関戸明神が祀られ、大阪府側に、サントリー山崎蒸留所、山崎幼稚園がある。
 美しい竹林の湧き水を使うためにウイスキー蒸留所ができたというが、酒は生活必需というより、放蕩・付加価値、都市の産物である。中世を代表するエネルギー元締めの坂の都市山崎が境界であり、今も府境にサントリー醸造所がそびえるのは興味深い。

発見② 島本町の桜井の駅(西国街道の駅家)は、楠正成・正行の決別で、戦前の忠義の唱歌とされたが、それは1935年楠公600年祭を契機に、大阪府青年団運動としての桜井の駅集団訪問(1934年、新京阪桜井の駅駅開業:現阪急水無瀬駅)が増え、日中戦争への動員・鼓舞に使われた。1941年には、大阪府青年団活動の中枢として麗天館が建設された。山崎・島本は大阪府青年団運動の聖地として、戦争に組みこまれたようだ。

発見③ 山崎駅前に三大国宝茶室の一つ待庵がある。その横には、上品な小物・衣料店・アロマ・さおり織教室・喫茶・ホテル複合店がある。阪急大山崎駅前には、民家再生による白い梁と大きな窓のおしゃれなカフェレストランがある。人口が少ない(大山崎1.5万、島本3万)という落ち着き、京阪の中間、淀川を臨む竹林の坂を巡る中世に起因する趣深さ。このくらいの町が幸福なのだろう。

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2011年12月17日 (土)

新市長の啓示

湯浅誠(反貧困ネットワーク)さんの興味深い論を朝日新聞で読んだ。私なりに解釈し、加筆展開させて述べる。

 若者の圧倒的支持を得て当選した大都市の新市長が次のような見解を述べた。
 若者の失業、憂いの伝統市場・路地商圏、競争力の落ちた自営業・中小企業。[高層マンションの町会未加入、町会の高齢化・人材不足、地域活動のマンネリ化、区役所の無気力]そのどれもが解決策を求めている。
 過度な競争で皆が疲れ弱っているとき、過度の競争をあおることは公正ではない。
 福祉は人間に対する安定した貯蓄であり、[教育子育て支援は]将来に対する最高収益の投資である。市民と共に希望に満ちた都市を作るため、人間中心の都市に戻し、[第三セクターなどに丸投げさ]れていた財源を、福祉・環境・教育など、市民の生活の質を高める[協働事業]に投資していく。
 市民は都市の主役である。したがって市政のすべてのプロセスに参加することにより常に現場で市民と共にし、市民の声に耳を傾けていく。それを市政に反映するよう努めていく。市長は市民であり、市民は市長である。

 冒頭を読んで、私は最初、橋下徹大阪新市長かと思いながら読んだが、途中から?。
 これは、市民運動からソウル市長に当選した朴元淳パクウォンスンさんの発言らしい([ ]部分加筆)。

日韓双方の大都市選挙が、同時期に新しいリーダーシップを熱狂的に選んだ。
 大切なことは、マスコミが書き立てるようなリーダーのスパー性ではなく、どのような大都市政策をするかである。それは、市民が考え、協働の地域福祉を社会起業的に経営することでしか、成し得ない。大阪市の旭区、天王寺区、西区では、すでに市民の動きが出ている。行財政改革部局も、この動きに注目している。
 橋下新市長が「協働のまちづくりは信任され、これは継承する」と発言したのは、勇気ある懸命な判断である。

 今週は、国土の地域崩壊を食い止めようと「汲々としている霞ヶ関」と、地域経営に乗り出した「攻めの大阪市」の両方を渡り歩いて、疲労困憊。
 昨夕はダイエーの発祥地、旭区で鯵棒寿司を冷酒でいただいた。食べ物が安く、落ち着いた街並み、子どもたちの声、賢い女性たち、いい街だ。何かが起きるに違いない。

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2011年12月13日 (火)

鉄道ファン

交通政策に関わる人には、少なからず鉄道ファン=鉄ちゃんがいる。なかには、バスファンもいる。やたら車両や駅、路線に詳しく、写真を撮りたがる。映画「レールウェーズ」に協力する善意の人々である。
 Mさんは、鉄ちゃんとして高岡の路面電車を残す活動に参加し、鉄ちゃんの経験を活かして地域交通政策の博士論文を書き、京都大学の助教になった。趣味を学術まで高め、仕事にしてしまった。
 そのMさんの言葉に、鉄道ファンは、放置しているとフーリガンになる。線路に立ち入って写真を撮ったり、廃止列車の標識などを無断で剥ぎ取っていく。怖い、気持ち悪い。
 しかし、公共交通を活かしたまちづくりのサポーターに育てていくと、鉄道やバスを活かしたまちづくりの運動主体、ときには経営参画にまで至る。

 万葉線路面電車の存続運動で誕生し、Mさんが夜行電車で通っていたラクダ高岡(路面電車と都市の未来を考える会)が、財政支援が厳しくなったコミュニティバス沿線の住民運動を支援している。役所にお願いする傾向にあった沿線自治会にラクダ高岡が働きかけたところ、乗車促進によるサポーター組織ができ、コミバスを利用した食事会などが実行され通信が発行配布されている。乗降客も増え、赤字も少なくなってきた。ここまで来ると、市役所もこのコミバスを簡単に廃止できない。
 ラクダ高岡は、鉄道ファンの集まりに留まることなく、交通を活かしたまちづくり運動の中間支援政策市民活動として、未来の高岡まちづくりを担っている。
 Mさん曰く。鉄道ファンをファンにとどめるのではなく、サポーターに育てることが大切だ。

自動車のない日(カーフリーデー)を実行したラ・ロッシェでは、一般会計の25%が交通政策になっている。交通税で集めたお金を使っている。日本では、自動車諸税を軽減しようという動きはあっても、交通は独立採算を強いられている。人口構成、運転免許保有数を考えれば、あと20年もすれば、大都市の一部と首都圏を除いて、公共交通は全滅するという予測もある。
 このようなサポータや中間支援の活動がある地域の公共交通のみが残る。

だったら、ばら撒き赤字バス路線補助は続かない。
 住民とサポーター、行政が協働して交通を活かしたまちづくりをしている所のみに、補助メニューを重点的に投入するのが、国の役割ではないだろうか。

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2011年12月11日 (日)

トランスヒートコンテナ開発プロジェクト

Img_new 簡易移送型潜熱蓄熱装置の実証研究に、なぜか加えていただき、過日、三機工業技術研究所を伺った。
 不要な低温排熱を融点58℃、または118℃の蓄熱材でコンテナに詰め、ボイラーニーズのある温泉施設、福祉施設、会館、工場等に、トレーナーで低料金で配達しよう、将来的には環境税・CO2取引に結び付けようという技術ビジネス開発である。
 ドイツでは2001年に化学工場の熱を、大型コンテナでビルオフィスに届けているが、日本では、道路交通法や消防法の規制が厳しく、実用化されていない。これを、10t(蓄熱0.4-0.5MWh)コンテナの小型化し、フックロール車で運ぼうという研究が、車両メーカー、産廃環境会社との連携で始まった。
 蓄熱材の熱伝導を間接にするか直接にするか、その場合の配管内の結晶化のリスクの議論と、どのような角度でフックロールを動かせばタンクに衝撃がないのかという議論、どんな排熱利用のニーズがあるのか、ビジネスになるのかを検討する環境会社の技術者、異なる三者と一緒に、新しい環境技術の実用化を考えていると楽しい。
 将来有望な輸出技術になるはずで、三者三様の技術者と話し合えることは、幸福なことだと感謝している。今後が、楽しみだ。

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2011年12月 7日 (水)

プラハのユダヤ人墓地:観光と自動車

Img_1466  私は、右手上のユダヤ墓地・中央・奥のシナゴーグを写したいのか、墓の下の観光土産物屋を写したいのか、景観を台無しにする自動車を写したいのか?右黄色のコダックの旗とともに自家用車・土産物屋で、歴史と文化資源は破壊されていく。

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2011年12月 6日 (火)

自転車政策は道路幅員再構築を要求する

(欧)人>自転車>自動車
    ←人の歩きを支援する公共交通に税源
         =交通税(ラ・ロッシェ[仏]では予算の25%くらい)
(日:法律上)人>(自転車・自動車)[車両]
(日:実際) 人・自転車<自動車+原動機付自転車
    日本では、溢れる自動車をさばく為、自転車歩道通行という脱法行為を警察が認めてきた。
■10月26日警察庁発表 新方針「自転車は車道へ」でも、
高齢者は歩道OKというが、電動アシスト2倍、20km/hの運動能力低下高齢者が歩道を突っ切れば危険だ!

では、どうやって自転車道を作るか?⇒「配布資料20111205」ぜひ見てください
▼狭い場合
[片側]歩道1.5・側溝0.5・車道3.0・追越車道3.0の場合
     歩道1.5・自転車道1.25・バス共用2.25・追越車道3.0
とする。
▼余裕がある場合
〔片側]歩道1.5・側溝0.5・路側1.0・車道3.0・追越車道3.0の場合
    歩道1.5・自転車道1.5   ・車道3.0・追越車道3.0
とする。
 そのための住民のクルマ頭を変える合意形成、協働をどうするめるか?
手法1)美しい自転車のまちの情報提供→理想を語る議論
手法2)実証実験でみせる

が、大抵は
①合意・協働がないまま、無関心を押し切って、補助予算があるからと実験をする
or
②合意・共同を避け、歩道に自転車道を描いて、なんちゃって実証実験で終わっているImg_1514
Img_1515


 

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2011年12月 2日 (金)

Img_1279 Img_1270 ハンブルク市アルトナ区では、鉄道操車場跡をどう開発するかで、住民説明会があった。市の担当者が、「この時点で、ビジョンが議論され、ここでパブリックコメントを求め・・・」と説明している脇で、スープや食事をとっている。
 下の写真では、都市計画の責任者が挨拶し全体説明をする。そのとき、異論のある人に自由に意見を言わせる。ここでは、しつこく手を挙げて質問する人(中央に頭がみえる)は「開発のなかに、もっと低所得者向け住宅を作れ」と言っているらしい。が、しつこく自己の主張だけをする人は、他の共感を得られず、程なく終わってしまった。どうしても強い主張や反対で議論したくない人は、外でプラカードを作ってシュプレキコールや音楽をやっている。
 議論の仕方を知っているドイツ人の凄さにたち合わせてもらった。日本のまちづくりでも、こんなカッコイイ議論をしたいなあと思った。

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