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2011年11月11日 (金)

クルマ頭を転換するには:アホにアホ言うほうがアホや理論

11/8「現場からの視点による交通まちづくりとしての自転車」(土井先生@京都大学 のコーディネート)での小林成基さん@自転車活用推進研究会の刺激的発言が、脳天でうずく。某市のコミュニティサイクル検討会で、来年度本格実施を考えると何が大切か、議論しているときにも、小林さんが指摘する「クルマ頭」をどう乗り越えるか? 考え込んでしまった。

 某政令指定都市の中心商店街の表通りの道が一方通行で整備されることになり、役所が歩道を広げクルマ車線を2車線にしようとしたら、地元商店街が歩道は狭くても3車線が良いと言い出した。
 某政令指定都市の旧居留地では、毎週末、ガードマンを配置して、クルマを支障なく駐車場に入れることに莫大なお金と労力を使っている。
 こうして、景観はクルマだらけで潰され、各地の歩道には渋滞と交通費をケチる単車が並び大混雑。
 この間をぬって自転車が歩道を走行する。だから、おしゃれな旧居留地では自転車は歓迎されない。クルマは歓迎されているのに?
 某政令指定都市のメインストリートでは、銀杏並木の側道に自転車道を走らそうとしたら、地元の町会が反対。コンサルの若者が「頑固な住民がいて」と泣いていた。確かに、歩道上をすり抜ける無謀自転車を見ている住民にとっては、自転車を誘導することへの不安がある。自転車拒否心理の根底には、荷捌き空間として占有している道路に自転車道を作ることへの不安、混乱回避欲求があるのかもしれない。
 これらは、すべてクルマ頭である。
 が、それを罵倒、非難するだけでは問題は解決しない。

 コミュニティサイクルを本格運用しようにも、自転車道の整備が必要だ。坂の上に電動自転車のサイクルポートを作るなら、下りの危険性を考えて自転車専用レーンが必須だ。しかし、その合意をどう作るか?
▼目標1 市役所内部の自転車に関する合意、連携の必要に関する合意 をつくる
  現状1…自転車に関して他の部局に協力を相談しても、クルマ頭の相手は「ウチは関係ない。あんたの局の都合を、こっちに押し付けるな。面倒や!何しに来た?」となる。
▼目標2 市民を巻き込んだ、地域での自転車を活かしたまちづくりの合意(警察庁の求める自転車走行環境対策の協議会)
  現状2…クルマ頭の沿道市民説得に、役人は多大な労力と被罵倒を覚悟せねばならない。クルマ頭の説得は極めて難しい。
■戦略的作業手順
 ①多部局による庁内自転車勉強会
 ⇒自転車を活かした「かっこエエ」まちづくり像の共有、各人のまちづくりの思いを共有化
 ⇒協力のあり方を検討
 ②ターゲット地域市民を中心とした自転車勉強会
 ⇒意見交換WS⇒地元のチャレンジ意思フィードバック
 ⇒地元での地元民による沿道説得
 ⇒走行環境実験
 ⇒解題解決の上、自転車専用レーン
※考慮すべき失敗事例……某近郊都市、駅前狭小商店街の一方通行化は、①②の手順をふまず、広報とアンケートで、都市計画部局だけで意欲的にすすめたために、大混乱が起き、駅脇の道の無理な拡幅しか手がない状況

すべての土木計画は、
勉強会→意見を出し合うWS→フィードバック→民による民へのとことん話し合い→自転車を活かしたまちづくりビジョンの共有化→社会実験→改良・妥協による本格運用開始
 となる。
 この手順を踏まねば、クルマ頭を変えることは難しい。「クルマ頭」を罵倒しても、アホに「アホ」言うほうがアホなのである。(関西の子ども慣用句。ここでのアホは、愛嬌のある連接可能な仲間意識に支えられ、関東の「バカ」に相当する)

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