警察庁、自転車原則車道走行の自転車交通総合対策をまとめる
警察庁は、従来認めていた自転車の歩道走行を転換、原則車道走行を促すことを柱とする自転車交通総合対策をまとめた。震災時の帰宅困難以来、自転車通勤が増え、またブレーキのない自転車が流行るにつれ、自転車が歩行者に危害を加える事故が多発しているからだ。 (警察庁調べ)
平成12年を100としたとき、自動車に自転車が巻き込まれる事故は減っているのに、自転車が歩行者に事故を負わすのは151指数と成り、死亡事故は250と激増している。自転車どおしの事故も162と増加している。自転車事故数そのものも112と増えている。
従来、警察は自動車の自転車巻き込み事故を心配し、また渋滞など不快適道路環境を嫌い、結果として道路から自転車を排除してきたが、それがもたらす、歩行者危害が無視できないまでになってきたのだ。
(毎日新聞2011/10/26)
【左】これまでの自転車走行【右】「総合対策」が例示した自転車走行
改正内容は、画期的である。3m未満の歩道は自転車ダメで自転車レーン。幅員がなければ車道車線を減らすことも考えよとある。二段停止線で自転車を前に出し、場合によっては、自転車信号で先に青で出すこともあるようだ。
取り締まりも厳しくし、反則切符も切るようだ。
市民も意識を変える必要がある。道路設置者(自治体、国土交通省)も、道路幅員の再配分まで視野に入れる必要がある。道路空間は、大きく変わるだろう。
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