コミュニケーションデザインとプロセス評価
昨夕、大阪大学で CSCD×アサヒ・ラボガーデン 公開研究会「研究を伝える事の悩み~大学&企業における研究者のアウトリーチ 現状、問題点、意義」が行われた。
会場&懇親会で感じた断片をメモする。
物が売れない、欲しいものがない時代において、「何か欲しいか」と訊いた時点でマーケティングとしては失格。だから、双方向対話型コミュニケーション。そのコミュニケーションによって得られる雰囲気から、研究者は自己の研究を社会化できるという。その対話のためには、かなりの仕込み・工夫が必要で、かつその上で、突発的におこるできごと、つぶやき、葛藤を、臨機応変に次のプロセスに組み込んでいくファシリテートが必要だ。
プロセスデザインの評価は、組み込みの構造と、数値評価からなり、
①その成果を求めない。なぜなら、成果は偶然であり状況次第なのである。
②また、初期の設計図・Qシートも評価の対象でない。どれだけ仕込んだかを自慢してもはじまらない。素人じゃあるまいし。評価するのは、コミュニケーションによって偶発的に起こる気づき・やる気・つぶやきを、どう臨機応変に組み上げ構造化させていったかというプロセスデザインである。
その中間段階で見えてきた個々の成果事例を、見える化して再組込みしていく作業が必要だ。
コミュニケーションデザインは、現場や当事者性による連続ファシリテーションなのだ。
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