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2011年8月13日 (土)

大阪の津波対策【修正】

次の南海東南海地震に於ける、大阪市の津波想定2.9m+満潮高水位2.1mとした場合、漂流物が船津橋(中之島西端)まで昇り、溢水して梅田が大丈夫か不安になってきた。
 そこで、大阪府西大阪治水事務所の津波・高潮ステーションに出かけてみた。
 そこでわかったのは、Osaka_tsunami_ という結論である(「大阪港地震津波対策検討委員会」、H20年)。
 船津橋は、1.27+2.1mで、それほど心配する想定にはなっていない。むしろ、大正橋2.53+2.1m、弁天埠頭2.19+2.1mのほうが危ない。速度は、南港北では、5.5m/sec=時速19.8km。最高水位2.9mの木津川防潮堤では、0.07m/sec=時速2.52km。太平洋の直接波を受けた三陸と大阪湾とでは、波のスピード、おそらく波力も違うであろう。
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同報告のアクションプランによれば、船津橋にはプレジャーボート、土運船、はしけがぶつかる程度となっている。むしろ、木津川下流・中流、安治川河口においてはしけがぶつかるようである。
 ただしこの想定は、安政地震M8.4、宝永地震のM8.6を前提にしたものであるが、防潮扉が地震などの理由で閉められないケースがあるものと想定し、大正区等の浸水被害の大きさを描いている。
 もし、すべての鉄扉が安全に閉めることができた場合、ゆっくりと遡上する漂流物が船津橋に集まる可能性はなしとはいえない。そのときの高さは1.27mではなく、限りなく2.9mに近いものと考えるほうが妥当ではないか。
 ということで、まずは、九条、木津川沿岸、大正区が危ない。木津川から難波の地下街:OCATあたりは危険性がある。そもそも地下鉄、阪神なんば線はどうなる。その対処はできるのか。その上で、梅田地下街も、想定以上の津波の場合、水難を避けれない。

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