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2011年7月15日 (金)

脱アンケート:山口住民協働型交通まちづくりの動向

山口のタクシーによる路線的フィーダ運行=コミュニティタクシー(コミタク)は、住民発意、住民組織運営・経営(乗車率30%、収支率25%を基準)を行政が支援する(相談、財政補助、専門家アドバイス)システムであり、国交省活性化再生の大臣表彰を受けた。
 しかし、以下の2課題がある。
(1) 乗客が70歳以上の女性ばかりと固定化され、入院等により利用できない人が出ると、その友人も利用しなくなる。
さらには、
(2) 最初は、病院・スーパーなどの協賛をとっていたが、毎年になると厳しい。
という状況で、60-70台の男性リーダーは、乗客減と協賛金集めに苦悩している。
 70、80になってもハンドルにしがみつく住民(男性が多い)をコミタクに誘導できないという。
そこで以下の対策。
(1)⇒①高齢ドライバーMM(地域の高齢ドライバーを集め、森栗が高齢者事故の実態、コミタクの活用による地域活性化などを訴える)
  ②おみやげに、居住地近くのバス停のコミタク個別時刻表(行き・帰り)をお渡しする
  ③事後、民生委員の安否確認訪問の折に、利用意向を伺う
(2)協賛金が難しい一方で、3-4年もやっていると自治会、まちづくり協議会・地域づくり協議会などの理解も深まり、コミタク運営協議会から要請せずとも支援を得たケースもあった。コミタク運営協議会住民は、交通は個別対策ではなく、本来、まちづくり・地域づくりのなかに含みこむ重要な課題であり、いずれそうなると気づいておられた。
 地域交通は、地域の移動手段確保対策にとどまるものではなく、総合まちづくりの大きな課題・要素であることを、山口の市民は体験的に理解しつつある。
 この市民の理解力向上を意識してか、広域合併市域の出張所や支所のなかには、市民とともに動き出すところが出てきている。交通でなくとも、多様な地域課題を、現場で議論し、住み続けれる地域づくりを皆で経営していく手法を、山口の市民も行政も覚えたのではないか。某出張所から、(予算はないが)住民の議論をファシリテートして欲しいとの要望が出ている。
 かつて、コミバス延長しろと要求型であった市民と、その対応に四苦八苦していた行政が、3-4年でここまで成長する。感動した。
交通こそは、自治・地域主義の学校である。

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