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2011年5月24日 (火)

谷口ジロー『遥かな町へ』と映画『阪急電車』

倉吉市観光交流課からコミック『遥かな町へ』をいただき読んだ。

日常に疲れた48歳が、ふいに「スーパーはくと」に乗り、故郷の墓で、中学生の自分に戻ってしまい、中学の夏休みに失踪した父を、もう一つの人生でも止められなかった、浦島太郎物語。
 誰にでもある、私のなかにあるもう一つの人生と記憶の町への憧憬・・・とともに、そんな長い夢の後の「今の暮らし・家族」へのいっそうの慈愛。
 それが、60年代の地方都市、みんな生き生きと普通に暮らしていた町の描写のなかで輝いている。Img_458630_22993381_0 Img_458630_22993381_1 Img_458630_22993381_2

http://blogs.yahoo.co.jp/hiroko43onelove/22993381.htmlより)

 水路端の赤瓦や背後の打吹山の緑が美しい倉吉に、谷口ジローの描写を一日かけて探りに行きたい気持ちになった。近く、フランスで映画化されるという。その撮影・描写の場所に、解説板がたって、多くの人が訪れる日が来ることを望んでいる。

映画『阪急電車』も、西宮と宝塚を結ぶ六甲東麓の美しい暮らしを描いている。山があり、空があり、川があり、そこに悩み、喜ぶ、普通の暮らしがある。
 人生って、まちのなかに抱かれており、多様な人々の暮らしを物語るような町や電車でありたいものだ。都市計画や土木計画はそんな町・インフラを目指さねばならない。

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