80-88番【お遍路授業2011年春報告】
5月1日、80番国分寺から一本松急坂を登り、トトロ山道を81番、82番、3~4人×7班(速さにあわせ)で歩く。CSCD教員2名、社会人聴講3名、学部院生22名(うち1名社会人院生)。
一人で歩いたときに比べ予想以上に時間がかかる。昼から歩き始めたこともあり、日没になる班も出た。が、美しい桜舞う山海の景色を胸に入宿。疲労の激しい学生もあり。
班によりGPSを持たせたが、全員で充分使いこなせなかった。
5月2日、疲労遍路は玉藻城見学の後、屋島シャトルバスで登山、84番、下山。琴電八栗口から徒歩で八栗ケーブル、85番。昼食は山田屋でうどんが多い。琴電で86番志度寺へ。志度から長尾へは、コミバス利用、JR造田経由など。87番長尾寺門前あづま屋。
5月3日、コミバス、または徒歩で前山池おへんろ交流サロン、道の駅。遍路道コースと女体山コースに分かれて、88番大窪寺。
・多様な専攻の学生が班毎にお互いの速度を気遣いながら、語り合いながら歩いた。
・個々の学生が、個々の体の状態を自分で考慮し、多様なコースを歩いた。挑戦した。
・通常0~2組客の古い門前旅館の風呂(定員3名)に、命ぜられずとも互いを気遣いながら27名が連携して入った。まさか全員が入れるとは・・・。狭い所を譲り合って座り夕食朝食をとった。料金も徴収担当を決めず、教員の前の箱に指定時間に個々にお金を入れて個々がお釣りをとった。記録せずとも信頼しあい、一気にお金が集まった。
・学生が、参拝者、子ども、住民、旅館のおばさんなど、多様な人に出あい、声をかけてもらい、食べ物の接待を受けて感動していた。
単に歩いているだけなのに、お遍路って、相互信頼し、わかちあい、ささえあい、声掛け合いの教育効果がある。歩くことで、風土や地域生活、逆に自己の体と語り合う。
学生の充実した顔を見ると、お遍路はコミュニケーション教育だとつくづく思う。
それにしても27人は楽しい(「多い」と言ってはいけない)。
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