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2011年3月 2日 (水)

京急空港線大鳥居の半地下駅立体交差

京浜急行大鳥居駅は、旧羽田漁村の穴森稲荷の連続鳥居の第1番、大鳥居があったことから命名。当初、海水浴、潮干狩り、穴森稲荷参詣など観光線であったが、高度経済成長期、中小工場密集地となり、京浜国道、産業道路と羽田に向かう環状8号線が交叉する道路交通密集地帯となっている。現在は、掘割地下の大鳥居駅(交差点浅度真下)東口(地図の下側)に、ワタミ本社が隣接し、セガ本社も近い。
 かつては、この大鳥居交差点を京急が横断していた。産業道路・環八を高架にしてインターにするほどの場所はとれず、両幹線道路を横切る鉄道支線が残ってしまった。かつ、京急空港線が羽田アクセスとして重要性が増すので、鉄道を立体交差する必要に迫られた。が、用地が狭く、高架は難しい。そこで掘割浅度地下とし、道路は平面交差とした。
 結果、地下駅へのアクセスが簡易で(大鳥居駅へは、歩道から8歩で、直接、改札に入れる。高架の場合は、一旦コンコースに上がり、さらに3階のホームに上がらねばならない。エレベーターは二段必要)、線路上は簡易地盤にしている。(地図は上が西、下が東:空港方面)
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl (大鳥居駅(東京)を検索)
 
 コンテナ輸送車など重量車の通行も考慮し、交差点下の鉄道駅は構造強度を高めているが、東西の線路上は簡易地盤であり、重量自動車通行を制限し、自転車置場(3枚目写真)、駐車場、2階以下の簡易計量鉄骨建物(ワタミ系レストランが入る:2枚目写真、中央茶色の建物)となっている。高架鉄道に比べ、南北の街を分断せず、細街路で線路を横切れるようになっている(3枚目写真、左右の自転車駐輪場前道路)。明るい街並みなので、高価値のマンションが建っている。
 莫大なお金をかけて、地域を分断し、巨大な立体交差をするだけが手ではない。
 巨額をかけて地下鉄化だけが解決法ではない。
 必要な場所に、必要で簡易な手法を施し、自転車・人のヒューマンアクセスや空を感じれる街並みにする知恵を、関西もチッとは学ばんとアカンのんと違う。羽田村に見習え!
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