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2011年3月

2011年3月30日 (水)

家庭部門CO2削減と協働まちづくり

「家庭部門CO2削減と協働まちづくり」 をアップしました。

1 低炭素化の課題の一つは家庭部門にある
2 家庭部門CO2削減の試み
3 「もったいないやん宣言 計測版」の構築
4 「もったいないやん宣言 計測版」の実験と結果
5 新しいアクション
5-① 貨幣に換算して節電・CO2削減を納得させる手法
5-② すまいるネットの協働型省エネ活動のサポート運営
6 計画停電と見える化

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2011年3月27日 (日)

希望

今、わが国は国難に近い状況なのであろう。
 阪神とは比べようもない被災の大きさ、支援の手の行き届かなさ。
無力感をいだいて、でも、卒業する学生には希望を持って巣立って欲しい。
そういう、送る言葉を、自分に言い聞かせるように述べた。楽しい謝恩会なのに申し訳なかったが・・・。

まもなく、財政が破綻する。政治は無能、官僚は方向を見失う。公務員給与も年金も遅配されることもあるか。続けて、経済が破綻するのか。
 すべてを災害のせいにしてはいけない。
東日本だけでなく、国土のすべてで、エネルギーインフラ、産業、社会が、災害にによって激しい縮減・衰退・不安定の危機にある。一方で、人口減・縮小経済という緩やかな崩壊もは、すでに始まっている。
 私たちは、私たちの暮らしそのものを見つめなおし、自然の前に、歴史の前に、我らは恥ずべきである。

恥じ入ってこそ、その頭の向こうに我らの希望がみえる。政策や研究は、
1)生活現場の目線に戻り、
2)既存インフラや人財など有資源を活かし、
3)支えあい、わかちあい
個々の地域の再構築に汗を流さねばならない。

日本一、日本を歩いた男、民俗学者宮本常一は、戦時中に、大阪府農政課と計り、近郊農村の人糞肥料と農業生産性を調査している。まだ戦争中に、来るべき終戦後の食糧難をみこして、人糞活用の方策を練っていた。
 かくて、高度経済成長期、取り残される離島を思い、宮本は、大阪府から農林水産省に戻っていた官僚と連携し、離島振興法に尽力するのである。

今の私は、何も動けなく、動かなく、恥ずかしい。
しかし、生活目線で、既存財を活かして、皆でささえあう・わかちあう動きの中で、何らかの役割をはたすしかないと思って、来るべき時を待って、じっと見ている。

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2011年3月25日 (金)

授業公開(お遍路、交通環境、まち歩き、ワークショップ)

大阪大学コミュニケーションデザイン・センターの私の授業が公開。悪夢のような二週間で、締切日を失念。すでに締め切りを過ぎたが、こういう時期ですので、追加受付可能なように事務にお願いする。
 参考までに、今年の工夫は、
交流ツーリズム実践論【お遍路入門、4/24+5・1~3】
自由歩きで体力に合わせて歩く+GPSの組み合わせ。それを使った報告
交通まちコミュニケーション4-7月(月曜10:30~、豊中)
温暖化防止の議論も増やした
交通まちコミュニケーション10-1月(月曜10:30~、吹田)
真言密教と土木計画なども視野に
ツーリズムメディエート論(関西まち歩き語り)
長崎さるくの茶谷先生を招聘教授に迎え、ご指導をいただけることに。
行先は、適塾、空堀、西陣など変わらないが、ハードユーザー(受講生)がいるので、工夫したい。
フィールドワーク【ワークショップと現場探査:9/17・18・19、中之島センター】
神戸ワークショップ研究会メンバーのご支援を得て、多様な手法を学ぶ入門体験講座

一つの科目が9200円、別途交通費、保険等

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2011年3月22日 (火)

復興塾東日本大震災支援会議1

20日、阪神大震災復興支援に関わった団体が集まり、議論があった。
 阪神では、1月17日の震災の後、3月に東京でサリン事件が起きた。
 今回は、桁外れに大きく広域の震災と同時・同じ場所で、原発事故が発生。ハラハラの毎日。
阪神のときより16歳年齢が上がり、かつ私は何の能力もない。はるか遠い地で、私は何をすれば良いのか、迷っていた。
20日のNGO・NPOの会議は不参加。21日の復興塾は、過去の己の発言・行動の責任上、静かに出席して傾聴していた。
 圏外避難者の受入、サポートや、傾聴ボランティアなど、具体案が立ち上がり、1ヵ月後くらいに現場ニーズ・状況視察に皆で行くことになった。
メンバーの医師は、南三陸で診療活動をしていた。震災時、外国人地震情報センターを立ち上げた仲間は、企画官として辻元補佐官の下で動いている。県の0泊3日宮城県弾丸訪問団で視察してきた事務局長、皆が連携をとって入っていくことになるのか。
 私としては、この動きを、大阪市や大学と共有し、また土木学会にも伝え、動きを模索するのが役割かなと思った。
一方で、皆が東に向かうなら、我は西。頼まれて、瀬戸内の航路:取捨選択と再生をやってみようかと思う。誰も振り向かない現場こそ、我が舞台かと・・・。3月中に、自費で広島に行く。
 

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2011年3月17日 (木)

エコ入門ワークショップ(大阪市鶴見区)

大阪市鶴見区で、生活エコも、話し合い手法も始めてのみなさん57名を集め、議論した。大阪の奥、初めて行ったが、花が多くて、なかなか上品な良い町だった。

最初は、班分けが友人と一緒でなく、自己紹介カード(挿入ppt)で紹介させられ、司会・記録・斥候・発表・貼り出しを決めさせられるなど、勝手が違い、かなり戸惑われたようだった。ところが、皆で議論してパネルに書いて貼り出し、それを分類わけし、発表すると、帰る頃の感想は、「楽しかったワー」「ようわかったワー」となった。Cimg0851 初めてにしては、皆さん乗りだして参加Img_3067

そこでトドメ。
 話し合いは、聴くことが大切。聴いてわかったら、動くことがもっと大切。

当日の流れとプレゼンを置きます。売りは、CO2削減は、kgではなく、お金節約で示した。

「20110310鶴見区エコ入門WS」(神戸市橋本様、神戸ワークショップ研究会辻様、http://www.setsuden.net/memo/htm/memo01.htmlの引用。活用・参照は、断りを入れてください。ときどき、まるまま、他人のソースを二次三次引用し、断りも入れていない「偉い先生」がいます。ネタもマナーも誇りも無いのやろうね)

 nn

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2011年3月16日 (水)

東北大震災2【訂正】

【東北大震災2記事を以下に修正】
大阪市は、月曜朝に、アルファー米、水、毛布 送付。

17日にはオムツ(大人用と子供用)等を搬送する予定。
カンパン、水、粉ミルク480缶、生理用品一万個、大人用オムツ3千、子供用オムツ3千、簡易トイレ600基、トイレ消耗品1600個、毛布6万枚、男女肌着セット各1万、防水シート、その他日用品etc、医薬品、危険建物判定ステッカー、抗体マスクは出発準備を整えた。
各自治体の役割分担のもと、徐々に物資が運ばれる模様。
 搬入手段の確保を急いでいる。

神戸市でも、危機管理室の友人が先見として仙台に入り、これまた友人のみなと観光バス(くるくるバス事業者)ルートでトラック確保を行っている。
小林@神戸市 さん。声援を送ります。

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2011年3月13日 (日)

東北大震災2

ただただ、驚くばかりで、西日本の人間に何ができるか考え、大阪市にすばやい動きを御願いしました。
 すでに平松
大阪市長は、3回、緊急災害対策本部関係局長会を招集し、
ヘリコプターを長野県北部地震への対応に向け、11名救助、現在、他で活動中?
給水車や医者、薬剤師、看護師、の第一次派遣。毛布、水、カンパンなどもトラックの手当ができる前に市バス2台がとりあえず出発済。茨城方面か?
 明朝、アルファー米、水、毛布 送付。
アルファー米、カンパン、水、粉ミルク480缶、生理用品一万個、大人用オムツ3千、子供用オムツ3千、簡易トイレ600基、トイレ消耗品1600個、毛布6万枚、男女肌着セット各1万、防水シート、その他日用品etc、医薬品、危険建物判定ステッカー、抗体マスクは出発準備が整った。
各自治体の役割分担のもと、徐々に物資が運ばれる模様。
大阪市は17日にはオムツ等を搬送する予定。
 次は、今後の用意。国と調整し仮説住宅と家電,カセットコンロ、等の準備。
 義援金については、明日、地域振興会(町会:日赤と同一組織)各会長に対し呼びかけ、日赤会員(町会加入者)以外にも声掛けし、それが嫌な方も区役所で受け付けする。
という動きです。

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2011年3月11日 (金)

東北大津波が心配

東北、大変な津波で、被害が明確になるのが怖い。仙台が心配だ。
 地震学者は、東南海、南海沖地震が連発で来る、予知しようと、言いまくってきたのに・・・。防災バブルで、研究をすすめてきたのに、いったいこれは何なのか。

それはともかく、被害の少ない我々のすべきことがある。以下、京阪神のとるべき対処。

《状況把握》日本海側が曲がっているので、大阪は意外に東北に近い。政府と首都圏は都内通勤難民と福島原発対応と仙台で手一杯の模様。首都圏のヘリは、市原石油火災もあり充分な対応が未定。ヘリに水、薬を積んで相馬、三陸の病院へ

◆京阪神の取るべき行動
【緊急】ヘリコプター(【第一】救難者救助、急病者搬送、医療支援、【第二】断絶集落・食糧・薬品配布)。都市火災消化、医療支援、仮設トイレ、給水車等、支援を、政府、東京都等と連携の上、日本海側北上から三陸・日本海側山形経由仙台・石巻、または郡山経由いわきに向わせる。
 重症患者、衰弱高齢者、妊婦等を緊急避難、病院等で保護受入準備
【月曜から準備】ボランティアセンターを通じて、情報を集める。必要な緊急ボランティアを用意。必要に応じて企業協力も用意。状況に応じて、必要なタイミングに、必要な支援を日本海側から送り込む。学生は、休業中で使える。
【事務局・会長レベルでの合意をすすめ】町振興会・コミ協を通じて、義捐金等を集める準備をし、必要なタイミングで早急に集める。

大阪市町振興会は、単なる自治会ではない。室戸台風での義捐活動が基礎になっている。大阪の自治会は、ボランティアから出発している。今こそ、それを思い起こせ。
神戸はすでに動いていると思うが・・・。
 平松市長、もう指示されたと思いますが・・・。

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2011年3月10日 (木)

物語、宮本常一、とうとい、理趣経、慈悲

 「物語的な歴史」は自己の統一(unity)を可能にし、さらに人生に統一を与え、また人間の自己性(selfhood)は、このような「物語」によって可能になるとする。つまり「私は一つの歴史の主体」(p.266)であり、「物語の主体」(p.267)である。
 そして、 私の人生の物語は常に、私の同一性の源である共同体の物語の中に埋め込まれている」(p.271)のであり、さらに「自己はその同一性を共同体の一員であることを通して見いだす」(p.271)
【A. MacIntyre“After Virtue” second edition,University of Notre Dame Press, 1984:邦訳 アラスデア・マッキンタイア篠崎栄訳『美徳なき時代』みすず書房 1993】
 このような物語=地域の暮らしぶり・地域への思いを「とうとい」「したしい」と記述したのが宮本常一である
【松山巌「「とうとい」と思う眼、「したしい」と思う眼」」『宮本常一が撮った昭和の情景』下巻、249-250、によれば『日本の村』「海を開いた人々』に多い表現という】

【宮本常一:日本一歩いた民俗学者、単なる民俗調査に留まらず、生活全体を見通し、地域づくりの視点をもち、離島振興法に関わった。】

「とうとい」とはどのような深みか。
欲や瞋恚や邪淫、衆生のあり方そのものこそが尊いという理趣経(真言密教の真髄の経典といわれる)と通じるように思われる。
「したしい」とは何を意味するか。衆生のあり方に、同じ目線で考える=人間を受け入れる =自他平等、ではないか。その根底には慈悲がある。
【慈悲は、悟りを開いた釈尊の心に起こった、慈、悲、喜、捨という四つの無量な心である。(小川一乗「大乗仏教の根本思想」法蔵館、1998年4刷、437頁)】

宮本常一の故郷、山口県周防大島には大島八十八ヶ所があり、真言・空海の教えが宮本常一の根底にあるのかもしれない。
 そう思って、(大林プロジェクトチーム(1995)「弘法大師・空海の修築した『満濃池』の想定復元」『Web 季刊大林』no.40)を読んでいると、空海が何ゆえ多くの人々をまとめて大事業をなしえたのかがわかるような気がする。
 人々の暮らしを物語りとして把握し、とうとい(理趣)、したしい(自他平等)と考える空海だからこそ、多くの人をまとめて、満濃池の大事業をなしえたのではないか。

物語と空海と宮本常一をひっつけるムチャブリですが・・・。土木計画学会発表のネタとして

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2011年3月 9日 (水)

アウトリーチ活動に関するワークショップ(WS)

昨日、阪大豊中のワークショップ用のマッチングセミナー室で、コミュニケーションデザイン・センター、21世紀懐徳堂、大型教育研究プロジェクト支援室(以下、支援室)、歴史教育高大連携や多様な専攻の教員、事務職員、医学部名誉教授など40余名が集まり、神戸WS研究会のファシリテーションによって、ワールドカフェ(※)の手法を使い、「アウトリーチ(Outreach:以下Orはどうやるのか」「大学のアウトリーチとは何か」を、自由に語り合った。
※ワールドカフェ=4人1テーブル(× n)に分けられた参加者があるテーマについて話し合いをするのですが、途中でメンバーを相互のテーブルで入れ替えたりして話し合いを継続していくというやり方をします。それだけ聞いちゃうと何の変哲もない感じを受けるでしょうが、うまく使うと大人数(最小構成12~最大1000人以上)が短時間で全員の意識の共有化が図れたり、課題に関しての参加者のコミットメントを醸成したり、今までにない創造的なソリューションを生み出せたりするという優れた効果をあげることができます。http://www.ekkei.net/2008/02/blog-post_26.html
 3000万円以上の交付金等を受けているプロジェクトでは、Orが義務づけられ、20億以上の世界拠点プロジェクトについては、事務も全部英語の世界標準支援体制が組まれ、Or専門の職員、教員が配置された。
 が、ではどうやってサイエンスカフェをするの?、サイエンスカフェ以外のOrはあるの?、そもそも忙しい教授にどうやってOrをやる気になってもらうの?と、担当者は悩むケースもあったようだ。
 そこで、表題のワークショップ(以下、WS)となった。
 が、そもそもアウトリーチという言い方が、大学から一方的に与える志向性で双方向でない。JST(科学技術振興機構)的に言えば「パブリック・エンゲージメントとは、これまでパブリック・アンダースタンディング・オブ・サイエンス(公衆の科学理解)としてきた活動を一歩進め、積極的に「関与」してもらおうというもの」となるが、何か上から目線、双方向じゃない。
 一方で名誉教授からは、コチョコチョ、サイエンスカフェなんか意味あるのか、大学の果たすべきパブリックを考えなアカン、内部的議論で昔と変わってないやないかと一喝された。
 そうはいうものの、現状は、同人誌的研究会の内部了解=自己満足研究が少なくない。むしろ、大型プロジェクトを獲得している研究者は、研究革新のためにOrに積極的でカフェ以外の多様なOrを求めている。それがすすめば、学内の内部了解=自己満足研究の一部に底上げがなされ、学内連携がすすむのではという期待がある。隠された標的は、ほとんど外部資金を得られない研究に対する活性化かもしれない。
 恥ずかしながら、外部に開く、コミュニケーションをとる以前に、内部の双方向コミュニケーションを図らねばならない。おそらく、内部活性化を図ることが、社会との双方向コミュニケーションの機会を増やし、結果としてパブリックを考えることになると思う。
 市民に、ワクワクドキドキを提供する前に、学内の対面コミュニケーションを増やし、一緒に考えていくことが大切だ。素朴で恥ずかしいが、昨日は、とても楽しい「出会い系WS」だった。
 今回は、スタートアップ。今後も、神戸WS研究会の知恵をお借りしながら、学内外の双方向出会いをすすめて、研究のイノベーションを促進したい。

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2011年3月 6日 (日)

にしきた駅前公園びらき

西北まちづくり協議会(阪急西宮北口駅北西)では、協働提案した公園が完成した。 円柱型地下駐輪場2基:計400台を設置し、イベントに使いやすいようにフルフラットに、電柱を地中化、周回道路を路側帯なし3.5mに制限し、クルマの出迎えは取り付道路が広い南口、東口にまわってもらい、歩行者中心に作った。住民提案ならではの設計で、受け入れた西宮市役所の度量も立派。
 公園びらきでは、淡路島からいかなごや蛸加工品、たまねぎが、篠山から猪汁、鹿バーガー試食、野菜、こんにゃくが持ち込まれた。今後も交流を深め、山の産物と海の産物が交流する街をめざすイベントとなった。篠山のおからと鹿を入れたバーガーは、地元の兵庫栄養調理製菓専門学校の研究室が開発し、幼稚園PTAと(中央2名)が一緒に配っていた。Img_3310
地元のミュージックコンテスト入賞者によるコンサート、ソプラノ歌手によるにしきたの街の歌、関西学院大学応援団の演舞などが披露された。事後、応援団長に興奮した園児が握手を求めて殺到するというハプニングが起きた。まちづくり協議をすすめてきた高齢の自治会役員も、PTAの中堅も、学生やミュージシャンの若者も、幼稚園のOB(中小学生)や幼稚園児も、多様な人々が集う、楽しい街の核が、駅前にできた。
 自転車駐輪に余裕ができたので、今後は、地上の定期駐輪を地下に移し、地上に商店街等を利用する一時利用の駐輪場を整備するよう、話し合っている模様。また、篠山・淡路島の名物を常設したマルシェができたらなあと思っている。
 エー街に住んでるでしょ!
 で、誰が駅前周回道路を3.5mにし、絶対、クルマが停まれんようにしたのか?
 住民の智恵でしょうか。異論もあったようですが、みんなで話し合うことは素晴らしい。

PS 前回の社会インフラ整備政策一覧について、見難いとのご指摘あり。
添付します。
社会資本維持比較表

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2011年3月 4日 (金)

限界集落など、いろんなインフラ維持の制度を考えてみた。少子高齢化のなかで護らなければならないものは何か、どうやって護るのかという議論のなかで、交通も総合的なまちづくりのなかで議論されるべきものであろう。従来は、下水だ、医療だという個別計画、都市計画ハードの議論のなかに、結果、交通も大切ねと付則されることもある。だから、立派な駅前広場なのに、タクシーがあふれかえって、バス乗り場が遠い所にあるとか・・・。
 そこで、国のインフラ維持の状況を一覧にしてみた。コスト計算はどこまでを含むかが難しく、比較計算は今後だが、一応、考えてみた。
 これを見ると、小さなコストの公共交通が低く位置づけられてきたことがわかる。医療をはじめ、より弱い立場の人の声に耳を傾けないと地域がもたなくなってきている。医療の次は地域交通だ。ここに交通基本法の根本がある。交通基本法の本旨は、交通権設定だけではない。総合的な地域維持を考える地方協議会を作り、交通も重要なファクターとして医療・教育などと連携して議論・計画することにあるのではないか。

社会資本名 おもな根拠法 サービス区域 区域内競合性 供給事業者 サービス水準の設定 イニシャルコスト ランニングコスト 国庫補助
上水道 水道法 人口、地形による なし おもに市町村 同一(府の広域水道と大阪市水道の重複課題) △簡易水道のみ
下水道 下水道法 活性汚泥法 一般下水、農業集落下水、合併浄化槽など多様 なし おもに市町村 多様(見た目は同一) 各省にあり
電力 電気事業法 広域 なし    (除新電力) 民営企業 同一  原子力等
ガス ガス事業法液石法 広域(プロパンを除く) なし(除プロパン、電気と競合) 民営企業 同一
救急産科病床 医療法 定住自立圏 なし 医療法人・行政 同一を目指す 拠点△
コミュニティ医療 医療法 市町村 あり 医院、医療法人 同一を目指す
義務教育学校 学校教育法 市町村 なし おもに教育委員会 同一を目指す
高速道路 道路法 広域 なし 行政 ICから1時間
公共交通 交通基本法(今回上程) 市町村内と広域 バス停などに占有権あり 事業者弱体課⇒× なし なし

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2011年3月 2日 (水)

京急空港線大鳥居の半地下駅立体交差

京浜急行大鳥居駅は、旧羽田漁村の穴森稲荷の連続鳥居の第1番、大鳥居があったことから命名。当初、海水浴、潮干狩り、穴森稲荷参詣など観光線であったが、高度経済成長期、中小工場密集地となり、京浜国道、産業道路と羽田に向かう環状8号線が交叉する道路交通密集地帯となっている。現在は、掘割地下の大鳥居駅(交差点浅度真下)東口(地図の下側)に、ワタミ本社が隣接し、セガ本社も近い。
 かつては、この大鳥居交差点を京急が横断していた。産業道路・環八を高架にしてインターにするほどの場所はとれず、両幹線道路を横切る鉄道支線が残ってしまった。かつ、京急空港線が羽田アクセスとして重要性が増すので、鉄道を立体交差する必要に迫られた。が、用地が狭く、高架は難しい。そこで掘割浅度地下とし、道路は平面交差とした。
 結果、地下駅へのアクセスが簡易で(大鳥居駅へは、歩道から8歩で、直接、改札に入れる。高架の場合は、一旦コンコースに上がり、さらに3階のホームに上がらねばならない。エレベーターは二段必要)、線路上は簡易地盤にしている。(地図は上が西、下が東:空港方面)
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl (大鳥居駅(東京)を検索)
 
 コンテナ輸送車など重量車の通行も考慮し、交差点下の鉄道駅は構造強度を高めているが、東西の線路上は簡易地盤であり、重量自動車通行を制限し、自転車置場(3枚目写真)、駐車場、2階以下の簡易計量鉄骨建物(ワタミ系レストランが入る:2枚目写真、中央茶色の建物)となっている。高架鉄道に比べ、南北の街を分断せず、細街路で線路を横切れるようになっている(3枚目写真、左右の自転車駐輪場前道路)。明るい街並みなので、高価値のマンションが建っている。
 莫大なお金をかけて、地域を分断し、巨大な立体交差をするだけが手ではない。
 巨額をかけて地下鉄化だけが解決法ではない。
 必要な場所に、必要で簡易な手法を施し、自転車・人のヒューマンアクセスや空を感じれる街並みにする知恵を、関西もチッとは学ばんとアカンのんと違う。羽田村に見習え!
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