運転手が不足している
公共交通の危機は経営だけではない。
経営が苦しいので、賃金水準を切り詰めてきた結果、若い人が調達できなくなった。
バス運転手の資格である大型二種免許は、
年齢別 | 人数 | 構成 |
20~24 | 1,950 | 0.2% |
25~29 | 12,041 | 1.1% |
30~34 | 32,142 | 3.0% |
35~39 | 61,916 | 5.7% |
40~44 | 81,086 | 7.4% |
45~49 | 92,818 | 8.5% |
50~54 | 97,340 | 8.9% |
55~59 | 122,810 | 11.3% |
60~64 | 139,983 | 12.9% |
65~69 | 131,387 | 12.1% |
70~74 | 129,504 | 11.9% |
75~79 | 126,447 | 11.6% |
80~84 | 49,398 | 4.5% |
85~ | 10,313 | 0.9% |
計 | 1,089,135 | 100.0% |
となっている。半数以上が55歳以上で、運転手がいない。高齢嘱託でしのいでいるが、比較的高齢化率の少ないA交通(436人)ですら、70歳以上が11人いる。20-24歳は0人、25-29歳が9人、30-34歳が13人である。
ディーゼルカー運転手にいたっては、訓練も、免許試験も、全部JRに御願いせねばならない。その負担が赤字地方鉄道にとっては厳しい。サービス向上意識のある有能な人材をそろえたくても難しいのが現状なのである。運転手の態度が横柄であったり、少ない乗客にもまったくサービスする気がないケースが多いのは、こういう状況だからである。
雇用が厳しいなか、それでも人が集まらない。厚労省雇用促進のメニューを、厳しい経営の公共交通事業者に優先的に割り振るべきではないか。
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