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2011年1月 6日 (木)

桂坊枝独演会

上方落語の文枝門下(三枝の弟弟子)に桂坊枝がいる。真面目な人で、毎年独演会を開き、生誕50周年記念独演会の今年で16回目。しかも、ここ2年、3日連続(毎日異なる演目)の独演会をやっている。

私が招待されてから今年で11回目。たいていは、1枚招待を受ければ、家族は別に券を買った。ところが、今年は1月4日5日の午前と6日夕方に連続独演会を開いた。明日は国交省で会議があるので、今日、出かけた。

正月早々、迷惑な熱心さである。天満天神繁盛亭(大阪唯一の復活落語定席)にも、流石に少し空席ができた。ところが、聞きほれる面白さ、あっという間に5席(本人は3演目)が終わった。

昔、毎日放送のラジオで、一緒に仕事をしたことがあり、それ以来のおつきあいをいただいている。律儀にも、もう10年以上もたっているのに招待をいただく。

本人は、正しい落語を立志し、独演をするが、聞いてる方はしんどかった。「気を抜いたり、眠ってはいかん、舞台からは見えてるから」と、枕で言われると、ますます辛い。苦行のような独演会が提供された。「ありがた迷惑」とまではいわないが、面白いが、しんどい。長く感じた。ところが最近、あっという間に終わる。引き込まれているのであろう。
 おそらく、坊枝さんが、正しい落語ではなく、面白い落語を最近、演じるようになったからであろう。まだまだ力で勝負する悪い癖はあるが、本日聞いた「ちりとててん」は、上方落語らしい上品な仕上がりで、聞いていて惚れ惚れした。
 ただ、トリ演目の野ざらしは、もともと江戸落語であり、坊枝さんはゲストに来てくれた故古今亭志ん朝さんの形見とも思っているのか、こなれていない。
 坊枝さんの手で、上方落語風の演目として残せるよう努力するのではなく、たまたま出会った演目を、自分で楽しむくらいにしてほしい。
 自分が楽しんでいると、観客も引き込まれる。

60歳の従耳とはこういうことでもあり、そこを目指した知命の最初が50歳である。
坊枝さん、おめでとう。本日はありがとう。

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