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2011年1月23日 (日)

【交通まちコミ授業連絡】+タクシー事業者との懇談

24日、最後の授業。受講生の要望により、電動レンタル自転車・赤バスを経験し、実務者や交通計画の哲学を聞くことができた。また、私が今やっている環境計画と交通を活かしたまちづくりをお話した。就職活動に忙しいかもしれません。が、まちをどう考えるか、皆さんがどのように生きるかには、役立つかもしれません。就職してから3年後くらい、困ったときに本当に役立つかもしれません。
 最後は、お互いの得たことを、文字に書いて確認・定着化したい。その上で、場所を変えて、11:30頃から、きつねうどん・たぬきそばを食べます。自費購入・弁当を加えそのまま昼食突入もOK。

【A市タクシー協会全員と懇談】1995年100円コミバス元祖、武蔵野市ムーバス以降、国のコミバス補助があり、A市は市営バス解散・民間譲渡を機会に、2001年コミバス3路線を走らせた。沿線住民は喜び、A市でコミュニティと言えば、100円バスを意味した。しかし、市民の意見を聴取せず、タクシー事業者にも相談せず始めたため、沿線以外の住民が「我が地域にも行政がコミバスを走らせろ」となり、一方で路線バス・タクシーの乗客は減り、かつ赤字は膨らみ、国の補助は期限切れとなった。
 こうしたなか、行政依存の100円バスを路線バスとのバランスをとって200円とし、個別モードではなく、公共交通を活かしたまちづくり20年計画を定め、時刻表配布や幹線整備、地域支線を住民協働のコミュニティタクシー(以下、コミタク)で支える仕組みを作り実践してきた。
 当初は、住民の不信、タクシー事業者の反発で、紛糾多々であったが、現場議論を重ねるなかで、地域の移動は収支も含めて効率的持続的に地域で支える、それを行政が支援する仕組みを、作ってきた。私は2006年からこれに関わった。
 当初、私に指をさして糾弾したタクシー会社が、コミタクを3年やってきて大きく変わった。住民に感謝されつつ安定した仕事が確保されることに安心感を持ってもらえたのではないか。
 そのタクシー協会から懇談の申し出があった。かつては、業者どおし足の引っ張り合い、行政には不信、住民からは信頼されず、そんななかでの減収で苦しんでいた事業者、私を糾弾したタクシー事業者が一致団結して「交通計画のなかでのタクシーの役割」を懇談したいと言い出した。
 隔世の感である。私は、以下の3点を指摘した。
① 活性化再生総合事業、および次期:生活交通サバイバルでは、タクシーが法的に公共交通として認められた。
② 少子高齢化のなかで、これまでのタクシー経営とは違うもの、介護福祉、子育て支援、デマンドや路線的運行など、地域の議論に加わって新しい役割を果たさねばならない。
③ 役割を果たしたからといって、儲かる話はない。そこそこ赤字にならない。
 ということで、地域一丸で頑張って欲しいとした。

道路整備された人口減の地方で、バス・鉄道という集約型移動が難しいのは明らかである。①は、タクシーが住民と協働して地域を支えるなら、公金支援がなされるようになったということ。②は多様な個別移動サービスを住民とともに考えろ、そのためには歩合制という雇用形態も改めねばならないということ。③は、低い儲けでもそこそこ雇用が確保されれば良いではないか、ということ。

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