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2011年1月 7日 (金)

ウィラートラベルはすごい!(再掲)

息子が帰省していた。ところが、明日、急に国分寺に帰らねばならなくなった。変更しようと思うが、帰省ラッシュですべて満席。臨時便6500円の切符がパーになるとパニックになっている。少し調べたらしく、大阪ー名古屋乗換ー夜行東京 で11000円なら1席空きがあるという。
 「へー」、そんなことが表示できるのかと驚き、私が別の手を考えた。関西発千葉行や埼玉行は確かに満席。それならと、静岡行を調べたら3席あった。三島まで4200円で行き、三島からJR、小田急、南武線、武蔵野線を乗り継げば国分寺まで2460円。「これでどうじゃ」と示したら、息子が感激。

そりゃそーだ。静岡県こそ、一定の人口があって関西から夜行バス便を引く可能性があり、かつ静岡県の東端三島は首都圏に簡単に行けて静岡県の貸切バスをチャーターできる。こんな発想、知識は、三島のロケーションや、バス事業の裏側を知らない素人には、できない発想。

ウィラーを調べてみると、新宿バスターミナルを住友ビルの下に作るなど努力している。準寝台まで含め座席サービスには6タイプの料金がある。音楽や映画・ゲームをしながらの専用車もある。確かに、多くの利用があるはずである。

某リムジンバスの始終点でも、雨の中を路上乗降させている。ツアーバスだから悪い、路線バスだから悪いとはいえない。九州の高速路線バス連携の自由乗降の3Qパスも、ウィラーのHPにバナーがある。高速バスとフェリー、飛行機を組み合わせた商品もHPにある。当然フェリー乗り場まで高速バスが行く。
 路線バス事業者は、高速バスで儲けて、地方の路線バスの赤字を維持しているという意見もあるが、逆立ちしたトンチンカン議論だ。

地方の赤字バスの確保は、国民シビルミニマムとして支援予算を確保すれば良い。次期通常国会に出される確保維持改善法はその方向をめざしている。

むしろ、路線バスの規制を緩め、ツアーバスも実質路線なのだから新規路線バスとして法的に認可し、みな一様にサービスを競ってはどうか。路線バスであろうが、ツアーバスであろうが、良いのもは良い。ただ、無許可・法規制の盲点をつくことを認めるわけにはいかない。ツアーバスに多い、ゲリラ的な路上での客整理、乗降り、路上待合は極力排除すべきだ。始終点では待合室のあるターミナルは必須だ。
 もし路線バスとツアーバスの境目をとることができないというなら、路線バス事業者は、駅スパートやジョルダンなどの全国ネットの路線検索に情報を積極的に提供し、さらには高速バスのみでの乗換情報、高速バスと路線バスとの乗換情報が提供できるサービスを構築すべきだ。【プロバイダー会社的には、第三者情報提供のBtoC】
全国の高速バス事業者は正規路線バスの強みを活かして、束になってウィラー以上の情報サービスをすべきだ。そこに、飛行機や宿を組み合わせた多様な商品を作り、商品情報をドンドン乗せるべきでないか。
 バスは情報産業なのだ。

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