【再掲】大阪の市民力に期待する
15日は、大阪市立扇町総合高校で、減災のつながりパネルディスカッションのコーディネート。
大阪の市民は、マスコミが流布する「ケチ、がめつい」おばちゃんではなく、地域に愛着心が強く、地域のためいろんな活動をしている。会場の扇町総合高校のブラスバンドが一生懸命、歌ったり踊ったり、交流型のコンサートをしかけると、一生懸命手拍子する。この寒い体育館で、シャイだが、よくやる。
高校生の演奏、表現も素晴らしいが、この素晴らしい子どもたちのために、150人の市民が安全な地域づくりをと、学校で宿泊避難所体験をすることに感動した。
大阪の市民って、何てカッコイイのか。青春時代を過ごした、この町のために、できることを協力したい。改めてそう思った。
私は平松市長には物申したいことは山ほどある。しかし、1期目ではできない、言えない事もある。私は「この素晴らしい大阪の市民を大切にしたい」、そういう思いで協働地域づくりの集会をファシリテートしている。橋下大阪府知事の「不祥事の多い大阪市役所を解体し、府市合併する」という主張も、一つの正義かもしれない。しかし、困難を自ら解決せず、TVコメンターよろしく評論ばかりで、ヒーローにすがろうとする大阪府民:お笑い100万票(有名人・漫才師が出馬すると100万票で一位当選する。横山ノック・西川きよしなどの当選)=「ヒットラーのようなアジ演説にノウノウとついていく府民」に、400年に及ぶ大阪市の町人文化を壊されたくない。
大阪府と大阪市は違う。大阪府の赤字は大阪府が解決すべき問題であり、二重行政を問題にするなら、大阪府を解体して関西州にすべきだ。知事ブレーンのUさんが関西州を主張してるのに、何で今更、府市合併なのか? 大阪市役所の正常化・改革は、大阪の市民が自らする。大阪の市民力を高め、その力で改革しないと難しい。ヒットラーが大阪市役所に単独乗り込めば解決するほど、市役所の課題は簡単ではない。力づくよりも、皆が一緒になって地域のあり方、市役所のあり方を考えて、市民力で改革せねばならない。
そういう意味で、私は天才ヒットラーによる府市合併(大阪都構想)・新自由主義的な効率論には反対である。市民が町に寄せる愛着心、それにもとづく地域活動、お金で買えない、見えないものこそ、大阪市の宝ではないか。大阪市のことは、大阪市民にまかせてほしい。決して天才とは言いがたい平松市長が、真面目に市民の声を汲み取ろうとするなら、私は平松市長に期待し協力したい。
天才を社長にしてはいけない。構成メンバーの能力を把握し、そのモチベーションを高めて、マネージメントする目配りの利いた凡人が社長に良いとは経営の神様:ドラッガーの言葉。平松さんは、いろんな人の声を聞こうとして、市長になってから片耳が聞こえなくなった。確かに大きな力はないように見える、凡人かもしれない。しかし、大阪の市民文化を育て、その力で市役所を改革するのは、恫喝するTV映りを気にする天才ではない。大阪を踏み台にして大臣になりたいようだが、自民党が政権から落ちて行き場を失い、それで大阪都構想なのか、迷惑です。宮崎を踏み台にした、東国原とそのまんま。
大阪市民文化の力をなめたらアカンでー。
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