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2010年12月20日 (月)

ととのいのある都市

まち歩きやお遍路、交通まちづくりの授業をするだけではなく、年末に中之島センターに集まって議論した。就活や英語資格・留学試験、修論などのなか、多くの学生が集まってくれ、まちの魅力、良いまちとは何かを豊中市を題材に議論した。
 千里ニュータウンはまちだろうか?庄内は魅力的か課題山積か?曽根や岡町の活動はもっと多くの人をなぜ巻き込めないのか?また、なぜまちづくりをしようとするのか、せんでも良いのではないかという意見も出た。
 こうしたなか、理系学部生で休学中にも関わらず帰省先首都圏から、この授業のために出てきてくれたA君が、「まちは整っていることが必要」と言い出した。
 彼は、大阪のYTT(たこ焼きを食べ、吉本を観てタイガースを応援する)一色、仲間落ちの雰囲気になじめず2年休学していた。心配した私の交通授業の受講大学院生が、森栗の授業をすすめたらしい。お遍路の授業に参加し、遍路道の住人から良い接待を受けた(深い話し合い)ようである。聞いてみると、来年、復学の用意をしているそうで、嬉しくなった。

A君の指摘するまちの整いとは何か。
 ごちゃごちゃした人間臭いまちは魅力的だ。そういう意味では、ベッドだけのまち:千里は、いくら高齢者施設を作ろうと建て替えしようと、まちにはれないという意見もある。しかし、もっと大切なことは、まちとしての整いがあるかどうか、どんなまちをめざすのかが、明確なことではないか。A君は池田市が整いのあるまちだという。小さくとも、歴史を踏まえてキラッと光る池田市に、彼は整いを観たようだ。
 私は、彼の視点を評価してとりあげ、私個人は人間臭い庄内が好きだが、実は、整いのまるまち、ビジョンの共有の有無が大切ではないか。豊中市にないのはその明確なビジョンの市民共有ではないか。京都にはあって、神戸にも何となくあって、大阪市に薄いもの。それは、ビジョンの共有ではないか。整いがないのに(ないからこそ)、吉本たこ焼きタイガースを押し付ける。それが息苦しく、彼は大学や町から離れたのではないか。A君の弱さといってしまえばそれまでだが、外から来た異なる文化の人に、YTTを押し付けるのではなく、そこはかとない整いを見せる誇りある町、それが大切だとA君は言っているのだ。

来春、元気なA君の顔を、豊中キャンパスでみたいものである。

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