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2010年12月 5日 (日)

15年目の新長田

震災直後の新長田のまちについて、神戸復興塾のメンバーは、いろんな議論を住民としてしてきた。
 再開発の多すぎる保有床、定着しない人口(売り切るため土地値を安く設定したため、不動産投資に走る団塊世代等の非居住購入者も多い⇒10年後の値崩れが怖い)、高い共益費の一方、再開発周辺の衰退、高齢化と空地は、日に日に厳しく、地元商人と顔をあわせづらい状況にあった。
 そこで、3日夕、復興塾15周年として、地元の方々と語り合う機会を設けた。東京からも、参加してくれる方もあった。
 驚いたことは、再開発地区は鉄人28号モニュメント効果もあって、経済効果は高く、まだまだ下火にならないらしい。丸五市場では、アジア屋台が功を奏し、常連もついて定着してきたようである。本町筋では、若手の跡継ぎが動き出し、イベントではなく、今後は個店の支援をするような行事(魚のさばき方会など)をしたいという。

長年、つかず離れずおつきあいしてきたが、こんな前向きな話は聞いたことがない。
商業の縮小と再開発の矛盾が徐々に露呈し、商人ごと、地域ごとの個別利害が先鋭化しているのは事実であろう。ところが、この前向きは何だろう。

それは、この矛盾、厳しい中で生きていく覚悟ができたということではないか。行政の後についていけば副都心ができてもうかるとか、震災の被害をうけたんだから、取り返してやろうとか、そんな気持ちを捨て、現状を見つめて生きていく覚悟ができたからなのであろう。
 良くしたもので、人間は10年、ダメだダメだと議論できない。疲れてくる。現状を見つめて、それではどう生きるか、地道に考え出した15年目ではなかろうか。

嬉しい語り合いであった。
Nさん(丸五市場理事長)。震災以来、何度となく話し合ってきて、こんな前向きの話は、初めてやね。本当に嬉しい。長い、長い、模索やったねえ。これからですね。

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