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2010年9月27日 (月)

お遍路さんの種類と数、職業(門付け)遍路

お遍路さんの数は、通しの人もあれば2~3日区切りの人もあり、クルマでたまたま立ち寄ったのかクルマ遍路なのかは判別困難。が、ゴールの88番札所の直前にあお遍路交流資料館での無料結願証明書発行数や、21番太龍寺のロープウェ乗客数で推測する。
 職業遍路が必ず泊るという善根宿を経営する方によれば、全遍路は20万人(うちクルマ2万人、アルキは6000-4000〈イベント含め〉〈うち全札所制覇は2000人:このうち通しは800〉、他に職業遍路100人)。つまり、8割以上が観光バスなどのツアーである。先達が乗り込み誘導し、参拝読経している間に2名の添乗員が参加者の朱印帳、掛け軸、納札印用のおいずる(白ユニフォーム)を持参して納札所に走る。タクシー、ジャンボタクシー、レンタカーによるツアーもある。アルキは極少数派である。最近、外国人、若者、段階の世代に通しの歩き遍路が増えている。
 アルキは退職を期にウォーキングという人も多いが、リストラされたり、人間関係に悩んだり、うつ、自閉での失踪、ときに自責から逃れたい犯罪者なども混じる。自転車愛好から入る人もある。
 これに対して、遍路を人生のすべてとして何度もまわる人を職業遍路、職遍と呼ぶ。自称門付け(遍路)。職遍には、作務衣や袈裟を着た僧形の者と、ジーパンにおいずるのようなスタイルとがある。
 前者の例としては、寺に捨てられ育てられたが、あるとき実子でないと追い出され四国を回る職遍がいる。通常50日だが、各地に居ついて120日くらいで永遠にまわる。
 後者の例としては、54歳のとき自転車から始め、現実世界に戻れず58回った人に会った。その話しによれば、門付けは老人の年金上前はねと自嘲する。
「廻ると浄化されるというが、門付けして廻れば廻るほど問題を起こす」「遍路地獄。抜け出せない」という。
 Cはスポンサーがいたが家賃と電気代をカラオケに使ったらしく、支援を切られてトラブル。バイトをやってるB遍路は健全。行者のようなことをして経を上げるのも居る。お供えを全部持っていくDなどは可愛いもの。若者遍路から金を巻き上げる門付けもいる。各地で「布施するもんだ」と説教しまくる職遍もいる。
少し親切な接待婆だと、門付けどおしで情報が流れ、皆が次々たかりに行く。複数の門付けが、特定のお婆さんの家で鉢合わせすることもある。美容室専門遍路もある。その言だと「あそこでは断られない。パーマをあてているお客次々からお接待を受けられる」という。そういう俺も、前に親切にしてくれたお婆さんが留守だと時間をつぶしてまたいく。情けない」という。
 某遍路小屋に居つき、善根宿の受付をする30歳の青年は、絵描きだという。キセルタバコを愛用し、会話は挨拶がなく直接会話。元職遍で職遍を見下している。
 「そろそろ、コンビニの賞味期限切れの弁当を貰って来るか。こんなときおいづるをつけて(遍路の姿で)行く。普通、遍路姿でコンビニ入ると、万引きを警戒される。
 職遍の最後は、行き倒れか、万引き逮捕、ときに昔の殺人がばれて捕まるとか。F大師堂では、職業遍路が村の大師堂に長期間居付き、御願いしても「堂は遍路に貸すもの」と応ぜず、酒の賞味切れを求めたことで、通夜堂が廃止された。 

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