31-36番お遍路授業
18-20日、授業としてお遍路に行く。「日本三大がっかり※」のはりまや橋に集合、路面電車で文殊通へ。文字どおり、文殊菩薩を祀った竹林寺へ学生を先頭に登る。
武知半平太旧宅が観光地になっており驚く。その前の梨選果販売所で熟れすぎを5つ買ったところ、お接待だと冷えたのを2つ「そいで(むいて:高知弁)」もらった。5人で7つ、たっぷり梨をよばれた。
翌19日、浦戸湾をフェリーで渡り、30km歩く。還暦記念と称して山頭火のような風貌でひょうひょうと野宿する尺八遍路、ひょうたん状のアフリカ楽器を持って野宿で歩く中年アーティスト遍路に出会う。学生が歩いていると、ビニールハウスのなかで離婚して故郷に戻った農業青年が語りかけ、すっと学生の悩みを聞きだす。破綻した国民宿舎を再建したやり手の支配人は子どものときから体験していたお接待の気持ちで、ギリシャのサントリア‐ニ様のホテルから、ドミトリーの遍路宿までをそろえ、自ら長期の外国旅行に出かけ、好きなようにホテル経営をやっていたらお客様満足度№1の宿舎になってしまったという。階段もギリシャ風に自分で鑿をうち、自分で穴を掘ってギリシャ風の穴倉別荘を作ろうとしている。
学生たちは、多様な人々に出会い、会うごとに「若いのに歩いているの、偉いね」と声をかけられる。
歩くから人に出会える。先を急がず、ひとりひとりに向き合うことで、豊かなコミュニケーションが生まれている。
※日本三大がっかり=札幌時計台、はりまや橋、守礼門(または長崎オランダ
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