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2010年7月25日 (日)

首都圏のコミバスと方面別近距離乗合タクシー

首都圏のS市は市内に100円バスを巡らし、その赤字が財政を圧迫している。一方で、最低運賃140円の路線バスが走っている。路線バス沿線住民は140円から加算される運賃に我慢し、100円バス沿線住民は施設を巡り遠回りするコミバスに100円だからと我慢して乗っている。
 100円バスの元祖、武蔵野市のムーバスは高齢者が小銭を探すのは大変だろうから100円にしたので、100円に根拠はない。100円で採算がとれねば、市内全部140円にすれば良い。ICカードで処理するので、端数もOK。採算がとれれば、永遠に続くし、いっそ民間にまかせれば、遠回りしないように路線を修正するだろう。
 市民に赤字を情報公開して、皆で納得して140円民営バス化すべきであろう。タクシーの経営に影響があるというなら、一部コミバス路線をタクシー会社の共同経営にすれば良い。路線バス事業者も、タクシー会社も成り立ち、市民が便利なようにすればよい。

100円にこだわり我慢してコミバスに乗る市民。140円路線バスの不公平感を感じてクルマに乗りがちな市民。100円コミバスを恐れつつ駅前で長く客待ちするタクシー。こんな不幸な関係は終らせ、運行経費に見合う適正な運賃140円で、誰でもが便利に、安心して移動できるようにせねばならない。タクシーも方面別近距離乗合制度を工夫し、一人でも300円なら、いつでも安心して近距離が行けるようにすれば良い。600円支払う客も辛いから歩く、100円バスを待つ。タクシーは駅前で長く待つより、乗合で回転させるほうが儲かるではないか。タクシーは動いてなんぼ、いつまで駅前で我慢しているのか。
 皆で話し合って、知恵を出す必要がある。

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