地方都市のコミュニティタクシー
地方では乗客が少ないので、定時定路線の乗合タクシーを運行するケースが多い。
A市b地区は、典型的な高齢化郊外ニュータウンが山麓に広がり、住民がコミュニティタクシーを4便/月~金曜日、9人乗ジャンボタクシーで運行している。市は、収支率30%、乗車率(定員充足率)30%以上なら、上限500万円の補助をしている。高齢者が家族送迎を期待できる土日は、運行をひかえている。その結果、平均乗車5.4人60%、収支率33%の成果をあげている。大変な人気である。
ただ、タクシーとの競合を避け、駅には行かない。駅近くのスパーまでは行くが・・・。
一方で、駅前では多くのタクシーが長い客待ちをしている。タクシーは待つことが仕事なのか、乗せることが仕事なのか? 近距離方面別乗合(300円/人)にすればもっと乗ってもらえ、住民は乗合タクシーで駅へ、コミタクで病院へと便利になるのだが、なかなか事業者は業態を改善しない。住民とタクシー会社が、協力信頼関係をもとにさらに議論する必要があろう。
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