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2010年6月23日 (水)

新技術はマーケティング、コミュニケーション力とのバランスマネジメントの積算により成り立つ

『新時代の『下水処理』をめざす!~現技術はもう古い!時代の要請に応えることはできない!』関西ピージーエス㈱ 代表取締役 鈴木實さん を聞いてきた。
 確かに、ばっ気槽→希釈汚泥槽に繊維質のレイのようなバイオファイバー(バイオトープ)を上から垂らしておけば、嫌気バクテリアが付着の内から、好気バクテリアが付着の外側から分解し、水と炭酸ガスに変え、廃棄汚泥と排水は発生しない。これを70度に温めれば容易にリンを抽出できるという。
 日本の上水の30%が下水処理に使われており、この設備を合併浄化槽や農業集落排水など50戸くらいごとに普及させれば、水自給率が上がる。
 ただし、活性汚泥処理法等の下水処理方の規制により、通常では確認申請が下りないが、特区地域では新設可能。既設設備の改修名目なら規制は弱い。
 私は、これを国の成長戦略を試す某定住特区ですすめようと考えるが、この会社、技術オンリーで、「では標準世帯で年間どのくらいの水が節約できるのか?」「CO2がどの程度節約できるのか?」「電気がどの程度節約できるのか?」説明できない。下水データーはブラックボックスだからわからないというのである。下水土木は馬鹿だから、技術独占をし、それを守るためにブラックだと言う。
 たとえ事実であっても、悪口、愚痴では、ビジネスもイノベーションもできない。技術だけでは事業にならない。技術10割でも、説明コミュニケーション力2割、マーケティング力4割では、積算1割以下の力にしかならない(1.0×0.2×0.4=0.08)、しかもバランス感覚がないから技術者として一流でもビジネスパートナーとしては、特区でも大学でも招き難い。
 この技術をどのように特区で生かすのか、その組み合わせと説得手順を、今、思案している。困ったなあ・・・

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