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2010年5月27日 (木)

コーチング

まちづくりに熱心な市民の話を聞いていると、ときどきコーチングの話になることがままある。先日、同じ人から2回、同じコーチングの話を1時間づつ聞いた。コーチングの基本は傾聴と、ご当人はしゃべり続けていた?
こうした話は、本当はこの偉い人の話は□万円でとか、自分は教師の資格があって協会の指導者だとかいう話になる。
親切心なのだが、新宗教の雑誌を持ってきて「先生のような方にはぜひ読んでほしい」とおしつけられるのと同じ気分。昔、定時制の教員をしていたとき、ヤクザの父兄から「先生には世話になった。ぜひ親分にご紹介したい」といわれ、ピストル除けの厚い鉄板のドアを通り、虎の毛皮の上に招かれたことも同様。えらい迷惑。
 コーチングの中身は、 1)小さい質問から 2)言葉を繰り返して安心感を与える 3)あいづちと表情 4)答えに対して反応する 5)フォローアップ 6)枕詞+言いにくいことのセット 7)「命令」でも「おせっかい」でもなく、相手にノーという自由がある提案をする 8)相手への信頼を持って質問し、答えを待つ 9)相手のチャンク(塊)の話を、質問によって、自分の中で「絵」になるまで具体化していく 10)理想の状態を十点満点として、今の状態を採点させる。 11)ほめる 12)相手が下ろしているシャッターを上げる。そのためには、常日頃から「通りがかりの一言」を大切にする。「おはよう」「ありがとう」、あたり前の一言に気持ちをこめる。 13)失敗は成功の前提と考え、寛容になる 14)「なぜそれをする必要があるのか」「それをするとどんな利益がもたらされるのか」を明確に伝える必要がある。上司にとってはやって当たり前のことも、もう一度その理由をきちんと言語化する必要がある。 15)答えを教えるのでなく探させる。「どうしたらいいかわからない」と言われたら「その答えを見つけるためにどんな行動がとれる?」と聞き返す。 16)「目標を達成した瞬間のこと、イメージできる?」「その目標を達成したら次にはどんな目標を持つことができるかな?」「目標に向かう過程でどんなことを身につけるんだろう?」「予想される障害にはどんなものがある?」 17)その人があなたにとって苦手なタイプの人であったように、ある人にとってはあなたが、まさに苦手なタイプの人である可能性があります。・・・・・
 こんなことは人からコーチされるまでもなく、個々に取り組んでいることであろう。こうした講座を高いお金で受けている個人、受けさせている企業は、実は問題を解決するのではなく、不安だからコーチング講座を受けているケースも多いのではないか。
 正直に言おう。講座を受けて納得し満足を得て、他人によかれと吹聴しているようでは、傾聴できていない。できる人間は最初から受講しない。受講しても実行が困難な人が受講して安心するだけではないか?
 本当は目の前の人を丁寧にみつめ、臨機応変にコミュニケーションを重ねてトライ&エラーしていく以外にない。それが苦手な人の心の空白こそが、この種の講座や宗教のマーケットなのか。
 私の元友人で、某所で金銭トラブルを起こした人は、コーチングの講師料でみごと返済した。コーチングはそんなに儲かるものかと、驚いたことがある。金銭トラブルの対処の過程で、彼がもともとマルチ商法をやっていたとも後からわかったことである。

もちろん、すべてのコーチングを否定するわけではない。私の経験したコーチングと新宗教では、こういう事実があったということを述べているにすぎない。

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