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2010年4月

2010年4月30日 (金)

大阪川遊覧にはまった

大阪は八百八橋と言いながら、都市を遊覧する船が充分ではなかった。道頓堀川や東横堀川が汚れて異臭をはなっていたこともあり、高速道路が川の上をとおり、西横堀川にいたっては埋め立てられて高速道路と駐車場になっている。
 ところが、最近、道頓堀川沿いの遊歩道が一部完成し、遊覧船が行き来するようになった。日曜日に、なんばの湊町から乗って、東横堀川を経て、多くの美しい橋を巡り、水門をくぐって水位を下げて淀川に出て、大阪城まで乗った。昔に比べれば水も綺麗で、青鷺が魚をねらっていたり、浄化テストで真珠の養殖をしている。
 昨日は、落語家と行く海の環状線120分に乗った。落語家の話しを聞きながら遊覧するのも面白いが、この船、低い橋が来ると、客席のある部分が沈み、何と川の中を半分沈んでいく。目の前を波が行く。屋根はスライドで開き、空くときはなぜかサンダーバードの音が響く。

桂吉の丞さんの場づくりでとても盛り上がり、新潟・静岡・東京からこられた方と楽しいひとときだった。ただ、松島遊郭や川口居留地、大阪大学中之島キャンパス、高麗橋や適塾など、もう少し丁寧な説明が欲しかった。なんばのグリコの看板の前で泊って、記念写真をとってくれるのは嬉しい。沿岸の人や橋の上の人と手を振って交流するのも楽しい。大阪も、だんだん魅力的な町になってきた。このクルーズは面白い。
 次は桜の季節に乗りたい。 
http://www.ipponmatsu.co.jp/gallery/ship_introduction/detail02.html

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2010年4月27日 (火)

交通政策カフェ(関西交通政策実務者懇談会)

【参加募集】交通政策カフェ(関西交通政策実務者懇談会)「交通基本法の議論」

日時 4月30日[金] 18:30-20:00
於:京阪なにわ橋駅B1
定員 20名(当日先着順)

京丹後市では、合併後の赤字路線補助等が1億円にのぼるにも関わらず、クルマ依存であった。そこで、上限200円運賃、パターンダイヤ、路線改善などにより、利用者が急増し、行政負担が急減した。この交通計画の表裏を、担当者に膝詰めで伺う。

ゲスト 野木秀康(京都府京丹後市)
カフェマスター 森栗茂一(大阪大学CSCD教員)

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2010年4月26日 (月)

春遍路予約

交通まちコミ実践論の履修を確実に
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/education/2010/syllabus2010_26.pdf
森栗は、本日、1日高速舞子8:10発→徳島駅9:28着
3日、徳島駅16:00発→高速舞子17:16着、往復割引をローソンで買いました。
三宮からは、神姫バス、JRバスがあるが、乗り場が違う。JR舞子、山陽舞子公園からは、同じ高速舞子へ。
阪急バスは三番街、JRバスはなんば、桜橋口から。
連休は渋滞が予想される。予約満席も予想される。

四国霊場八十八ヶ所お遍路安宿泊無料宿ホテルお接待所食堂等情報:

をみつけた。あまりにハードで、中年としては自信がないが、研究してみようと思う。

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【授業計画】法と運用

震災の後、被災した借地借家人が、居住権をたてに勝手に家をたてても良さそうだが、実際にはできなかった。10年以上住んでいる借地借家人には居住権があり、ケースによるが土地値の3/10程度を受けて借地権解消となるが、多くの住民はそのことを知らず、敷金を返してもらっただけで、出て行かざるを得なかった。
 道路運送法では、許可された事業者のみ公共交通に参加できるが、公共交通が無い過疎地では、協議会の合意により自家用有償輸送ができる。(第79条)
 一方で、公有地であるバス停の利用は、既存事業者の合意が必要で、協働でバスを走らせても、駅前広場が狭いところなどでは、新しいバスは、既存事業者以外が受託すると停めるとこおがない。新たらしい交通基本法では、新規バス停使用は、既存事業者合意、もしくは住民合意(協議会合意)があれば認めるように、明確に法令化すべきであろう。
 また、道路交通法では、自転車は車両であり道路を通るべきであるが、実態運用はなぜか歩道通行である。監督する警察としては、自動車の円滑な移動を担保するため、「事故を防ぐため」といって自転車の歩道走行を特定許可して運用してきた。が、実態は歩道上で歩行者が自転車に追突される危険、商店街を自転車が走り回り危ない状態が放置されている。
 もし新交通基本法で、人>人の移動を支える公共交通>自転車>自動車 という優先の位置づけを決定しても、道路交通法をたてに警察庁がどう考えるかによって、歩道上の安全は、担保できない状態が残るであろう。

クルマは、自由に移動でき、(取締りがなければ)大きくとっている路肩に停めることができ、バスや自転車が困っていても知らん顔で、結果、歩道に歩行者・自転車がぶつかりそうにあふれているのは、どう考えてもおかしい。法を実態を反映させたものにするには、現場のやりくりを、法制に届け、活かすことしかないように思うのである。

 

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2010年4月23日 (金)

4月24日10時、谷町6丁目駅北出口をあがった、谷町6丁目交差点
持参資料:「空堀西地図」 「空堀東地図」  昭和町1 昭和町2
目をとおして欲しい資料:「寺西家文化財長屋ブログ抜粋」

歩きやすい服装、靴、日除け、クリーム、筆記具、カメラなど
地図なき方は、現地でコンビニ印刷

午前:空堀ー大阪医学院
バスで移動(車中より大阪外事専門学校跡をみる)
午後:東天下茶屋ー昭和町
【昨年と違うところを探したい。歩きとおさず、ゆっくり味わいたい】

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10月2日に、悩みを抱える自治体職員を活性化してもらうことを考えたことがある。
 最近、ショッキングなデータを手に入れた。
労働基準法施行細則別表第1の2第9号「その他業務に起因することの明らかな疾病」
によれば、近年、労務上の自殺が増えている。これは組織・社会の大きな損失である。
10月2日のような対策は、労務管理の喫緊の課題であろう。http://morikuri.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-cda8.html

精神障害等の労災補償状況    
  その他決定件数 うち自殺
平成15 227 113
平成16 290 135
平成17 343 106
平成18 343 156
平成19 634 178

基本は、ワークライフバランスとしての職場・生活・地球である。

個人を職場だけで位置づけるのではなく、健全な家族生活、社会的地球的生活という、複合存在として認めていくことである。ノー残業や育児休暇と職場復帰、環境負荷の少ない暮らし、地域ボランティアの奨励などは、その手法なのである。

 こうしたワークライフバランスを、職場マネージメントとしてすすめるときに、3つのポイントがあると、某企業担当から聞いた。
①本人の意識づくり(迷惑をかけているのではないか⇒そんなことはない。あなたは大切な人財なのだ!)
②職場の意識づくり(相互理解、職場の人は同情X育児休暇をとる人は感謝)
 ⇒育児は複合個人人材のキャリアアップなのだ
③復帰サポート(何度も呼びかけ・コンタクト)
 

基本:妊娠や病気(精神的なことも含め)は会社にとってはリスクマネージメントだ。大切な人材を活かすために、a)短期補強、b)業務の見直し・精選 によって、これに対処する必要がある。リスクマネージメントもせず、「妊娠・病気、本人の責任」と言っている会社(某放送局)は、人材を活かせず事業も滞っているであろう。
と思っていたら、その放送局、しんどそうです。いわんこっちゃない。

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2010年4月22日 (木)

生活環境学部、生活科学部

かつての女子教育に端を発する家政学部は、そのかなりの学部が生活科学部、生活環境学部となっている。身近な暮らし(衣食住+教育・福祉・会計)を扱っていたが、時代の変化のなかで、それを総合的に扱うのではなく、テキスタイルデザイン、栄養学、住居学などと、個別に精緻化が求められ、科学研究されるようになってきた。管理栄養士や建築士、社会福祉士などの資格取得もあり、一般的な家政学は岐路に立っている。アメリカでは1994年に、家政学会は家族・消費者科学学会に変わるが、日本ではその方向が見えぬまま、学部名が生活科学部、生活環境学部と変わり、その実態はインテリアデザイン、栄養学、建築学、社会福祉学などの寄せ集めになっている場合が少なくない。
 生活を(または生活から社会を)総合的に見ようという視点は、なかなか育たず、本来、必修にしてもよさそなものなのに、生活学そのものを科目に置く学部は多いとは言えない。
 学生は、「建築学ではなく、なぜ生活環境学部なのか」理解できぬまま、設計演習を受けているケースも少なくない。生活として総合的に学ぶことによるイマジネーション力や、統合的に課題を発見し解決しようとする態度、そのことによる学生の問題解決能力・視点の向上は、個別資格取得に比べ、大きな位置を持っていない。
 生活環境学部、生活科学部に「生活学」を置くことは、必須であろう。日本生活学会は、このあたりまえのことを、主張すべきではなかろうか。そうして、生活学の見方、学び方、その可能性を、ある程度標準化して示すべきではなかろうか。科学研究費項目の「生活科学一般」に甘んじていてよいわけではない。

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2010年4月21日 (水)

【お遍路授業:緊急注意】

連休は、高速バスの予約がとれません。
■すでに、5月1日7:20大阪駅発徳島駅行JRバスは、残り4席になっていますなんば発三番街経由阪急バスは空席があります。三宮からはhttp://sannomiya.noriba.info/ JRと神姫バス(阪神バス)とでは乗り場が違います。注意。高速舞子からも乗れます。往復学割で買い、帰りは、夕方で指定すれば良い。時間が余れば、徳島市内見学予定。
春遍路は、交通まちコミュニケーション実践論 を受講ください。受講登録をもって、参加とします。
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/education/risyu/index.html
秋は、交流ツーリズム実践論です。両方参加は、両方を登録ください。登録はしないが、参加という方は、メールください。

なお、諸所の連絡がでますので、当日まで注意ください。

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【授業:まちなか歩き】空堀、昭和町資料

【4月24日都市ツーリズム論+MJ大Sコース3人の資料】
【4月27日MJ大Tコース空堀、5月11日昭和町
 昨年の報告を参照
「空堀西地図」 「空堀東地図」
①事前に長屋再生プロジェクト萌・練・惣(ほうれんそう)、そら、心裸、楓ギャラリー、直木三十五を確認。
②まちの資源として凡例に、二項道路=私道、位置指定道路=道路じゃないけど道路として使っている、地蔵・石畳・道標・石段・坂道・石垣・上屋のある路地の入口などを確認
③「惣」の北側、空堀商店街裏・南高校東南で茶色のトーンがかかっている場所には、新たな長屋再生が展開している?

「寺西家文化財長屋ブログ抜粋」 昭和町1 昭和町2
①寺西家住宅がなぜ残ったのか、
②そのことで一帯はどう変わったか、
③他の資源はどうなっているのか?

空堀と昭和町阪南町の違いは何か?考えながら現地を歩きましょう

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2010年4月18日 (日)

日本のコミュニティ政策に欠けているもの

時代 地域活動組織 事例 特色・傾向
近代初期 地縁組 婦人会、自治連合会、ふれあいのまちづくり協議会 ピラミッド型、ボス支配、行政下部機構、なれあい
消費社会 ネットワーク テニスクラブ、NPO、ボランティア、 機能化、無責任化、自己満足、慈善
未来型 ローカルネットワーク 親子劇場、地域NPO(環境、福祉、子育て) 機能化、組織責任、社会的評価、相互ケア、

近代初期の都市コミュニティが、ピラミッド型ボス支配であり、それが今も残って高齢化している。一方で多くの市民は、ネットワーク系の活動を指向する一方、近隣街区(小学校区)のなかでのまちづくりに関心を持つ市民も増えてきている。
 しかしながら、日本のまちづくり団体(担い手)は、行政の形式民主主義のアリバイになっていることもある。したがって、市役所の個別部局の縦割りのまま、多様な地縁団体が輻輳している。
 こうしたなか、1970年頃の美濃部都政は、憲法第25条の生存権規定にもとづき、市民生活基準(シビルミニマム)を決定して、コミュニティ福祉を推進した。結果、ばら撒き福祉となった。一方、自民党政府は、コミュニティセンターなどハコモノ施策をすすめた。
 しかし、アメリカでは、コミュニティボードにおいて、都市計画・予算編成に対する住民協議の場となった。イタリアでは地区住民評議会ができた。要は、自治体内分権であり、財源と場を住民に担保したのである。
 日本で自治体内分権が難しいのは、自治体議会における職業議員の権利と関わるからである。アメリカのように議員報酬は低く、ボランティアのようであれば、この分権は進め易かったであろう。 

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2010年4月16日 (金)

事業連絡:都市ツーリズム論・生活学方法

【授業連絡:都市ツーリズム】
4月11日 資料 長屋の住み方内外を融通する都市居住 西山卯三『住み方の記』,プレゼン資料「長屋と町家」「まちなか再生」 がんばって中之島センター10時集合、15時くらいから西横堀住友銀行本店⇒適塾・綿業会館など大阪まちなかの雰囲気を歩く。堺筋本町16:30解散予定(個人都合により早退OK)

【MJ大生活学方法】ブログ引用で、生活学方法によるまちなか観察に関する抱負、期待をメールする件、「ブログの月日の△の記事によれば□とあり、私は=に関心があるので、○の場所を□の視点で観察することに期待しています」というような、引用明示、自己の視点明示で応答ください。厳しいが頑張ってください。月曜24時まで。

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2010年4月15日 (木)

車椅子通行可能な放置自転車防止、歩行専用柵

公園の放置自転車防止や、歩行者専用道のバイク通行・自転車走行を防ぐために、柵を設けることが多い。ところが、車椅子や乳母車が通れないという問題がある。
 昨日、六甲アイランドで面白いものを見た。150cmくらいの高さのバーがあり、先は樹木にかかっている。これだと、自転車やバイクは、わざわざ降りてかがんで押していかねばならないので、進入が困難。自転車・バイク運転者は、極力降りることを嫌がる。商店街で多くの人が歩いていれば、降りて自転車を押せば良さそうなものだが、一度手に入れた権利・能力は手放せない。歩く人をチリンチリンと押しのけるか、それができねばよろよろと蛇行運転している。絶対に自転車から降りたくない。
 この柵は、自転車やバイクには障害だが、車椅子は自由に入れる。乳母車は、押している人が少し背を低くしてくぐれば通行可能だ。Img_0104

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2010年4月13日 (火)

大学の場で学生と市民が出会うハーモニー

大学の場で語る幸福を感じることが多い。
 A市は先進的まちづくりで有名であるが、新たな方向を模索するなかで私の授業に話題提供してくれ、それを学生らと議論することになった。月曜日、A市役所の職員が授業に参加してくれた。まちづくり支援において、どのような悩みを抱えているのかを学生らの議論のなかで聞いている間に、個々の職員の思い、迷いが、するするとわかってきた。
 役所で膝突き合わして打合せしているときとは違うこの相互理解の雰囲気。とても気持ちよかった。
 一方、非常勤講師で行っているB大学。まちの魅力の観察法や、生活環境学のあいまいさが己の思考にとっては大切だなど、70名の学部生が熱心に聴き、リプライペーパーに熱心に思いを書いてくれた。それを読んでいて嬉しくなった。
 大学って良いところだなあと。
丁寧に相互理解を深め、丁寧に考える場なのだと。
【当たり前だけど、学生は惰性で授業を受け、単位だけを考え、教員は義務的に教授のみをおこない、相互理解を求めないことも多い。この大学では私語が普通で、いろいろ学生を管理・指導しているようだ。私は彼女らの注意が集まった段階で、数人に話すような小さな声で話し、注意などしなかった。】
 大学の授業に、市民や企業人、行政マンに来てもらいたい。大学の授業に社会人や大学外の人、他大学の先生が来て、語り合いをするのは、大切なことだと思った。

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思いやりつつ縁を育むお遍路

■遍路のリスクマネージメント(追加)
昨年、一緒に歩いて足を痛め、引きづりながら歩いた博士後期院生(言語文化:翻訳家)が、新たに今年お遍路コミュニケーションを受けようとする院生(法学、工学)と語り合った。その結果
 ▼体力に合わせて1ー3人くらいで歩く。
 ▼食事後、出発時間まで余裕を持たせる。準備に時間の必要な人もいる。先を急ぐのは男の悪い癖。
 ▼荷物は少ないほうが良い。着替えを洗濯できる宿泊施設を選ぶようにしたい。(未確認)
を確認。大阪大学大学院では、こんな学生どおしの縁が連鎖している。
 今からでも、都市ツーリズム、フュールドワークも含め追加履修を受け付けています。次の月曜13:00-16:20、または18:00-、または、明日の15:00-18:00くらいまで研究室で要相談。
他、下記を再確認。必要度を◎○△で示す。
白衣・・・蜂は黒い色を攻撃する。スズメバチによるショック死を防ぐ。
 ⇒トレパンなどでもOK、長袖長ズボン。半そで、半パンは、怪我・日焼けのもと。◎必携
帽子、ヒノキ傘、タオル・・・日除けは重要。
 ⇒◎日除けどめクリーム、タオル、手ぬぐいで顔を覆う
リュック・・・◎手をあけておかねば危ない。
早期入宿・・・◎4時をまわってからの入宿は危ない。夕暮れは早い。山の夜は何も見えない。
友人・・・◎必ず複数で歩く。必ず、誰かが弱い人につく。遅い人に合わせる。疲れてくると焦るので、勝手に早くいきたくなるが、もっとも遅い人を待つ。
水筒(ペットボトル)・・・◎脱水による病気リスクは大きい。
杖・・・疲れてくると転倒する可能性が大きい。下りでは、体重を杖に分散することができるので衝撃疲労から膝関節を守ることができる。獣除け、くもの巣よけになる。
 ⇒現地調達可能1500円~、下りに特に必要○
簡易レインコート ⇒○山では傘はさせない。しかしレインコートは暑い。弱雨の場合、リュックにレインコートをし、頭は檜笠があると便利
軍手・・・○道に迷って崖を昇る、雑草を握って這い上がるなどのとき必要
携帯電源・・・○緊急連絡用の携帯は毎日充電できるようにしておく。
地図・・・△こちらで用意します
コンビニ・・・△事前に配置を調べ、食料等の調達を考えておく
鈴・・・△大きな音の出る大きな鈴は、鹿、熊、猪、猿との遭遇の危険を避ける。
懐中電灯・・・今回は×。朝早く出るときに必要。

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2010年4月11日 (日)

共食

土日、まちなかに出る授業で、昼食を食堂でとらず、市場やスーパーで個々に買い物をして、それをシェアして食べる実験をした。飲み物は、私が自宅で2ℓペットボトル2本をいれ、紙コップとともに持参した。
 世話好きの学生は菓子類が多いし、クラッカーにサラダを乗せて飾ろうとする夢のある学生もいた。イチゴだけを買う者、和菓子を買う学生、やたら油モノばかりの者・・・。ベトナムの留学生は白飯を買っていた。
 一緒にわいわい食べて語り合うなかで、共食のデザインが描かれ、相互のコミュニケーションがすすむ。酒は無くとも相互理解が深まる。
 まちなかや、青空の下で授業をし、食べながら飲みながら個々の専門の相互理解も含め語り合うことは、大学院のコミュニケーション科目としては重要なことだと思う。相互の理解無くして、教育はありえない。
 楽しかった。
 履修登録は2週間ある。最初の授業に参加してくれた学生が、口コミで他の学生を呼び込んでくれることを期待している。そのときは、月曜午後のオフィースアワーか、18時以降、またはその他の時間に個別に研究室に来てもらって議論することで、履修を認めたい。
 学生相互の積極的な口コミを期待する。

 

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2010年4月 9日 (金)

【授業:お遍路】4月11日資料

以下、事前に読んで、11日中之島センターで議論する。
■四国遍路とは
 四国八十八カ所を巡ることを特に遍路と言い、地元の人々は巡礼者をお遍路さんと呼ぶ。観光バスや車を利用する場合は6~10日前後、徒歩で巡ると40日前後かかると言われている。遍路は順番どおり打たなければならないわけではなく、各人の居住地や都合により、移動手段や日程行程などさまざまである。1度の旅で八十八ヵ所のすべてを回ることを「通し打ち」。何回かに分けて巡るのを「区切り打ち」という。授業では、教授者が先達となって、短い区切り内を体験してもらうようにする。順番どおり回るのを「順打ち」、逆に回るのを「逆打ち」という。遍路(巡礼者)は札所に到着すると、ある程度決められた手順に従い、本堂と大師堂に参り、般若心経など決められた読経を行い、その証として納札を納め、納経所で寺の名前や本尊の名前、本尊を表す梵字などを墨書し、納経印を押したものを納経帳に受領することができる。この、墨書し納経印を押したものは朱印・(御)宝印とも呼ばれ、寺の本尊を写したもので大切に扱わなければならない。宝印は納経帳以外にも掛け軸、白衣にも受領できる。八十八カ所全てを廻りきると「結願」となり、その後、高野山(奥の院)に詣でて「満願成就」とする。
■お接待とは
 道中、お遍路さんに対して地元の人々から果物や金品、善根宿などを無償で提供することがある。これに対し、遍路は持っているお札を「お接待」してくれた人に渡すことになっている。こうした文化のおかげで、昔は比較的貧しい人であってもお参りができたといわれる。今日でも四国西南部ではお接待の場ともなった「茶堂」が残っている。「お接待」の心は、接待することによって功徳を積む、巡礼者もまた弘法大師のある種の化身であるという言い伝えからおこなわれる。仏教的には、無財七施に由来するが、無償の供与による交流は、コミュニケーションを増幅させ、施すほうも、施されるほうも、心理的に豊かな感覚を共有できるのである。
■遍路のリスクマネージメント
白衣・・・蜂は黒い色を攻撃する。スズメバチによるショック死を防ぐ。
鈴・・・大きな音の出る大きな鈴は、鹿、熊、猪、猿との遭遇の危険を避ける。
杖・・・疲れてくると転倒する可能性が大きい。下りでは、体重を杖に分散することができるので衝撃疲労から膝関節を守ることができる。獣除け、くもの巣よけになる。
帽子、ヒノキ傘、手ぬぐい・・・日除けは重要。山では傘はさせない。レインコートは暑い。
リュック・・・手をあけておかねば危ない。
水筒・・・脱水による病気リスクは大きい。
携帯電源・・・緊急連絡用の携帯は毎日充電できるようにしておく。
手袋・・・道に迷って崖を昇る、雑草を握って這い上がるなどのとき必要
地図
コンビニ・・・事前に配置を調べ、食料等の調達を考えておく
早期入宿・・・4時をまわってからの入宿は危ない。夕暮れは早い。山の夜は何も見えない。懐中電灯は、朝早く出るときに必要。今回は、それほど無理しない。
友人・・・必ず複数で歩く。必ず、誰かが弱い人につく。遅い人に合わせる。疲れてくると焦るので、勝手に早くいきたくなるが、もっとも遅い人を待つ。

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太陽光発電と電気自動車雑誌メモ

25%CO2削減をめざして、環境省ロードマップは、太陽光発電を今の30倍(1.7%→50%)にするという。
 しかし3kwhの太陽光パネルは約230万円。ドイツが2006年から実施したfeed in tariff 固定買取は通常電気料金の3倍で全量買取であるのに対して、日本は2009年から500kwh超を除外し、余剰買取2倍。「しけた」制度であり、回収に19年かかる。
 とはいえ、余剰電力買取は節電インセンティブを増進するから良いかもしれない。
 三菱自動車i-MiEV 200vで7時間充電、16kw充電できる。これで160km走行できる(最高時速130km)。 CO2は450g/10kmで、ガソリン車の2300gに比べ、各段にエコ。コストは夜間電力7円/kwhだから、年間10000km走ると12万円節約となる。【佐和隆光「グリーン資本主義で日本経済は再生できるか」『潮』2010年4月号】
 しかし、いくら電気で走るといっても、石炭火力の電気使用量を増やすことになっては、CO2削減効果は薄い。アルバックは太陽光発電を利用した電気自動車急速充電設備を開発し、茅ヶ崎市市営駐車場に設置した。駐車場の屋上に200kwhの太陽光パネルを置いた。ただし、急速充電といっても20-30分かかる。【吉田耀子「発想の転換から生まれた画期的な電気自動車充電システム」『潮』2010年4月号】

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2010年4月 8日 (木)

【4月10日授業資料】脇田修岸田知子『懐徳堂とその人びと』

文化を、武家のたしなみ、公家の正当化に堕したのは、江戸幕府である。コレに対して、経済力を背景に、京都では心学、大阪では懐徳堂が町人からおこり、山片蟠桃、富永仲基、中井竹山などが学んだ。本格的な重建懐徳堂は、東横堀川、本町橋東詰北にあった。第一代学手三宅石庵は製薬を営んでいたが、権力に寄り添う儒者には評判が悪く、腐儒と非難されたが、幕府の御用儒者よりは本物である。
 
中身は、古典を講じるのみならず、わかりやすく噛み砕いて講義した。古典そのものではなく、古典をどうとらえるか「誠の道」が講じられた。寧静舎に寄宿し、西日本の各藩儒になった者も多い。しかしながら、独歩の道を行った懐徳堂は明治2年閉じた。
 
明治43年、大阪府立図書館初代館長今井貫一のの提唱で、懐徳堂の復活が提案された。発起には、大阪府知事、大阪市長はもとより、朝日新聞社主、毎日新聞社主、藤田組主、住友銀行社主、鴻池銀行(現UFJ)社主、などが集まった。
 
政府は大阪市東区にあった第三高等中学校を京都に移転し、後、帝国大学とした。日本第二の都市でありながら、大阪には長く帝国大学がなかったが、理・工・医学部をもって、やっと帝国大学発足。しかし文系ができるのは、懐徳堂を基礎として戦後である。
 
こうした大阪の先学の努力の歴史を思うとき、郊外の研究室に閉じこもって、形式的な学問をしていては申し訳ない。若者にわかりやすく誠の道を講じ、ひろく社会人に大阪の町で学んでもらわねばならない。学生を大阪の町に戻したい。

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【都市ツーリズム授業】10日の資料「2010年授業資料」にUP

福沢諭吉、大村益次郎、佐野常民など、動乱の時代にあって、語学・蘭学を通じて地域医療に、さらには近代日本の担い手を育てた教育者。大阪につくし、大阪で弟子を育て、大阪を愛した学祖洪庵先生に関する入門書。何のために学するのか、読むべし。
受講者は、必ず添付を熟読して参加ください。適塾で唱和したい。
 
内容は、医の世に生活するは人の為のみ、病者に対しては貴賎貧富を顧みることなかれ 、病者を以って正鵠とすべし、意を用いて病者に信任せられんことを求むべし、詳らかに筆記するを課定とすべし、学術卓越すとも言行厳格なりとも斉民の信を得ざれば其徳を施すによしなし、決して他医を議することなかれ、など、医学のみならず、学を志す者の、心せねばならぬ必戒である。口に出して読んで、身震いするような内容である。
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参考:梅渓昇『緒方洪庵と適塾』

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2010年4月 7日 (水)

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豊中キャンパスの大通りにゴザを出し古本市をひらいた。不要な本を無料で学生に配った。義務は、CSCDの履修ガイダンスを持って帰るか、帰宅後CSCDのサイトにアクセスすることのみ。本を選んでいる学生と、私が震災以降に専門を変えたことや、「共通科目はつまらん」という学部生には、「悩んでない学部生:子どもに共通科目の意味はわからん。専門職の大学院生になって共通科目の意味がわかる。共通科目がつまらんのじゃなくて、その科目をやってる先生と学生の理解能力がつまらんのやろう!」と大きな声でやる。その議論を、他の学生が興味深く聞いていた。

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2010年4月 6日 (火)

ピタポンとメトポン

大阪市営地下鉄のICカードのキャラクターが、ピタポンと呼ばれることは全国的には知られていないが、かわいい狸だ。
http://www.osaka-pitapa.com/service/pitapon/
ピタッとカードをあてれば、ポンと飛び出すから、ピタポンと自宅で子供たちに勝手に言いふらしていたら、ある日突然、ポスターの下に小さく「ピタポン」と出た。反応が良く、いつの間にかピタポンと呼ばれるようになった。

実は、東京メトロも、メトポン。狸である。
http://sugi.sakura.ne.jp/column/070317b.html

著作権があり表示できないが、リンクをぜひ見てほしい。
 私、自宅ではタヌキ、またはポンポコと呼ばれているが、狸には犬や猫のようにあまり芳しい話がない。これはかわいいと思うと、アライグマだったり・・・。それで、ピタポン命名の由来を説きだしたのである。
 なぜに、地下鉄は狸か?
 実は、前近代、鉱山では、鉱夫一人が入り込んで掘る方法を、狸掘りと言っていたのである。おそらく、地下鉄工事でも、狸にまつわる土木用語があったのではないかと推測している。

とわいえ、「播磨国風土記」には和気部犬が出てくるので、鉱夫は犬と表現されるのかもしれない。また、鉱石を粉砕して筵の上に流し、金などを採る方法をネコナガシというから、猫も関係する。ネコは筵のこと。
 人は犬と表示され、作業は狸と呼ばれ、選鉱ではネコが使われたということであろう。

元民俗学者。何でも知っているが、深く追求されると、説明がつかない。
本日も、工学専攻で、オリエンテーションでCSCD科目の説明。意欲のある学生との出会いが楽しみだ。

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工学専攻で3日連続CSCDオリエンテーション

大阪大学は、昔、大阪医科工業大学と揶揄されたほど、医学系と工学系が強い。大学院工学専攻は人数も多く、3回に分けてオリエンテーションをする。大学院共通科目を提供するCSCDからも、各10分間の説明の時間をとっていただいたので、望んで私が3回喋ることになった。どうせやるなら、3回とも違う方向から語り、このブログに到着してから4次元的に理解できるようにした。

昨日は、正攻法。CSCDの授業を受けると、
1)コミュニケーション能力の開発に役立つといわれる
2)多様な専攻の学生、文系の奇妙な先生に出あい交流が促進される。
3)コミュニケーションデザインの受講をしていると就職に有利といわれる。
 ※1)3)は一部の学生の噂。2)はいろんな意味で「出あい系授業」といわれる所以

本日は、
 「コミュニケーション能力は教えられない。教えてはいけない」ということを伝えたい。
多様な学生、異なる分野の先生と出会うことで、混乱する、説明に時間と手間を要する。議論の仕方も前提も異なる。そもそも正解がない。たちすくみ、混乱することが重要だ。
 賢い人はいくらでもいる。上には上がある。しかし、じっと考え込み、臨機応変に対応していくことが、己の存在価値を創造することではないか。
 我々はコミュニケーション能力は教えられないが、コミュニケーションデザインの場を提供し、サポートすることはできる。

明日は、
 拡げることと、深めることのバランスについて話したい。個別専攻の学習を深め、工業英語でどんどん深めることとも大切だが、異なる分野や異なる価値観に目配りをするバランスは、もっと重要だろう。何のために研究するのか、どんな生き方をするのか。拡がる思索と深める思考のバランスをとるために、CSCDの授業は大切だろう。CSCDの授業ばかりを履修しているマニアもバランスの欠けたことだと思うが、この説明を聞いても、まったくCSCDのサイトや森栗のブログを覗かない学生がもしいるとしたら、バランスの欠けたことかもしれない。

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2010年4月 5日 (月)

温暖化防止、エネルギー節約効果例

CO2削減量・節約の参考例
(参考文献:「身近な地球温暖化対策 家庭で出来る10の取り組み」環境省

①冷房の温度を1℃高く、暖房の温度を1℃低く設定する

②週5日片道20kmの車通勤をやめる(参考:西神ニュータウン~三宮間は約20km

③1日5分間のアイドリングストップを行う

④待機電力を90%削減する

⑤シャワーを1日1分家族全員が減らす

⑥風呂の残り湯を選択に使いまわす

⑦ジャーの保温を止める

⑧家族が同じ部屋で団らんし、暖房と照明の利用を2割減らす

⑨買い物袋を持ち歩き、省包装の野菜を選ぶ

⑩テレビ番組を選び、1日1時間テレビ利用を減らす
その効果は、
20100405
CO2削減、エネルギー効率化は、世帯分離をせず、クルマ通勤をやめることのようである。休日1回、都心にクルマで買い物に行けば、この1/7のCO2排出。
 全部、電気自動車にしたところで、電気によるCO2は出る。電車、バスで出かけるのが一番環境に良い。

※本日より履修受付。学部生の特別受付は、予定変更、15:30以降不在。工学専攻履修案内のためです。吹田の学生は、16:30過ぎ、専攻案内の後、S1の2階入口に行く。首から老眼鏡を掛けている先生が現れたら、声をかけてください。



http://www.jccca.org/ondankan/pdf/leaflet02.pdf

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2010年4月 4日 (日)

山川亜紀CDアルバム「with Friend」

高校教師時代の卒業生に山川亜紀さんというコンポーザーピアニストがいる。
 大阪音大の仲間と作ったCDを、大阪のタワーレコードから発売した。
 あまりに素直すぎる音色、何のひねりも脚色もない正直なピアノに、新鮮な驚きを感じた。
風の音、湖の色、春の情景、地球への思い、そして友とのアルバム共同制作。

少しでも目立ちたい原色の新刊書、意味のない言葉を繰りかえすTV、少ない予算で体裁を整えるばかりの行政事業・・・。大学も同様か?
 真面目な山川亜紀さんのコンサートが開かれる。ぜひ、皆様に足を運んで欲しい。忙しい日常の中で、たまには新鮮な音に思いをはせて欲しい。
 教師としては、こんな純真なことでやっていけるんかいなあと心配になってくるが、長年これで続けてきたわけで、驚くばかりである。こんな音楽家を皆でささえ、こんな音色にふれあってみるのも、我々や社会のバランスを保つためには必要かもしれない。 学校コンサートも実践されているのもうなづける。
 無料の音楽会なので、CDくらいは試しに手にとって欲しい。

コンサート 2010年5月23日(日)2時開演 神戸市ピフレホール(JR新長田駅前)
無料:申し込み 往復はがき〒653-8570長田区役所まちづくり課「おもしろ博物館」係

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2010年4月 2日 (金)

CO2削減はオール電化か燃料電池か太陽熱か

太陽光発電など再利用可能エネルギーを採用すると電圧が落差ができる。それを自動的に計測制御できるホームエネルギーマネージメントが必要。ガス会社は、ガスも含めたスマートエナジーネットワークを検討している。これらの実現には、電力網に高機能の二次電池を開発設置する必要がある(資源エネルギー庁)。二次電池からプラグインEV(電気自動車)を使うことになる。
 太陽光発電と組み合わせるエネルギーとして日本で急速に普及しているのはオール電化+エコキュートである。夜間電力でヒートポンプを動かす。20100402a
 これに対して、ガス会社などは、燃料電池コージェネ発電で対抗するが設置費用が高い。が、大阪ガスは発電効率の高いPEFC(固体高分子型燃料電池)でコストダウンをもくとむ。エコウィルはガス発電によるコージェネ。東京ガスでは(ノーリツも開発)、太陽熱と高効率給湯器を組み合わせたエコジョーズを商品化している。これは設置費用が格段に安い。しかも、太陽光発電は15%程度の電気効率だが、太陽熱は給湯は約50%。太陽熱システムと床暖房を組み合わせた商品もある。
 地中熱(ジオパワー)は日本では利用が少ないが、米国・スウェーデンでは一般的。20100402b
 これらを年間CO2排出量と年間光熱費一覧にしたものが、以下のグラフ。
20100402 CO2削減をめざすなら太陽光発電とエネファーム。光熱費を抑制したいなら、余剰電力買取制度、今後の全量買取も考えるとエコキュートか。料理もしらいならエネファームも悪くない。
 いずれにせよ、CO2ゼロ住宅=カーボンオフ住宅は、家庭用二次電池の開発によっている。パナソニック電工は直流配電盤を完成させており、それに太陽光発電、LRD照明、液晶テレビ、可能なら直流家電を結びつける、または交流と直流を使い分ける必要がある。オフィスの熱ではパソコン電源の発熱が大きい。直流電源にすれば、経済的にも環境的にも節約になる。
 以下、ハウスメーカーの商品を並べる。20100402c

 

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