CSCD大学院社会人公開講座④お遍路【先着順】
交通まちコミュニケーションの実践は歩くことだ
授業科目名 交通まちコミュニケーション実践論 単位数2
人数 15 人(全研究科大学院生、一部学部生、社会人〈5 名程度〉)
・開講場所 中之島センター、現地
・キーワード 春遍路、巡礼街道、宿坊、語り合い、助け合い、リスクマネージメント
授業の目的 お遍路交流と徒歩交通、公共交通活用の交流型観光 に関する基礎知識とコミュンケーション
を体験し、その意味を議論する。
〔到達目標〕交流空間の体感のなかで、コミュニケーション能力の向上をめざす。
講義内容 [4/11] 1-3
・集合場所・時間 午前10:00 中之島センター
・内容 遍路ツーリズムの現状と議論
どうしても11 日が出席できない者は連絡の上、12 日午後と19 日午後、研究室に来て課題を
出し、個別指導を受ける。
[5/2,5/3,5/4⇒宿坊の都合で5/1-3になりそうです] 4-12
・集合場所・時間 5/2⇒5/1に変更? 午前10:00 徳島駅(改札)
・内容 午前10:00 集合10:22 発―鴨島駅―遍路ころがしー11 番焼山寺(泊宿坊)―12 番大日寺(泊宿坊)―徳島市内【6時に豪雨雷雨注意報警報の場合5/3-4 とする】【行き方は各自調べる。森栗は神戸三宮神姫ターミナル8:10 に乗る。神戸のターミナルはわかりにくい。事前に、乗り場インフォ三宮 http://sannomiya.noriba.info/ などで乗り場を確かめておき、早めに行く。大阪から乗っても良い。連休中であり、帰りは17 時頃で予約を入れておく。早めに学割往復予約することをお勧めする。】【6 時時点で豪雨雷雨警報・注意報のない場合は雨天決行であるが、博物館見学等に変わることもある】
[9/25] 13-14
・集合場所・時間 午後6:30 京阪なにわ橋駅B1 アートエリアB1
・内容 なにわ橋駅で、お遍路カフェを行い、議論する。
[12/18] 15-16
・集合時間・場所 午前10:00 中之島センター
・内容 学部生はウェブコンテンツの指導をCSCD久保田特任准教授より受けて構築し
12/18 中之島センターで発表、院生は受講)以上の順で講義をすすめる予定。状況により変更もありえる。※ 宗教施設を巡り、宿坊滞在するが、礼拝等を強要しない。文化システムとしての巡礼の実態体験から、自由に学んでもらうことを期待している。※ 現地に行き、観察体験を前提としている。2 泊3 日の遍路体験に必要な旅費等は個人負担である。学研災など保険は受講義務である。
参考書 ブログ:森栗茂一のコミュニティ・コミュニケーション
中山和久『巡礼・遍路がわかる事典』日本実業出版社、
成績評価 体験したことを議論し、それを評価する100%。
履修条件・受講条件 全研究科大学院生(社会人2 名程度)、全学部生
学部生は、運営の支援を行い、コミュニケーションの成果を12 月発表会で発表する
現地に行き、観察体験を前提としている。2 泊3 日の遍路体験に必要な旅費等は個人負担である。学研災など保険は受講義務である。
その他 社会人の受講を歓迎します。
※体力のない方はそれなりに、お互い助け合い歩きましょう。弱い人に合わせて歩く。疲れたらバスを使ってもOK です。体の都合でクルマが必要な方も歓迎です。花咲く巡礼道を、語り合いながら歩きます。朝の勤行は楽しい。
解説
四国遍路とは
四国八十八カ所を巡ることを特に遍路と言い、地元の人々は巡礼者をお遍路さんと呼ぶ。観光バスや車を利用する場合は6~10日前後、徒歩で巡ると55日前後かかると言われている。遍路は順番どおり打たなければならないわけではなく、各人の居住地や都合により、移動手段や日程行程などさまざまである。1度の旅で八十八ヵ所のすべてを回ることを「通し打ち」。何回かに分けて巡るのを「区切り打ち」という。授業では、教授者が先達となって、短い区切り内を体験してもらうようにする。順番どおり回るのを「順打ち」、逆に回るのを「逆打ち」という。遍路(巡礼者)は札所に到着すると、ある程度決められた手順に従い、本堂と大師堂に参り、般若心経など決められた読経を行い、その証として納札を納め、納経所で寺の名前や本尊の名前、本尊を表す梵字などを墨書し、納経印を押したものを納経帳に受領することができる。この、墨書し納経印を押したものは朱印・(御)宝印とも呼ばれ、寺の本尊を写したもので大切に扱わなければならない。宝印は納経帳以外にも掛け軸、白衣にも受領できる。八十八カ所全てを廻りきると「結願」となり、その後、高野山(奥の院)に詣でて「満願成就」とする。
お接待とは
道中、お遍路さんに対して地元の人々から果物や金品、善根宿などを無償で提供することがある。これに対し、遍路は持っているお札を「お接待」してくれた人に渡すことになっている。こうした文化のおかげで、昔は比較的貧しい人であってもお参りができたといわれる。今日でも四国西南部ではお接待の場ともなった「茶堂」が残っている。「お接待」の心は、接待することによって功徳を積む、巡礼者もまた弘法大師のある種の化身であるという言い伝えからおこなわれる。仏教的には、無財七施に由来するが、無償の供与による交流は、コミュニケーションを増幅させ、施すほうも、施されるほうも、心理的に豊かな感覚を共有できるのである。
遍路のリスクマネージメント
白衣・・・蜂は黒い色を攻撃する。スズメバチによるショック死を防ぐ。
鈴・・・大きな音の出る大きな鈴は、鹿、熊、猪、猿との遭遇の危険を避ける。
杖・・・疲れてくると転倒する可能性が大きい。下りでは、体重を杖に分散することができるので衝撃疲労から膝関節を守ることができる。獣除け、くもの巣よけになる。
帽子、ヒノキ傘、手ぬぐい・・・日除けは重要。山では傘はさせない。レインコートは暑い。
リュック・・・手をあけておかねば危ない。
水筒・・・脱水による病気リスクは大きい。
携帯電源・・・緊急連絡用の携帯は毎日充電できるようにしておく。
手袋・・・道に迷って崖を昇る、雑草を握って這い上がるなどのとき必要
地図
コンビニ・・・事前に配置を調べ、食料等の調達を考えておく
早期入宿・・・4時をまわってからの入宿は危ない。夕暮れは早い。山の夜は何も見えない。懐中電灯は、朝早く出るときに必要。今回は、それほど無理しない。
友人・・・必ず複数で歩く。必ず、誰かが弱い人につく。遅い人に合わせる。疲れてくると焦るので、勝手に早くいきたくなるが、もっとも遅い人を待つ。
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