« 大阪大学大学院CSCD授業社会人公開講座開始①交通まちコミュニケーション【乞応募】 | トップページ | 阪大大学院CSCD社会人公開講座③ツーリズムメディエート論(若者と考える新しいまちづくり)【乞応募】 »

2010年3月 4日 (木)

社会人公開講座②都市ツーリズム論【乞エントリー】

授業科目名

都市ツーリズム論

受講人員

20

担当教員

森栗茂一、久保田テツ

対象

全研究科大学院生(社会人5名程度)、全学部生

開設時期等

集中(30回、通年ものですので13200円)

野外授業ですので、学生の管理上、1回任意参加はご遠慮下さい。

開設場所

中之島センター、現地

キーワード

まちなか再生、長屋・町家、さるく、遍路、アート、癒し、西陣、モダニズム

授業目的

スクラップ&ビルドによる再開発による都市再生ではなく、地方都市・大都市の縁辺部で、多様な表現活動を居住しながら展開する、交流を活かす動きが地域を再生させる。古い長屋・町家・門前町・集落・お屋敷街は若者・ビジターの再生・創造・交流意欲を高め、古い倉庫や工場、風呂屋の高い屋根は芸術空間を担保する。まちなか再生と遺産管理から、ツーリズムについて議論したい。

授業内容

1-4回 4/10 am10 於:地下鉄天神橋筋6丁目駅北改札(住まいのミュージアム連絡口)集合⇒ミュージアム内長屋で討論、天神橋筋商店街、適塾、なにわ橋駅内B

5-8回 4/17(中之島)「まちなか再生」、都市の遺産(長屋と町家)

9-12回 4/24  am10 於:地下鉄谷町6丁目駅北改札⇒空堀、大阪医学校跡、大阪外事専門学校跡、天王寺の七坂、阪南町

13-16回 5/15  am10 於:阪急西院駅出口西集合 西陣町家、北野天満宮

17-20回 5/22  am10 於:阪急御影駅集合 御影、くるくるバス、岡本、芦屋、西北

21-22回 7/2 pm6:30 於:京阪なにわ橋駅B1 まちあるきの意味について語り合う(ゲスト)六波羅雅一(空堀長屋再生を仕掛ける建築家

23-26回 7/3(中之島)長崎さるく、四国遍路とお接待、白川村と萩・石見銀山)

(ゲストスピーカー)茶谷幸治(まちあるき日本一のプロデューサー)

27-30回 12/18(中之島)(学部生はぶらクリウェブを指導を受けて構築し12/18中之島センターで発表、院生は受講)

教科書

森栗「長屋の住み方とその変化について」『都市住宅学』48

参考書

ブログ:森栗茂一のコミュニティ・コミュニケーション

茶谷幸治『まち歩きが観光を変える』

西山卯三『住み方の記』

成績評価

毎回、発見カードを書く。回収してそれを評価する。学部生は討論を踏まえまとめ発表する。

その他

単なるまちあるきではありません。大学院生専門家と一緒に、まちの意味を考え、議論しながら歩き、その成果を語り合うのです。

都市再生とまちなか再生、中心市街地再生はどう違うのか?

 現代日本の都市は、大都市であれ地方都市であれ、中心市街地であれ、郊外ニュータウンであれ、多様な課題を抱えている。大都市の個別地区の再生には、都市再生が計画され、再開発による共同ビル事業が展開する。近年、大都市では大規模な都市再生が展開したが、それはオフィース床の過剰をもたらしている。

一方、大都市の古いビルや工場・長屋・町家では、安い賃貸料で入ってきた若者、芸術家が、多様なアート活動を展開するようになり、結果、地域価値を高めることもあった。これを法律用語「都市再生」に対して「まちなか再生」とよぶ研究者もある。

一方、地方都市の中心商店街は、クルマ社会の進展のなか、シャッター街になるものが多く、買い物客は郊外の大規模ショッピングモールや地方の中心大都市に買い物に出かける(高岡でいえば金沢、山口でいえば小倉、徳島でいえば神戸・大阪へ)。その再生は、今日の日本の重要な課題であり、その活性化の方策もまちなか再生の一部と考えている。

長屋と町家はどう違うのか?

 連棟都市住宅としては形体が似ているが、町家の形態は通りニワ、坪庭などに特色がある。町家が町に住むことを決意した定住民の町人の住居であり仏壇がある。長屋には間口9間(3m弱)の狭いものから大きなものまで多様であるが、都市移住者の仮屋(小屋)であるから、仏壇がない。「家」と「屋」の違いはここにある。

アートと芸術はどう違うのか?

 基本的には違わない。中身の定義は、人によって異なる。ただ、芸術が、芸術家個人の思考・志向の表現であった。しかし、近年では、地域の景観との融合を意図したインスタレーションやアートインレジデンスが模索されつつある。十日町大地の祭典に多くの人が押しかけるのもその流れであろう。さらには、地域の暮らし・風土によりそうような、現地に住み着いて現地の暮らしに寄り添うような芸術が展開している。どちらかというと、後者に、アートという表現を使うことが多いような印象を講義者は持っている。

「さるく」とは

 長崎方言で、あるきまわること。街なかを歩き回ることこと、都市観光の基本であり、長崎さるくの試みは、日本の都市観光の展望を、一気に本来的なあり方にすすめた。2007年、神戸市で「さるく」が行われた。

 考えても見よ。安定成長以後、「うち」を一歩出れば、街は自動車流動に押され、川は暗渠となり、海は埋め立てられ、ファーストフードとコンビニのチェーン店ばかりで商店街が衰退する。歩く人などなく、マニュアル以外に語る人がいない。「うちらの誇りある町」はどこにいった。

 町を「さるく」ことは、「うちらの町」を、内の人と外の人(ビジター)とのコミュニケーションのなかで発見していく、町を取り戻す作業である。町は「自慢たらたら」語るに足る舞台になったのだ。

|

« 大阪大学大学院CSCD授業社会人公開講座開始①交通まちコミュニケーション【乞応募】 | トップページ | 阪大大学院CSCD社会人公開講座③ツーリズムメディエート論(若者と考える新しいまちづくり)【乞応募】 »